チャック・ローブ氏を悼む | 柑橘スローライフ

柑橘スローライフ

2018年1月更新終了しましたが、検索ご来訪の方等の
過去記事に対してのコメント・ご質問等は大歓迎です。

 

ジャズギタリストのチャック・ローブ氏が
(Chuck Loeb/1955~2017)
7月31日に亡くなったそうです。
61歳とは若すぎますね。

私が氏を知ったのはもう30年以上も前、
M・ブレッカーやP・アースキンといった
敬愛するアーティストが参加していた、
当時の前衛的ジャズバンドであった
ステップスアヘッドに参加した時でした。
でも当時の演奏の記憶は殆どありません。

私が氏の演奏を明確に知ったのは、
やはりフォープレイ(Fourplay)。

言わずと知れた、スムースジャズの
大立者なわけですが、私はどうもこの
「スムースジャズ」という言葉が苦手。
何故ならば、こんな言葉80年代のこの手の
音楽の全盛時に無かったからなのです。

リトナーからカールトン、
そしてローブへと移っていった、
フォープレイのギタリスト。

どちらかというと、華やかな二人。
いわゆる花形ギタリスト。
それに比べるとローブ氏は地味な印象が
ありましたが、彼のプレイ、そして風貌は
職人を想起させ、嫌いではありません。



この日本公演の動画、
2年前に引っ越した時によく聞きました、
だからとても印象的なのです。

私は特別にフォープレイや
ローブ氏のファンではありませんでしたが、
彼のトレブルを抑えたプレーンな音、
そして卒のない演奏は好みでした。

私自身がローブ氏のギター演奏で
とても印象に残ったのは、
単純なオクターブ奏法などではない、
二音や和音の平行スライドの多用です。

これは恐らく、単音運指で近いポジション
でオブリガートすると音の厚みが薄れ、
ホモフォッニックな音になってしまうし、
和音をストロークしてのスライドだと
音に濁りが出るからだと思うのですが、
一音一音の粒が明確なため、聴いていて、
とても心地よいサウンドが得られている
と思うのです。

とにもかくにも心地よい演奏です。

チャック・ローブ氏、
いいサウンドを残してくれて、
ありがとうございました。
安らかにお眠りください。