金盞花
トウキンセンカ(唐金盞花)とホンキンセンカ(ヒメキンセンカ)があるが、一般にキンセンカと言えばトウキンセンカの事。キク科の植物。別名はカレンデュラ。

 

ポットマリーゴールドと呼ばれる食用キンセンカと園芸キンセンカでは葉の違いや育て方の違いがある。 最盛期は3月〜6月。


 

原産地は地中海沿岸。北アメリカ、中央アメリカ、南ヨーロッパなどで栽培されている。

 

春咲き一年草として扱うが宿根草タイプは冬を越すので「冬知らず」の名で市場に出回る。

 

葉は長さ5〜18センチメートルの単葉、しばしば荒い毛が生えている。
 


 

花径10cmほどでオレンジ色や黄色の花を咲かせる。花容は一重、八重、また中心に黒のスポットのあるものと多彩。


観賞用のほか食用品種(食用きんせんか、カレンジュラ)もある。

日本では観賞用として花壇などに植えられるが、ヨーロッパでは原種はハーブの1つに数えられるエディブル・フラワー(食用花)である。


キンセンカの軟膏は火傷からにきびまで幅広い皮膚のトラブルの治療薬になると考えられている。

「貧乏人のサフラン」、「エジプトサフラン」と呼ばれるように、花弁がサフランの代用品として利用されることが多い。

チョウ目の幼虫(ヨトウガ、キシタバ、ヤガのような)の餌として用いられる。

 

栽培
種まきは秋か早春にするが、寒冷地以外は秋まきが普通である。18-25℃の気温下では種まき後5日ほどで発芽する。

土は選ばないが酸性土壌では育ちが悪く、弱アルカリ性の土壌を好む。また日当たりを好む。

茎は直立性で20cmから1mの高さ。よく分枝するので、切り戻してそれを促す。開花期間は春先から初夏である。

栽培は容易であるが、うどんこ病、アブラムシが発生する。


人間との関わり
トウキンセンカ(カレンデュラ)の学名「Calendula」は、「月の初めの日」という意味のラテン語で、カレンダーの語源となっている。

キンセンカの花ことばは「別れのかなしみ」。これはギリシャ神話の、太陽神アポロンとクリムノンの物語に由来する。

太陽神アポロンとクリムノンは相思相愛だったが、二人に嫉妬した雲の神が空を8日間覆いアポロンを隠してしまった。

8日もアポロンの姿がみえない事に絶望したクリムノンは、ショックのあまりに痩せ衰え死んでしまう。


 

9日ぶりに姿を見せた太陽神アポロンは、愛するクリムノンを不憫に思い、死体をトウキンセンカに変えたという。

また、中世の頃はキンセンカを眺めているだけで視力が強化されると考えられていた。


 

食用キンセンカ

天ぷら、パウンドケーキやクッキーの生地に混ぜる、ハーブティー、お浸し、酢の物、即席漬けなど、様々な方法で食べることができます。

食用キンセンカの食べ方と特徴は以下の通りです。
味と香り
花びらからは柑橘系の香りがします。
ほろ苦い味がありますが、天ぷらにすると苦味は気にならなくなります。

天ぷらにすると、人参のような甘い香りがすることがあります。



 

栄養価
ビタミンが豊富で、ビタミンA、αカロテン、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどが含まれています。

その他、タンパク質、糖質、食物繊維なども含みます。

調理方法
天ぷら
最もおすすめの食べ方で、ほろ苦さがなくなり、サクサクとした食感が楽しめます。塩で食べるのがおすすめです。

お菓子
パウンドケーキやクッキーの生地に混ぜ込むことができます。

ハーブティー
花をハーブティーとして楽しむことができます。発汗・解熱作用があるとされ、風邪のひき始めにも良いとされています。

和え物
お浸し、酢の物、即席漬けにも利用できます。

サラダ
花びらをサラダのトッピングにしたり、葉をそのままサラダとして食べたりできます。鮮やかな色合いが料理のアクセントになります。



 

