突然ですが、
吸入器の購入を勧める先生には気をつけましょう!
喘息の発作の治療は吸入が基本です。
それは普通は病院で医師の診察の上で行うものであって、安易に自宅で行うものではありません。
吸入器といっても2~4万円程度するし、決して安い買い物ではありません。
その子に本当に吸入器が必要なのかどうかを充分評価したうえで、ママに自宅での発作の程度をちゃんと把握してもらい、どの程度の発作で吸入が必要なのかを知ってもらってからでないと、吸入器を自宅に置くべきでないと考えます。
買わされたけど喘息が軽くて一度も使わなかった・・・
なんてことだってあるわけです。
医師たるもの、患者の負担を少しでも軽減することに力を注ぐべきだと考えます。
それは金銭的な負担もしかり。
ちなみにアレルギー科を標榜しているせいか当院では開業2年足らずですでに300人以上の喘息のお子さんをフォローしていますが、吸入器を購入していただいたのは今までたった2人だけです。
その子だって、まず半年のレンタル(メーカーでレンタルしているんですよ!)で試してみて、本当に常時家に吸入器がないとダメなのかを評価して、ママに充分に使用法に慣れていただいて、それだけしてやはり必要と判断されたので購入していただきました。
購入を勧める前に、まずレンタルを勧めるべきでしょう。
僕に言わせれば、喘息の治療の9割以上は内服治療だけで治ります。
ここには医師(つまり僕)の服薬指示をママがちゃんと守ってくれているという前提があります。
中にはどうしても服薬指示を守ってくれないママがいますが、そういった患者さんはやはり治りにくいものです。
日本小児アレルギー学会が出している最新の喘息治療ガイドラインにも、まず内服から開始してそれでも反応が悪い時にステロイド吸入(パルミコートなど)を考慮すべしとあります。
最初から吸入器を買わせてパルミコートを始めるのは、どうかと思ってしまいます。
なのでもし主治医の先生から吸入器の購入を(しかも早い段階で)勧められたら、
「本当に必要なのですか?」
「レンタルでまず試すことは出来ないのですか?」
と聞くようにしましょう。
繰り返しますが、自宅吸入が必要な喘息は非常にまれなんです。