以前、食物アレルギーは「食べて治す!」と書いたことがあります。
食物アレルギーの治療法は、ここ数年で180度変わってしまいました。
以前は「ちょっとでも疑わしければ即除去」でした。
現在の最新の治療法は、
「極力除去はしない」
「なるべく食べて治す」
これが主流です。
ちょっと湿疹が出たとか、検査で反応が強く出たからといって、それだけで除去することを勧める先生は古い知識ですので気をつけましょう。
何度も書いてきたように、検査の数値がすべてではないのです!
僕などは、重篤なアナフィラキシー反応を起こすお子さんじゃない限り、少々食べて湿疹が出る程度のお子さんなら積極的に食べるように指導します。
もちろんそれには根拠があります。
最近一番困るのは、
「アレルギーが恐いから卵を食べさせない」
「アレルギーが恐いから卵を食べさせるのを遅らせる」
といった方法です。
こういうのを平気で指導する保健師や医師がいるので困ります。
アレルギーを恐れて食べさせないということが一番良くない!ということを覚えておきましょう。
とくに重要なのが離乳食の時期です。
この時期(生後5~10か月くらい)は、人間の体が様々なアレルゲンに対して受け入れOKな時期なのです(これを専門用語で「免疫学的寛容」といいます)。
この受け入れOKな時期に積極的に卵などのアレルゲンを食べさせることが重要なのです。
というのも、この受け入れOKな時期を過ぎると、今度は体は拒否態勢に入ってしまいます。
拒否態勢、つまりアレルギーです。
こうなると実は手遅れなのです・・・
すなわち、一番重要な時期である離乳食期に、さしたる理由もなく卵などのアレルゲンを回避することで、それ自体がアレルギーを作っているんだということです。
受け入れOKな時期に少しでも多くのアレルゲンを取りこむことによって、その後のアレルギーの発症予防になっているって訳です。
お分かりでしょうか。
「なんとなく卵が恐いです」
食べましょう!
「卵を食べたら口の周りに湿疹が出ました」
食べましょう!!
「食べた事がないのですが検査で数値が高かったので・・・」
食べましょう!!!
根拠のない除去が一番よろしくないです。
また、軽い症状での除去もよろしくないです。
繰り返しますが、少々湿疹が出る程度であれば、食べて慣らした方が後々絶対に良いのです!
お子さんの体が受け入れOKな時期に、どんどん食べさせてあげましょう。
なお、これは軽症~中等症のアレルギーのお子さんに限った話です。
重症のアレルギー(アナフィラキシーを起こすようなお子さん)の場合は例外ですので、専門機関の指示を仰ぎましょう。