ディナー
ディナーとは、1日の食事の中で夕食を指す言葉です。人によって様々ですが、朝昼晩と食事を行う中で最も主となる場合が多いです。また、西洋料理において正式な食事を意味し、その献立をフルコースと呼びます。


 

英語圏における夕食の位置づけは複数ある。
英語における「Dinner」(ディナー)は、その日に取る主要な食事(正餐)を指す。夕方の時間帯に開催される正式な社交行事で、食事が提供される。


 

昼に食べる料理であっても、それがその日に取る主要な食事であれば「dinner」となる。「dinner party」は「晩餐会」「夕食会」の意味として使われることが多い。


 

ディナーで提供される料理の一例
英語の「dinner」は古フランス語「Disner」(ディーニー)からの借用であり、これはもともと「断食すること」の意味であった。

13世紀半ばにその意味が変わるまでは、「その日(の朝)に取る最初の食事」を意味していた。

 

↑ ビュッフェスタイルの夕食(ツアー名は「ナイル川ディナー・クルーズ」) ↓


「Breakfast」(ブレックファスト)が「朝に取る食事」を意味する「dinner」からの翻訳借用の言葉として英語で使われるようになったのは15世紀以降のことであり、これは「夜間の断食期間を破る」という意味であった。


 

「Supper」(サパー)は、アメリカとカナダにおいては「夕方に取る食事」「夕方に人々が集まって食事する催し物」、イギリスにおいては「夜遅くに取る少量の食事・食べ物」を意味する言葉である。


 

イギリスにおいては、「Dinner」は、その日に取る主要な食事を意味している。19世紀中頃以前の農耕社会では、「Dinner」は昼間に取る食事であった。


 

その後の夕方の残り物の軽食については、上流階級の家庭は「Tea」と呼んでいた。中流および上流階級の男性の多くが都会で働き、郊外で暮らす家族を養うようになり(弁護士、医師、農家、商人は自宅で仕事していた)、多くの食事のために昼間に家に戻ることは不便となった。


 

1860年頃まで、多くの上流および中流階級家族は食事時間を切り替えた。家の女主人は「ランチェン」(Luncheon, 昼食会)と呼ばれる軽い昼間の食事をとり、午後には「アフタヌーン・ティー」と呼ばれる軽食が続く(子供が就寝する前の食事も続く)。


 

その後、主人が仕事から帰宅すると多くの「ディナー」の食事を、しばしば客を招待して食べるようになった。


 

夕方での正式な食事は例外なく「ディナー」と呼ばれた(イブニング・ドレス(正装))は「ディナー・ジャケット(タキシード)」と呼ばれる)。


 

イギリスにおけるハイティーでは、午後の日没前(概ね午後4時ごろ)に軽食を摂り、児童は日没以降は就寝するまでの間、食べ物を口にしない。


 

農家と労働者階級の人々は家の近くで働いていたため、食事の時間は急激には変化しなかった。


 

彼らは主要な食事は昼間に取り、「ディナー」に続いて夕方の軽い食事「ティー」を摂る。階級によるこれらの慣習の相違のため、「ディナー」は上流階級が使う場合は「夕方の食事」を意味し、労働者階級が使う場合は「昼間の食事」を意味していた。労働者階級にとっての夕方の食事は「ティー」である。


 

イギリスにおける階級制度(上流階級英語と非上流階級英語)の名残が、夕方の食事に使用する言葉に残っている。

先祖が上流階級の場合、「ディナー」とも「ティー」とも言わず、区別せずに「サパー」(Supper)と呼び、これは伝統的に「集会の後の夜遅くに取る食事」を意味していた。