特別急行
鉄道における急行系統の列車であり、急行列車の上位に位置する列車種別である。略して、特急列車または単に、特急という。

鉄道会社や鉄道路線ごとに多少の違いはあるものの、概ねその路線で最も早く目的地に到達する列車に与えられる呼称である。


 

また、一般に普通列車に比べ停車駅が少なく、運転速度も速いことにより、利用区間の到達時間が短くなるという速達性がある種別。

ここでは、特急料金が必要な優等列車(長距離列車)としての特急列車のほか、以下についても説明する。


 

特急貨物列車A
最高速度110km/hまたは100km/hで運転できる貨車で組成された貨物列車(通称は「スーパーライナー」)。コキ100系やコキ200形、コキ50000形の高速仕様車(250000番台・350000番台)のみで組成される。

列車ダイヤ設定上の優先度は、旅客列車の特急に相当する扱いとなる。


M250系貨物電車「スーパーレールカーゴ」によって運行される列車は、2005年3月改正の貨物時刻表においては特に記載がなかったが、2006年3月改正の貨物時刻表においては、運転上の種別と同じく、特貨電に設定されていた。2016年現在は他と同じく高速と設定されている。



 

高速貨物列車B
最高速度95km/hで運転できる貨車で組成された貨物列車。

高速貨物列車C
最高速度85km/hで運転できる貨車で組成された貨物列車。


 

特急電車
かつて日本国有鉄道(国鉄)で運行されていた特急料金不要の列車(普通列車)
特急料金不要の「特急」 - 現在日本の私鉄で運行されている列車であり、国鉄・JRでは広義の普通列車に含まれる列車。


 

国鉄・JRの特別急行列車
戦前特別急行列車の創始とその終焉
特別急行(特急)列車が設定される前、急行列車より速い列車には「最急行」という種別をつけることがあった。

その中でも1906年(明治39年)4月16日に、国有鉄道の新橋駅 - 神戸駅間で設定された「最急行 1・2 列車」は、運賃以外に初めて速達サービスのための料金を徴収する列車となるなど、現在の有料特急・急行の元祖と位置づけられるものであった。


 

「特別急行」の種別を初めて用いたのは、1912年(明治45年)6月に前述した「最急行 1・2 列車」を区間延長する形により、関釜連絡船を介して中国・欧州などへの国際連絡運輸の一翼を担う「大陸連絡列車」として、新橋駅 - 下関駅(山口県下関市)間で運転を開始した 1・2 列車である。

編成内容も一等車・二等車のみで洋食専門の食堂車を連結し、展望車が最後尾に連結されるなど、「日本の国威」を対外宣伝するためのような存在であった。

1914年(大正3年)12月に東京駅が開業すると、1・2 列車も東京駅始発となった。

1923年(大正12年)7月、同区間に三等車のみで構成された 3・4 列車が運転開始される。


 

そこからも分かるように、この列車は食堂車も急行列車と同様の和食堂車を連結するなど、どちらかと言えば大衆向けの設定であった。

昭和に入ると特急列車に「列車愛称」が付けられるようになり、新しい列車の設定も見られたが、間も無く戦争に突入したため、結局戦前の特急列車は下記の 4 種のみにとどまった。

また戦前の特急列車は、東京以西の路線(東海道本線、山陽本線、鹿児島本線、長崎本線)のみで設定されていた。

しかし第二次世界大戦の戦局が悪化した1944年(昭和19年)3月14日には、決戦非常措置要綱に基づく旅客の輸送制限に関する件が閣議決定され、特急および急行列車などの全廃が決定。

同年4月を以て「富士」を最後にそれらは全て廃止され、日本の特急列車は一旦消滅した。

太平洋戦争後の復活とその後の展開
終戦直後は、石炭・車両・整備の状況が戦時中以上に悪化したこともあって、特急列車どころか普通の列車すらまともに運転できない状態となり、昭和22年1月から4月に掛けては急行列車まで全廃された。

