夏風邪がとても流行っていますが、なかでも手足口病が非常に多い・・・
ニュースになるくらいで、過去最高の流行ぶりだとか。
手足口病は、ウィルスによる風邪の一種で、文字通り手と足と口に水泡のような発疹が出来るのが特徴です。
ウィルス性の風邪なので抗生剤は不要。
(手足口病なのに抗生剤を処方する先生には用心しましょう)
熱に対する解熱剤とか、咳・鼻に対する風邪薬などを適宜使用して、自然治癒するのを待つしかありません。
たまに髄膜炎などを合併することがあるので、ちょっとだけ注意が必要ですね。
ところがこの手足口病、今年はかなり流行しているのですが、それだけでなく典型的じゃないパターンが多くて診断が非常に難しくなってます。
手足口病は検査がないので、基本的に見た目で診断するしかない病気です。
似たような病気に水ぼうそうがあるのですが、これは水疱が全身に広がるので手足口病との鑑別は簡単でした。
ところが最近、水ぼうそうと区別がつきにくい手足口病が非常に多い・・・困ります。
手足だけじゃなく体や顔・頭にも水疱が出来ていて、「水ぼうそう??」と悩んでしまう例が多いですね。
もし水ぼうそうであれば、特効薬があります。
なので僕は、どちらなのか区別がつかない場合は水ぼうそうのお薬を処方してしまいます。
このお薬は副作用がほどんどなく、水ぼうそうじゃない子が飲んでも全く害がないので、不本意ではありますが水ぼうそうを見逃して重症化させるよりはマシと考え、このような手段をとります。
で、数日後に再診して「あ、結局手足口病だったね。」なんてパターンも多いです。
先日、手足口病らしき子が皮膚科に行きステロイドを処方されました。
ところが実はその子は水ぼうそうで、ステロイドにより超重症化し当院に駆け込んできました。
(水ぼうそうにステロイドは禁忌なんです)
(というか手足口病にもステロイドは効きません・・・なんでもステロイドを処方する皮膚科は本当に困ります。用心しましょう。)
小児の病気を勉強していない先生は夏風邪すら満足に診療できないので気をつけましょう。
皮膚のトラブルは小児科にかかりましょう!!