高品質で独創的なクラフトビール
近年、クラフトビールが人気を集めています。



 

クラフトビールとは小規模な醸造所(ブルワリー)で造るビールのこと。工芸品や職人技を意味する“クラフト”という言葉からも連想されるように、造り手のこだわりやプライドを詰め込んだ個性的な味わいが魅力です。



 

実はクラフトビールの流行は初めてではありません。
 

20年ほど前、地ビールが一大ブームを巻き起こしたことを覚えている方も多いのではないでしょうか。1994年の酒税法改正で少量製造が可能となり、全国各地にブルワリーが誕生しました。


 

その地域でしか飲めないという珍しさから人気を集めましたが、流行はほどなく終息。

 

それは醸造技術が未熟な造り手が多く、品質が人気に追いついていなかったためでした。


 

ブームが下火になった後も、こつこつと技術を磨いて生き残ってきたブルワリーがあります。


 

こうした実力派たちのビールが再び脚光を浴び、品質や独自性をより追求したクラフトビールとして注目を集めるようになったのです。
 

 

 

製法や酵母の違いによって、ビールの種類は数百にもおよびます。これをざっくり分けると、上面発酵のエールと下面発酵のラガーの2種類に。


 

エールは「ヴァイツェン」「スタウト」などフルーティーな香りとコクのある味わい、ラガーは「ピルスナー」「ドゥンケル」など喉ごしがすっきりとした飲みやすさが特長です。

 

それぞれのブルワリーの多彩な味わいを楽しんでみましょう。



↑ シャンデリアと間接照明 ↓



 

北陸のクラフトビール6選
金沢をはじめ北陸各地にあるブルワリーをご紹介。
地ビールブームを牽引してきたパイオニアから、新たに誕生した注目のブルワリーまで、北陸を訪れたらぜひ飲んでみたいクラフトビールが揃います。
※各ブルワリーの商品金額等は変更の可能性があります。


 

金澤ブルワリー(石川県金沢市)
伝統工芸がさかんなクラフトのまち金沢にふさわしいビールをと、2016年に立ち上げたブルワリー。

クラフトビールメーカーでは珍しく、自社のラボで酵母を自家培養しています。新鮮な酵母を使うことで香りや味わいを引き出し、20数種類の酵母から理想の味を探求するなど、小回りのきく小規模醸造所ならではの利点を生かしながら本物志向のビールを造っています。

日本酒酵母を使い吟醸香を楽しめるビールなど、金沢の料理によく合う商品を展開しており、今後も目が離せません。


 

↑ 麺類メニュー ↓

 

 

オリエンタルブルーイング(石川県金沢市)
2016年に金沢初のブルーパブ(醸造所を併設したパブ)として誕生したのがこちら。

人気観光地、ひがし茶屋街の入口にある東山店では、店の奥で醸造したフレッシュなビールを、焼きたてのピザなどとともに味わうことができます。

ビールの国際審査会「インターナショナルビアカップ2017」で 金賞を受賞した湯涌ゆずエールをはじめ、加賀棒茶やはと麦など地元素材を使った個性豊かなビールがラインナップ。

2019年には湯涌で新醸造所が稼働し、金沢駅内にも直営店がオープンするなど、今勢いのあるブルワリーです。

 

↑ 丼メニュー お摘み ↓

 


 

わくわく手づくりファーム川北(石川県川北町)
北陸新幹線で車内販売されている「グランアグリ」、車内で飲んだ方も多いのではないでしょうか。

この商品を手がけるのが、農業を柱としてビール醸造も行うこちらのブルワリー。原料の大麦や米、麦芽などを自社生産する正真正銘の地元産ビールです。

一般的にビールの原料となるのは二条大麦ですが、立地する川北町の特産でもある六条大麦を使用し、独自技術で醸造している点が特徴的。

ホップの栽培も行うなど、生産者としての立場にこだわる実直なビール造りを身上としています。



 

↑ ビールお替り ↓

 

 

日本海倶楽部(石川県能登町)
豊かな里海里山に恵まれた能登で、1998年から醸造を続けるブルワリー。

紺碧の海を見下ろす高台で、ピルスナービールの発祥地チェコの醸造士直伝のビール造りを行っています。

ヨーロッパ直輸入の麦芽とホップを使い、酵母をろ過せずに生きたまま残した生ビールは、ミネラルやビタミン豊富でコク深い味わい。

造りたてのビールが飲めるレストランを併設するほか、ロバたちがのんびりと草を食むミニ牧場も。能登に足をのばした際にはぜひ立ち寄ってくださいね。



 

宇奈月ビール(富山県宇奈月町)
北アルプスの鷲羽岳を源とする黒部川。下流に広がる扇状地では随所に伏流水が湧き出し、黒部川扇状地湧水群として名水百選にも選ばれています。

宇奈月ビールに使われるのは、黒部の名水と黒部で生産された二条大麦。栽培から製麦まで地元で行い、黒部ならではのクラフトビールにこだわります。

ドイツから醸造士を招いて製法を学び、磨き上げてきた技術は、数々のコンクールで受賞を重ねるなど折り紙付き。

キレのあるケルシュ、軽い甘みのあるアルト、黒ビールのボックの3種が揃います。


 

城端麦酒(富山県南砺市)
カシスやグレープフルーツなどの果実を使ったフレーバービールに、インパクトのある青いビール、ホップの香りや苦みが効いた本格派IPAまで、多彩なラインナップで注目を集める実力派ブルワリー。

醸造をスタートしたのは2001年、ちょうど第1次の地ビールブームが下火になった頃。逆風の中で“2杯目以降のビール”を目指し、既成概念にとらわれないビール造りを続けてファンを増やしてきました。

定番の麦やエール、はかまエールは、全国のビール通の間でも定評がある逸品です。