モスク
イスラム教の礼拝堂のことである。
アラビア語ではマスジド 「ひざまずく場所」(サジダを行う場所の意)もしくはジャーミイ(jāmi「集まり」(ジュムアも同源の意)と言い、モスクはマスジドが訛った語である。
アラビア語ではマスジド 「ひざまずく場所」(サジダを行う場所の意)もしくはジャーミイ(jāmi「集まり」(ジュムアも同源の意)と言い、モスクはマスジドが訛った語である。

イスラーム帝国がイベリア半島を占領していた時代、マスジドがスペイン語でメスキータ(mezquita) となり、それが英語ではさらに訛ってモスク(mosque) となった。

多くの言語ではマスジドに由来する言葉で呼ぶが、ジャーミイに由来する言葉で呼ぶ言語もある。
中国ではモスクを清真寺(せいしんじ、清真はハラールの中国語訳)と呼び、ロシアではメチェーチ(мечеть)と呼んでいる。

モスクは欧米、日本、韓国などにおける呼称である。
しばしばイスラーム寺院または回教寺院と訳されるが、モスクの中には一部の例外となるものを除いて崇拝の対象物はなく、あくまで礼拝を行うための場である。

内部には、イスラーム教の偶像崇拝の徹底排除の教義に従い、神や天使や預言者・聖者の像(偶像)は置かれることも描かれることもない。

装飾はもっぱら幾何学模様のようなものだけである。マッカ(メッカ)の方角(この方角をキブラという)に向けて、壁にミフラーブ( miḥrāb)と呼ばれる窪みがある。

これは、「コーラン」の規程に従ってメッカの方向に対して行わる礼拝の方向をモスクに集う人々に指し示すためのもので、礼拝の場であるモスクに必須の設備である。

↑ 説教壇(ミンバル)右の階段はさらに大きな説教壇 ↓
その向かって右隣にはイマームが集団礼拝の際に説教を行う階段状の説教壇がある。
付属設備としては、礼拝の前に体を清めるための泉(ウドゥー、泉がない場合はシャワールームで代用)などが見られ、礼拝への呼びかけに用いるミナレット(マナーラ)を有する場合も多い。

↑ メッカの方向を向いた礼拝場 ↓
イスラームの礼拝
サラート(礼拝)
カアバ神殿の方角へ向かって祈ることで、イスラム教の五行のひとつである。

↑ 中央の階段が付いたものは集団礼拝時にイマーム(指導者)が説教をする ↓
ペルシア語、ベンガル語、ウルドゥー語、トルコ語、南スラヴ諸語の一部では、ペルシャ語による意訳ナマーに礼拝基づいた言葉で呼ばれる。

礼拝の方法には一定の決まりがある。
ふだんは家庭などで個人で行ってもいいが、イスラムの祝日である金曜日の礼拝(全5回)のうち、少なくとも1回はモスクに集まってみなで行うことが奨励される。

↑二階に上がる階段 1階が男性、2階が女性の場所と決まっているそうです↓
礼拝が始まる時間はムアッジンと呼ばれる人によって告げられるが、これをアザーンという。昔はモスクの尖塔(ミナレット)の上からアザーンが行われたが、現在はスピーカーが取り付けられている。

↑ 階段の柵の部分には月と星がデザイン化されています ↓
礼拝は1日5回行う。各礼拝は以下のようになっており、具体的な時間はその場所での日の出と日没の時間によって変わるため場所と季節の影響により時間が細かく変化する。
現代では地域ごとの正確な礼拝時刻表が数日から一日刻みで精密に作られており、インターネットでも検索可能で、スマートフォンに専用モバイルアプリをダウンロードする者もいる。
日の出の1時間以上前には起きて礼拝の準備をしなければならないため、正確に守ろうとするとムスリムは大変な早起きをすることになる。

日本の場合では日の出が早い8月ごろの場合には礼拝の時間は4時前となり、日の出が遅い冬場の12月から1月でも5時半前後になる。
ラカート:礼拝単位、カーバの神殿に向かって立ち、一回の立礼と二回の座礼を行うことで、1ラカートと数える