その後、それらの状況がやっと好転して来た昭和24年9月、東京駅-大阪駅間に「へいわ」が運転開始される。
同区間を9時間で結び、速度こそ戦前の水準に及ばなかったが、この時昭和19年以来5年振りに展望車・食堂車が復活するなど、見るべきことは多かった。

その後、特急列車は次第に各線で設定・増発され、特徴ある物も増えた。



 

特急しらさぎ
しらさぎは、西日本旅客鉄道および東海旅客鉄道が名古屋駅・米原駅〜 金沢駅間を東海道本線・北陸本線経由で運行する特別急行列車である。

1964年10月1日に東海道新幹線の開業に合わせて、名古屋駅〜 富山駅間の特急列車として運転を開始すべく準備が進められていた。


しかし481系電車の落成が間に合わず、運転開始は12月25日にずれ込むことになった。運転開始当初から一等車と食堂車を含む11両編成で運行される。

京阪神(関西)地区と北陸地方を結ぶ特急「サンダーバード」と同様に681系及び683系が使用されているが、車体側面の青色ラインの下部にJR東海のコーポレートカラーであるオレンジ色のラインが入っている点が異なる。



北陸新幹線の開業に伴う2015年3月14日のダイヤ改正で、新幹線と重複する金沢駅〜富山駅間は廃止され、金沢駅〜 富山駅間はシャトルタイプの新幹線「つるぎ」で代替された。

また、金沢駅〜和倉温泉駅間についても廃止され、金沢駅発着の特急「能登かがり火」で代替された。

列車名は山中温泉の開湯伝説に登場する白鷺が由来となっている。

 

北陸新幹線開業に伴う運転区間の変更
2011年7月に行われたJR西日本の記者会見で、北陸新幹線の開業後、金沢駅より東への特急の運行を取りやめることが発表された。

富山県内から関西・中京圏へ向かう際に金沢駅で乗り換えが必要になり利便性が低下することから、富山県はJR西日本に対して特急の存続を求めていた。

しかし、普通列車の運行の制約になることや運行経費が第三セクター負担になった際に大赤字となることから特急の富山駅乗り入れの存続は難しいのではないかという見方もあった。

結果、しらさぎの金沢〜富山駅間の運転を取りやめることが2014年8月に公式発表され、北陸新幹線金沢開業と同日の2015年3月14日のダイヤ改正をもって取りやめられた。


この代替として北陸新幹線金沢〜富山間を各駅停車で往復する「つるぎ」を設定し、金沢駅で特急と乗り継ぎやすくすることで、利便性の維持を図った。

また、乗継割引を金沢駅においても導入することで、料金面でも利便性を確保したとしている。 北陸新幹線金沢開業以前は名古屋 - 和倉温泉間を運転する列車が1往復設定されていた。

金沢駅〜和倉温泉駅間についてJR西日本は、同じく和倉温泉駅まで運行するサンダーバードの和倉温泉への運転を継続することに前向きな姿勢を示していた。

サンダーバードの1往復を除いて特急の和倉温泉駅への直通運転を取りやめ、新たに金沢〜和倉温泉間で5往復運転する特急を設定すると2014年8月に発表された。


 

2015年3月14日のダイヤ改正でしらさぎの金沢 - 和倉温泉駅間の運転を取りやめ、金沢〜和倉温泉間に特急「能登かがり火」を5往復設定し、北陸新幹線や特急と金沢駅で乗り継ぎやすいをダイヤを設定することで、三大都市圏からの利便性を維持・向上した。

北陸新幹線の金沢〜敦賀間が延伸した際についてJR西日本社長の来島達夫は、並行在来線区間を第三セクターに移管することを念頭において、敦賀駅より北への特急の乗り入れは行わず、敦賀駅で特急から新幹線へ乗り換える形を想定していると明らかにしている。

