チャペル
キリスト教会としてのチャペル
福音派のマーティン・ロイドジョンズで有名なロンドンのウェストミンスター・チャペルは、ウェストミンスター教会と表記する場合もあるが、そのままチャペルと転写されることも多い。




このように日本語のチャペルも、教会に属する教会員を有しない礼拝堂を、必ずしも意味していない。日本でも幾つかのキリスト教会は、チャペルと呼ばれている。

 

↑ 右後方の建物は二連泊していた「ホテルシギラミラージュとシギラタートルベイ」 ↓

 

 

一例として八巻正治が牧師として運営していた教会も『ラブリー・チャペル』であった。

 

 

非キリスト教会としてのチャペル
多くの場合、チャペルは自教会を離れて滞在する寄留者のための礼拝施設(=ハコモノ)であり、教会(=教会員制組織)ではない。


 

↑ 聖書スタスンド ↓

 

 

チャペル専属の教職者をチャプレンという。日本のチャペルは(宗教法人としての)教会ではない場合が多いので、プロテスタントのチャプレンは、その資格があっても職務は牧師ではない。

 

 

↑ 燭台 ↓

 

 

米軍基地のチャペルのような、複数の教派の聖職者が常駐するチャペルもある。また従軍聖職者が従軍先において洗礼の礼典を執行することもある。


 

↑ フラワースタンド ↓

 

 

日本の教会でないチャペルについて、教会の機能を満たしていない。
具体的には、チャペルは結婚式、葬儀、ミサや礼拝を行い聖餐も執行されることがあるが、普通は洗礼が行われず、属する教会員を持たない。

 

また、ミッションスクールなどの内部にある会堂を用いて、教会員を持つ教会とすることもあるが、その場合、その建物はチャペルという名称では一般になく、教会堂。専属教師はチャプレンではなく牧師である。

 

結婚式教会
キリスト教の信徒ではない者が気軽に「キリスト教式の結婚式の雰囲気」で結婚するための施設として、キリスト教の聖堂に似せた建造物が建設されることがある。

これらの建造物を指し示す名詞として「ウェディングチャペル」「結婚式教会」などと称する。


 

こうした施設の多くは「チャペル」を名乗っているが、中には司教座聖堂をも意味する「大聖堂」を偽称するものも存在する(「セントグレース大聖堂」)。

なお、これらの施設は日本国に限らずグアムやハワイにも多数建設されているが、いずれも宗教法人ではなく、信徒も存在しない。

聖職者も居ないことが多いが、多くの場合「ブライダル宣教団」などの伝道団体による派遣や、地域の教会の牧師がアルバイトとして招かれる。

こうした施設を運営する業者は、自社の施設を「ブライダル・ゲストハウス」などと呼んでいる。

 

 

パイプオルガン
パイプオルガンの祖先となる楽器は,2000年以上も前に生まれたとされ,たいへん長い歴史をもっていて,宗教音楽をはじめとして,さまざまなジャンルで使われています。


 

みなさんがパイプオルガンを見たとき,まず目に入るのは,たくさんならんでいるパイプ(管)でしょう。

同じ鍵盤楽器の仲間であるピアノは弦をたたいて音を出しますが,パイプオルガンはパイプに空気を送りこみ,パイプを振動・共鳴させて音を出しています。


 

このパイプには大きく分けて,2種類のものがあります。一つは「リード管」といい,クラリネットと同じようなしくみをもち,リード(金属の板でできていることが多い)の振動をパイプに伝えて音を出します。


 

もう一つは「フルー管」といって,フルートや尺八のように空気の流れでパイプを振動させて音を出します。

パイプ自体には音の高さを自由に変えるしくみがないので,いろいろな高さの音を出すために,さまざまな形のものがあるのです。


 

パイプオルガンは,こうしたたくさんのパイプと,それを鳴らすための風を送る装置そうち,そして楽器を操作するための鍵盤の3つの部分からできています。

こうしたしくみをもつパイプオルガンは,20本前後のパイプをもった小さなもの(ひざの上に置いて演奏する)から,1万本を超えるパイプを備そなえるとても大きなもの(教会やコンサートホールなど建物の一部に組みこまれて設置されている)まで,さまざまなものがあるのです。

また,手で操作する鍵盤だけでなく,足で操作する鍵盤や「ストップ・ノブ」と呼よばれる音色を設定するボタンを操作しながら演奏するのも,特徴の一つです。


 

パイプオルガンの誕生は紀元前のギリシャ時代にさかのぼります。
その頃、北アフリカで発明された水圧オルガン「ヒュドラウリス」が、パイプオルガンの原型だと考えられています。

 

