中村直弘氏の作品
油絵
乾性油を媒材に用いた絵具である、油絵具で描かれた絵画の総称である。油彩画(ゆさいが)ともいう。

 


 

↑ 動物の作品は佐々木泰明君の水彩画 ↓

 

油の化学的な硬化(酸化重合)を乾燥メカニズムに利用するため、遅乾性である反面、透明性の高い発色や、技法の多様性に優れる特徴がある。


 

乾性油を用いた油性塗料は12世紀ごろには存在し、15世紀までにはテンペラと油絵具の混合技法も考案されていたが、現代に通ずる揮発性油や樹脂を併用する油彩技法は、ネーデルラント地方(現在のオランダ、ベルギー地域)において画家のファン・エイク兄弟らによって15世紀前半に確立されたと考えられている。


 

その後15世紀後半にはイタリアにもたらされ、それまで西洋絵画の主要な絵画技法であったテンペラにとって代わり普及した。


 

油彩画の構造
油彩画は絵画の内でもすぐれて明確な積層構造をとる媒体である。
塗膜の接着を良くする意味で、"Fat over lean"という慣(ならい)に従い、上層が下層より油分が多くなるようにする。



 

油彩絵具による塗膜にそのまま水性絵具を重ねると剥落などの問題を起こすので避けられる。

 

 

経年によって、鉛白などは乾性油と反応し金属石鹸を生じ、透明度が高まるので、凡そ100年以上経過すると描き直しや躊躇いが見えるようになる。これをペンティメントと呼ぶ。


 

パウル・クレーの『ドゥルカマラ島』のように、経年による絵具層の変化が利用された作品も知られている。油彩の基本的な構造は以下の通りである。


 

支持体
支持体は絵画の塗膜を支える平坦な物体であり、下地や描画層を物理的に保持する部分のことを指す。多くの場合、キャンバス(帆布)や、木製のパネル(羽目板)や単独の板に麻布や綿布が用いられる。


 

絶縁層
油彩絵具は乾性油の酸化重合によって固化する絵具であるため、布地などに直接描画すると布を酸化してしまう。


 

それを防ぐために支持体と絵具層の間に、絶縁する層が必要となる。麻布を用いる場合、伝統的には麻布に膠水を引くことで絶縁する。これは前膠(まえにかわ)と呼ばれる。

 

 

代表的な膠は、兎膠と牛膠である。前者は柔軟性が高く、後者は接着力が強い。特に後者は工業的にも用いられており、純度の高いものはゼラチンとして流通している。絶縁にはPVAや酢酸ビニルなども用いられている。


 

地塗り層(下地)
絵具は下層の影響を受けるため、絶縁層と描画層との間にしばしば、地塗りをして絵具の発色を良くし描画特性を高める層を設ける。


 

地塗り層は、上層である絵具層からある程度の油分を吸収することで絵具の固着を良くする役割も果たすことから、地塗りは技法の中でも重要な役割を果たす。


 

キャンバスには予め地塗りを施してあるものが市販されているほか、木枠に張られた商品もある。


 

↑ 人物画の作品が中村直弘氏の油絵 ↓

 

これは便利であるが、本人の要求を満たす適性を備えているとは限らない。購買層の多くは初学者や絵画教室の生徒である。


 

描画層
地塗り以外の絵具の層のことを描画層と呼称する。


 

保護層
絵具層の上に保護の目的で施される層。油絵具に用いられる顔料の中には、硫化水素などの物質によって化学反応を起こし変色するものがある。


 

またホコリや煙草のヤニによっても絵画は汚れる。これを防ぐ目的で描画が終了して一年程経過した後(のち)に、保護バーニッシュを塗布する。


 

例えば、展覧会直前まで制作した絵画をその展覧会で販売し、購入者がバーニッシュの塗布を専門家に依頼する等しなかった場合、その絵画には保護バーニッシュが塗布されていない状態が続き、絵画が汚れる危険に晒され続けることになる。


 

このバーニッシュには、後に再度溶解による除去が可能で、バーニッシュの塗り直しを許容するものを用いる。バーニッシュは剥離や剥落を抑える効果を生じる場合もある。


 

油彩画の材料
支持体
油彩画は布(画布・キャンバス)に描かれているという固定観念があるが、必ずしも正しくない。パネル(木板)や紙、金属板もしばしば用いられる。


 

布(亜麻、大麻(麻)、黄麻、綿、合成繊維など)綿は麻よりも酸化に弱いとされる。目の細かいものや荒いものなど様々な種類が絵画用途に供給されている。一般の麻布も適切に扱えば絵画に使用出来る。


 

木(合板、ボード類など)

石板
金属板(アルミニウム、銅、鉄など)
革(羊皮紙など)


 

塗膜を形成する材料
油彩絵具
乾性油を主成分とする固着材と顔料の屈折率の差が小さいことから、油彩絵具は高い透明性を示す。


 

更に、固着材を多くしても問題が起き難いので透明な塗膜を作ることが出来る。
粘稠度が高いことから光沢のある画面を作る。


 

透明感と光沢のある画面が本来の特徴であり、油彩絵具が遅乾性であることから良く探究された精緻な階調の絵画も多い。


 

↑ 佐々木泰明君の夫人/中村直弘氏/佐々木泰明君 ↓

 

肉痩せ・目減りが少ないことから、近代・現代の油彩絵具は厚塗りにも向く。乾燥が早く描画する上で規制が大きく透明性の変化に乏しいフレスコに対し、技法に対する柔軟さ、光沢、透明性や遅乾性といった性質から支持され発展してきた絵画材料である。


 

現在市販されているチューブ入りの油絵具には、扱いやすいように体質顔料や乾燥促進剤などの助剤が練り合わせられており、容易に描画できるよう調整されている。



 

終の住処
佐々木君夫妻は、昭和30年代から東京で暮らしていましたが、縁あって静岡県熱海市に終の住処として近年になり移住しました(自宅は子等が)。

 

1年半前、熱海市の終の住処を訪れたときの様子です。

↑ 熱海市の終の住処へ訪問 ↓

 

 

生涯を終えるまで生活するための住居は、「終の棲家(ついのすみか)」と呼ばれています。




↑ 自作品と著書 ↓

部屋には自作品が飾られ、自主出版の「自分を生きる」を頂いてまいりました。


 

近年では「終活」という言葉が流行しているように、自分自身の定年後の趣味や暮らし、家族との連絡手段など、老後についてさまざまなことを考えている方も多いのではないでしょうか。



 

↑ 献呈本 ↓

献呈本
自らの名前に加えて、本を贈呈する相手方の名前も併せて記したもの。

 


彼との付き合いは、64年前に遡ります。某研究会で4年後輩メンバーとしての付き合いになります。

 


 

↑ 著書の中にも油絵が ↓

 

 

前日温泉ホテルに泊まり、翌朝サプライズで終の棲家を訪ね、ランチを共にしました。
 

 

↑ 私はマイカーで訪問したためノンアルビールを ↓

 

 

↑ 蕎麦屋で旧交を温める ↓