2022年の中秋の名月は、9月10日。
今年も昨年に続き満月と重なり、最も月が満ちた状態の名月を見ることができます。



 

↑ 朧月 ↓

 

朧月とは、霞や雲などでかすんで見える月のことを指します。

 

雲の中でも高層雲という対流圏の中層に薄く広がる雲は、一般的に「おぼろ雲」と呼ばれています。この雲越しに月を見ると、なんともぼんやりとした幻想的な見え方になります。

 

 

一般的には中秋の名月=満月だと思われがちですが、実は必ずしも一致するとは限りません。

同義語:中秋の名月・芋の名月



 

↑ 江戸深川資料館 江戸のお月見展(2011‎年‎9‎月‎1日) ↓

 

 

暦の8月15日を「十五夜」「中秋の名月」といいます。「中秋の名月」とは"秋の真ん中に出る満月"の意味で、旧暦では1月~3月を春、4月~6月を夏、7月~9月を秋、10月~12月を冬としていたことから、8月は秋のちょうど真中であり、8月15日の夜に出る満月ということで、そう呼ばれるようになりました。 

 



現在用いられている新暦では1ヵ月程度のズレが生じるため、9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を十五夜・中秋の名月と呼んでいます。


 

↑ 長屋の月見飾り ↓

 

長屋

集合住宅の一形態である。もっぱら1階建て(近年は2階以上もある)で、この呼称では日本のものを指す事が多い。

複数の住戸が水平方向に連なり、壁を共有する物。
別の言い方をするなら、1棟の建物を水平方向に区分し、それぞれ独立した住戸とした物。それぞれの住戸に玄関が付いている。

 長屋であるには次の2つの条件を満たす必要がある: ①各戸の玄関が直接外界(道路など)に接している、②その玄関を他の住戸と共有していない。
 

 

意味
「十五夜」は、中秋の名月を鑑賞する他、これから始まる収穫期を前にして、収穫を感謝する初穂祭としての意味あいがありました。9月頃に収穫される「芋」をお供えすることから「芋の名月」とも呼ばれています。


 

↑ 偶然居合わせた子供に座ってもらった ↓

 

 

現在では、満月のように丸い月見団子と魔除けの力があるとされたススキを伴えるのが一般的な「十五夜スタイル」です。また、地方によってはこの日だけは、他人の畑の作物を無断で取っても良いとか、子どもがお月見のお供え物を盗んで良いとする風習もあるそうです。 

 

豊穣の象徴の満月

旧暦を使用していた時代は(1872年頃まで)、月の満ち欠けによっておおよその月日を知り農事を行っていました。一説によると、欠けたところの無い満月は、豊穣の象徴だったそうです。そのため十五夜の満月の夜は豊作を祈る祭の行われる大切な節目でもあったようです。




 一方、中秋の名月を鑑賞するという風習は、中国では唐の時代から知られており、これは後に平安時代の貴族の間に取り入れられ、武士や町民へと次第に広まって行きました。そして現在の「お月見スタイル」になっていったようです。 

 

↑ 月見飾り ↓

 


 

行事お供え物を食べても良い日

地方によっては、昔ながらの十五夜の行事が残っています。有名なのは、長崎県五島の一部では「まんだかな」(お供えが済むとすぐ子どもがそれを取って行ってしまう)という風習や、秋田県仙北郡では「片足御免」(他人の敷地に片足を踏み込んで取るぐらいなら公認)という風習があります。


 


 

これは、この日だけは「お月様が持って行って下さった」と言うことでめでたいからだそうです。やはり十五夜の主役はお月様なんですね。


 

↑ 向島百花園  月見の会(9/9~9/11) ↓

 

 

江戸時代から続く伝統行事『月見の会』は、深まりゆく秋の夜に月を観賞しながら、その風情をお楽しみいただきます。

 

『月見の会』の開催期間中は開園時間を21時まで延長し、行灯やぼんぼりに照らされた幻想的な夜の庭園をご覧いただけます。


 

1.日 時  令和4年9月9日(金)~9月11日(日)
9時~21時(最終入園は20時30分)


 

2.内 容
(1)お供え式
 日時:9月9日(金)17時~17時30分 ※雨天中止
 場所:萩のトンネル近くの藤棚前
 内容:団子や野菜のお供えと篠笛の演奏を行います。
 演奏者:坂本真理(さかもとまり)氏(篠笛奏者)

 


 

(2)絵行灯(えあんどん)の点灯
 日時:期間中毎日 17時50分~21時 ※雨天中止
 集合場所:秋の七草コーナー前
 内容:俳句・俳画が描かれた絵行灯35基に、ロウソクの明かりを灯していただきます。
 参加費:無料(入園料別途)
 定員:35名(当日先着順、事前申し込み不要)
 その他:点灯作業は17時50分~18時10分頃までです。

 


 

(3)茶会
 日時:9月10日(土)・9月11日(日) 各日15時~20時(受付は19時30分まで)
 場所:御成座敷
 内容:向島百花園茶会によるお点前を披露します。誰でも気軽に参加できるお茶会です。
 参加費:1席1,000円(入園料別途)
 参加方法:当日自由参加
 協力:向島百花園茶会

 

 

↑ 中秋の名月 ↓

 


 

 

(4)箏(こと)の演奏
 日時:期間中毎日 18時~20時 ※雨天中止

 

 

月見
月見とは、月、主に満月を眺めて楽しむこと。観月(かんげつ)とも称する。
形から、鶏卵の黄身を満月に例えた料理も月見という。




月見は、主に旧暦8月15日から16日の夜(八月十五夜)と、日本では旧暦9月13日から14日の夜(九月十三夜)にも行われる。そのため、月見に関する話題で単に「十五夜(じゅうごや)」「十三夜(じゅうさんや)」と言うと、これらの夜を意味する。

中国や日本では、単に月を愛でる慣習であれば古くからあり、日本では縄文時代頃からあると言われる。

ただ、『竹取物語』には、月を眺めるかぐや姫を嫗が注意する場面があり、月見を忌む思想も同時にあったと推察される。