その他
卵焼きやナムル、カレンデュラごはんなどにも使えます。サフランの代用として、料理の色付けにも利用されます。

注意点
観賞用のキンセンカは農薬や薬剤が使用されている可能性があるため、食用には適していません。必ず食用のキンセンカを選びましょう。



 

食べる前には軽く水で洗うことが推奨されています。冷蔵庫で保管し、美味しく食べられる期間は5日前後です。


 

アロエ
人間との関わり
多肉植物として栽培されることがあり、その葉が主に鑑賞され、楽しまれている。


 

キダチアロエなどが薬用に利用されている。

 

薬用効果を期待して、アロエ酒、アロエジュースなどの加工食品や、アロエ入り化粧品もある。

 

日本におけるアロエ使用に関する文献では、貝原益軒の「大和本草」(1707年)に確認できる。

 

 

生薬
アロエ・フェロックス(ケープアロエ)
アロエはアラビア語のAllochに由来し、古代オリエント・古代ギリシア・古代ローマでは既に薬用として栽培されていた。

 

東アジアには宋代にアロエの乾燥した塊が伝えられて『開宝本草』に「奴薈」「蘆薈」の名で現れ、明代の『本草綱目』にも皮膚病の薬として載せられているが、植物自体は伝えられていなかったようで、アロエそのものは広葉樹であると誤解されていたらしい。

 

日本では江戸時代に「蘆薈」と漢字書きとしたが、現在では属名でもある「アロエ」と一般に称している。

 

日本への輸入時期は不明だが、遅くとも江戸時代には薬草として知られていた。


 

日本薬局方に基原植物として収載されているアロエ(蘆會)は、同属のアロエ・フェロックス(A. ferox、青鰐蘆會、猛刺蘆會、ケープアロエともいう) 及び、これとアロエ・アフリカーナ、 またはアロエ・スピカータとの雑種と定められている。

これらの葉の汁を濃縮乾燥させたものが、日本薬局方でいう「アロエ」である。

なお、キダチアロエ・ケープアロエ以外の観葉植物として出回っているほとんどのアロエには、薬効となる成分は含まれていないので、誤った使用をすべきではない。




フィリピンでは頭皮に塗りつける事により、毛が生えると言い伝えがある。

キダチアロエは、民間では俗に「医者いらず」といわれてきたものであり、外用では火傷、切り傷、虫刺されに、また内用では胃腸痛、便秘など多くの効能があるとされる。



生葉にはアロインやアロエエモジンなどを含む。葉肉や葉の液汁の内服でアロイン少量の働きで健胃効果があるとされ、少し多く用いると大腸を刺激して働きを盛んにし、また含有するバルバロインの下剤効果により便秘に効果がある。

ただし、アロエエモジンにも緩下作用があるが子宮を収縮する作用も働くため、妊婦が連用することは好ましくない。



また体質によっては胃炎を起こす場合があることや、継続摂取による大腸の色素沈着を起こすことがあることなども報告されている。


 

また生葉を切ったところから出る粘液を、外用として傷や火傷など皮膚の患部に塗布して用いられる場合もある。

ドイツの薬用植物の評価委員会コミッションEによれば、ゲル状物質(葉の中央にある柔組織に存在する粘性の物質)の外用は、痛みや火傷の回復に対して有効性が示唆されている。

ただし、逆に悪化させた例も報告されており、使用には一定の注意が必要である。

 

↑ クラス会で茹でたアロエを必ず持参する仲間と其のアロエ ↓

 


専門機関の研究によれば、子宮収縮作用があるため、妊娠中の使用は避けるべきとされる。

また、長期間の多量摂取や12歳以下の小児の摂取、妊娠中・授乳中や月経時及び腸の病気の場合、摂取には注意が必要である。
 

 

↑ 茹でたアロエはそのまま齧って食べる。美味くはないが不味くもない。

宴会前に、二日酔い防止としてみんなで分け合う。 ↓