福井県側は、福井駅までの特急を存続させることや、敦賀駅までの特急について乗換に不便しないよう便数を確保することを国土交通省に要請している。

しかし、しらさぎについては元々福井から中京圏への鉄道利用者が少ないことに加え、東京方面への移動がしらさぎ・東海道新幹線経由から北陸新幹線経由へ移り変わることから、北陸新幹線敦賀延伸後の「しらさぎ」福井駅乗り入れは難しいのではないかとの指摘がある。

北陸新幹線の敦賀以西ルートにおいてのちに決定される「小浜・京都ルート」が優位になった時期に、北陸経済連合会は中京圏との利便性に配慮すべきとの観点から「しらさぎ」の存続を要望している。

2022年2月になってJR西日本は「優等列車の機能が北陸新幹線に移ることから、(第三セクター路線を)並行して走る理由がない」として「しらさぎ」を第三セクター路線に乗り入れさせないことを決定。

これにより「しらさぎ」の運行区間は名古屋〜敦賀間となることが確実視されることとなった。


 

↑ 座席回転ペダル ↓
 

列車のシートは主に、ロングシートとクロスシートの2種類に分けられます。
窓を背にして座る横に長いシートはロングシート(縦座席)と呼ばれ、主に通勤電車に用いられます。


ロングといってもその長さは列車によって様々で、長さによって座ることのできる人数が決まっています。

一方、座席が進行方向()あるいは対面を向いて設置されている座席は、クロスシート(横座席)と呼ばれ、主に新幹線や特急列車といった長距離列車に設置されています。

この他にも、セミクロスシートやコンパートメントがあります。
セミクロスシートは、ロングシートとクロスシートを組み合わせたシートで、近郊型車両に多く用いられています。



 

回転式クロスシート
向きを変えられるシート。通常は進行方向を向いていますが、シートを回転すれば向かい合わせで座ることができます。

ペダルを踏んで手動で回転させますが、自動で一斉に向きが変えられる車両もあります。また、背もたれを動かして向きを変える転換式クロスシートもあります。


 

↑ 車両デッキ 早苗田 ↓

 

車内への出入口や貫通路などがあって,客室との間に仕切戸が設けてある車端部の空間。特急用や急行用の電車や気動車,客車などにある。

 

日本語では出入台というが,一般にはデッキといわれている。

 

 

早苗田(さなえだ)とは、苗代から田へ植えかえるころの稲の苗のこと。



 

 

↑ 早苗田 九頭竜川 ↓

 

 

 

↑ 芦原温泉駅 ↓


当駅の駅名は「芦原温泉」であるものの、旧芦原町ではなく旧金津町の中心部に位置する同地区の主要駅・代表駅である。

 

優等列車の特急「しらさぎ」・「サンダーバード」の停車駅(速達のサンダーバードは通過)であり、芦原温泉や東尋坊などの観光地など、福井県北部への玄関口となっている。




なお、北陸新幹線の金沢駅〜敦賀駅間の開業後は停車駅になる一方、北陸本線は経営分離によりハピラインふくいに移管される予定である。これに伴い、当駅を発着する特急の運行も終了される予定となっている。

主要駅であることから、朝晩を中心に当駅から福井・武生方面へ折り返す普通列車も設定されている。なお、福井方面からの終電は当駅止めとなっている。



 

 

検札 
旅客が携帯している乗車券類が有効かどうかを確認することを「改札」といいます。

普通は、ホームに出入りするときの改札口で行います。
車掌が車内やホームで改札するときもあり、これは「検札」とも呼ばれます。確認する内容は、運賃や料金、発着駅名、日付、有効期間、途中下車印などです。



 

最近では改札業務の機械化が進み、有効かどうかを人(駅員)の目で判断するのではなく、機械(駅員)に任せるようになっています。

磁気式乗車券では券の裏面に、交通系ICカードではカードに内蔵されたICチップに、乗車駅や有効区間、有効期間などを記録しておき、自動改札機ではその情報をもとに、有効か否かの判定や運賃の収受、集札などを行います。



 

このシステムをデータ集計機と連結すると、時間帯別・改札口別・券種別の利用者数、発駅・着駅別の利用者数などが自動的に集計できます。(→出札)