重詰めへの移行
構成
御節料理の基本は、祝い肴三種(三つ肴、口取り)、煮しめ、酢の物、焼き物であるが、地方により構成は異なる。



 

↑ 関東と関西りの違い ↓

 

口取りは、かまぼこ、栗金団、伊達巻など。


 

三つ肴の内容は関東では黒豆、数の子、ごまめ(田作り)の3種、関西では黒豆、数の子、たたきごぼうの3種である。


 

一つ一つの料理は、火を通したり干したり、あるいは酢に漬けたり、味を濃くしたりするなど、日持ちする物が多い。


 

これは歳神を迎えて共に食事を行う正月の火を聖なるものとして捉え、神と共食する雑煮をつくるほかは、火を使う煮炊きをできるだけ避けるべき、という風習に基づく。

 

あるいは、家事から女性を解放するためという要素があるとみる説もある。


↑ 伊達巻 海老 ↓



 

関西には「睨み鯛」といって、正月三が日の間は箸をつけない尾頭つきの鯛を焼いたものを重箱に詰める風習がある。




↑ 鮑 筍 ↓


 

現在の日本では食文化が多様化し、食品の保存技術も進んだため、生ものや珍味のほか、中華料理、西洋料理など多種多様な料理を重箱に詰めて供することも多い。


 

マリネなどのオードブル、ローストビーフや牛肉の八幡巻などの肉料理、寿司などが入ることもある。




↑ 帆立貝 子持ち昆布 ↓


 

御節料理は家庭で作る以外に、店頭渡しまたは宅配サービスを前提とした予約制で、食料品店、百貨店、料亭、インターネット上の店舗などで販売され、買い求める人々も増えている。

 

 

↑ 煮卵 松前漬け ↓

 

 

受け付けは9月頃から始まり、ほとんどは年末に受け渡されるが、年末年始の旅行から帰宅後に食べられるように、1月2日から1月中旬にかけての配達に対応する百貨店もある。

 

 

御節料理として組み合わせる料理の単品販売、一人で食べる「お一人様おせち」、パフェ風おせち、さらにはペットとして飼われている犬向けなど多様化が進んでいる。

 

 

2013年から毎年12月31日に、無償で譲り受けた食品を生活困窮者に届けている認定NPO法人「セカンドハーベスト名古屋」が、食品メーカーから提供された食品ロスで廃棄予定の御節料理を、ホームレス支援団体や福祉団体など13団体に配っている。

 

↑ 矢羽根蓮根 搗ち栗(かちぐり) ↓

 


 

食品メーカーは製造した御節料理を12月30日までにスーパーなどへ卸すため、12月31日には余った料理のほとんどが廃棄される。

 

 

↑ 梅花人参 鰤の照り焼き ↓

 

 

メーカーは発注より多めに作り、品質に問題ないのに廃棄される食材が出る。

 


 

↑ 紅白なます 蓼科パークホテルスタッフの見送り ↓