一説によると、もともと水圧オルガンは楽器をつくる目的でつくられたのではなく、一定の圧力がかかっている空気を送り出すための装置として発明されたとのこと。

その装置に本当に一定の圧力がかかっているかを示すために、パイプを付けて空気を送るデモンストレーションを行ったところ、楽器のように音を奏でたと言われています。


水圧オルガンが鳴るしくみ
水圧オルガンのしくみは、お風呂に洗面器を引っくり返して沈めた状態を考えるとわかりやすいでしょう。

洗面器の中には空気が入っているので、浮き上がる力(浮力)が働きます。その時、洗面器の底に穴を開けると、水圧に押されてぼこぼこ空気が出てきます。これにリコーダーのようなパイプを付けて空気を通し、音を出すのです。

 

水の圧力が空気に一定にかかっているため、出てくる空気も安定しています。また圧力が一定だと、安定した高さと音量の音が、長く出続けることになります。ちょうど、管楽器をロングトーンで吹いているようなものですね。

反対に、圧力が安定せず波打っていると、音も同じように変化したり途切れたりします。



 

音が出続けるのは、洗面器の中の空気が全部なくなるまでではなく、お風呂の水位と洗面器の中の水位が同じになるまでの間です。

ですから、空気をどんどん入れて空気の流れを止めないようにすれば、音はずっと出続けることになります。

このとき、パイプに直接空気を送り込むと、「ハッハッハッ」とムラができて音が継続できないのですが、この仕組みなら安定的に「ハーッ」と空気が送れ、継続音を出すことができます。

ただ、実際には桶の中にある空気の量によって圧力が変化し、多少のムラは出てしまいます。これが水圧オルガンの欠点といえるところです。


鞴(ふいご)で風を送る
その後、紀元前にエジプトで生まれた「ふいご」という風を送る装置が使われるようになります。
ふいご全体は楔形をしています。

本来はふいごの上側の面に重りが乗っている蛇腹のような形をしています。上面を斜めに持ち上げてから離すと、重りの重さで静かに降りていき、必要な量の風を送り出します。

パイプオルガンについているふいごは、その規模により、大きさも数も違いますが、必ず2つ以上あります。

それは、ふいごが全部閉じてしまうとオルガンの音が出なくなってしまうので、ひとつが降りるまでに別のふいごを上げ、次々と引き継いでいく仕組みになっているからです。

以前は演奏者とは別に、裏方としてふいご職人がいて、演奏中はずっと、ふいごが落ちたらレバーやロープなどで引き上げる作業を続けていました。大きなオルガンの場合、裏にふいごが4つも5つも備えられています。



現在、新たにパイプオルガンをつくる場合は、電気のモーターを回してふいごへ風を送り込み、常にふいごを膨らませておく方式が主流です。

つまり、私たちには見えないところで、大きな送風機が回っているわけです。見えないところに置くのは、送風機の回転音がかなり大きいから。

ひとつの送風機で複数のふいごに風を送る場合が多いので、送風機にはパワーが要るのです。そのためうるさくないように別の部屋を用意し、周りを吸音クッションで囲い、部屋自体も防音壁にして設置しています。

ふいごは木製で、大きな風呂桶のようです。白い部分は羊の皮で、上にはレンガの重りが載せてあります。


 

現代にも残る人力タイプ
現代でも、あえて人力で送風できるオルガンを新しく作ることがあります。

これは、モーターを使うとどうしても空気に渦のような乱れた流れが生じ、パイプを通過する際に音に影響が出るからです。昔ながらの方法だと、空気が一方向に移動するだけなので、音がいいのです。

ローマ宮廷から中世の教会へ
紀元前の水圧くオルガンの時代より、オルガンは、ローマの宮廷や円形劇場で、猛獣闘技などの伴奏音楽として演奏されていました。

大きな音が出るので、興奮をあおる効果音とされたのでしょう。このときすでに、かなりの音階が揃っていたようです。

757年に、ビザンティン帝国のコンスタンティヌス帝が、フランク王国のピピン王へオルガンを贈ったのをきっかけに、西ヨーロッパやキリスト教世界に広まっていきます。

この頃から教会の礼拝堂に設置され、単旋律のグレゴリウス聖歌を弾くのに使われていたのではないかと考えられます。

 


やがて同時に2、3音を鳴らして和声音楽にするため、指で弾ける鍵盤が考え出されます。当初は鍵盤の幅が8センチもあって重かったので、げんこつで押していたようです。また音域も現在より狭かったです。

この頃の演奏は、長く伸ばした音をゆっくりと演奏する程度でしたが、それでも巨大な音が教会中に響いて荘厳な雰囲気を醸し出していたと思われます。

その後、鍵盤と、パイプに風を送る弁とをつなぐアクション機構が改良され、音色のバリエーションも増えて、ルネッサンス期にはほぼ現在のかたちになりました。いわばパイプオルガンは、鍵盤楽器の元祖なのです。