越前竹人形館
創作竹人形館工房黎明
豪雪地帯の厳しい寒さに耐えうる良質の真竹や孟宗竹が育つ越前では、古来より竹細工が作られてきた。

今や伝統工芸になった竹人形もその一つ。創作竹人形館「黎明」は、さまざまの竹人形が展示された日本で唯一の竹人形館。

展示作品は50点を数え、笹鳴りやひぐらし、しだれ桜といった竹人形の名作が並ぶ。
竹人形工房「篝[かがり]」では、その創作風景を見学でき、職人たちがひとつひとつ心を込めて作る様子が興味深い。

竹細工実習教室(料金:500円~、所要:1時間、要予約)では、竹とんぼや竹人形作りができる。

↑ 券売機 越前竹人形の里ポスター ↓
↑ 作品の写真 竹細工の十二支
120年に1度しか咲かない…竹の花が咲いた
福井県、開花は不吉との言い伝えも。
福井県おおい町岡田の若州一滴文庫で、「120年に1度しか咲かない」ともいわれる竹の花が咲いている。
同文庫の担当者は「職員でも見た人がいない。珍しいので見に来てほしい」と話している。
竹は同文庫がオープンした1985年ごろ、創設者の故水上勉さんらが庭先に苗を植えたもの。
2022年4月6日、同文庫を訪れた町内の女性が、高さ2.5メートルほどの竹に稲穂のような花が咲いているのを見つけた。

竹の生態に詳しい富山県中央植物園の栽培展示課長補佐、高橋一臣さん(54)によると、花を付けた竹は、黒い幹が特徴の黒竹と呼ばれる種類。花が咲くと、えいと呼ばれる薄茶色の小さな葉や黄色のおしべを見せる。

竹の花は1908年ごろに全国で一斉開花したという記録がある。高橋さんは「全国各地で5年ほど前から竹の開花報告が増えている。

開花のピークが近づいているのでは」と指摘する。
また花が咲くと不吉という言い伝えもあるが「一生に1度見られるかどうかという非日常的な現象からきているのでは」と話している。出典: 福井新聞2023年4月29日 土曜日。
「竹の花」の謎
数十年に1度だけ咲き、数か月で枯れる理由とは
日本人にとって、タケは身近な植物。さまざまな道具の材料として使われ、建築資材としても用いられている。
ちょっとあたりを見回しただけで竹製品があるし、少し郊外に足を延ばせば竹林が広がっている。
だが、タケの花を見たことのある人は少ない。イネ科の植物であるタケは、イネに似た地味な花を咲かせる。

見たことのある人があまりいない理由は、地味だからではない。タケの花は何十年かに1度しか咲かず、なかでもマダケにいたっては120年に1度しか咲かないのだ。
しかも、咲くときには広い範囲に生えているタケがいっせいに花を咲かせ、その後3カ月から半年ほどでいっせいに枯れてしまう。

竹林全体が茶色に立ち枯れた眺めは無残なもので、昔は「タケの花は不吉だ、天変地異の前触れだ」「植物の伝染病では?」などと考えられてきた。
1960年代に国内のマダケが次々に開花したときには、全国のマダケ林の3分の1が枯死して竹産業が大ピンチに陥るほどだった。

だが現在では、タケの開花は一定の周期で起きる自然な現象だということがわかっている。
それでも、このような性質を持つ植物は、タケやササ以外ほとんど見つかっておらず、いっせいに開花する理由も不明である。
考えられる理由として、世代交代のためではないかというものがある。
通常の植物は、花が咲き種ができることで、次の世代へバトンタッチしたり生息範囲を広げたりする。

だがタケは、林全体が地下茎でつながった一つの個体で、開花しても種はめったにできない。
それでも全体が枯れた後は、わずかに残った地下茎や茎の根元から小さなササ状の芽が出て、それがまた竹林になっていくという。いっせいに枯れることで、小さな芽はライバルもさえぎるものもない環境で成長できるのだ。
出典: 「人類なら知っておきたい 地球の雑学」著=雑学総研(KADOKAWA)









