道路ハンプ(hump)とは、
道路の一部を隆起させ、通過する車両に上下の振動を及ぼすことで運転者に減速を促す構造物の総称である。

↑ タイのハンプ(hump)標識 ↓
機能や形状によって、スピードバンプやスピードクッションなどとも称される。
同様の構造物は全世界で利用されており、その多くが時速40キロ以下の速度制限を遵守させるものである。
運転者の裁量によって無視される恐れのある一般的な交通規制とは異なり、物理的手法によって安全運転を促す。

↑ ハンプと徐行車両 ↓
↑ 動物出没注意標識 山岳路 ↓

車両がハンプを通過する際には上下の振動が発生するため、高速で通過すると、乗車している人に不快感を及ぼしたり、車体の姿勢を崩して交通事故を起こす可能性があることから、これらを忌避する運転者は減速せざるを得なくなる。
特に住宅街などの生活道路で有効な手法で、交通静穏化の目的で利用されることが多い。
また、この目的で利用される構造物について、ハンプ(hump)の他にバンプ(bump)という語が用いられることがあるが、英語のhumpは丘のようななだらかな隆起(またはそのような地形)を指し、bumpは平面上のこぶや突起を指したり、擬音語(日本語の"ドスン"にあたる)として用いられる語であるため、バンプはハンプより短く、感じる衝撃もバンプの方が大きいことが多い。
また、単にhumpやbumpと言った場合は前述のような意味となるため、道路上に設置される構造物を指して言う場合は、スピードハンプ(speed hump)、スピードハンプ(speed bump)などのように区別する。

批判
物理的に自動車に減速を促すという点では安全運転に有効だが、騒音や車体への負担が争点となることがある。
更に、ハンプのある場所では緊急車両であっても減速が要求され、救急車の場合は車内への衝撃が問題となる。
また、オートバイや自転車がハンプに気付かなかった場合、転倒によって運転者が深刻な傷害を負う恐れがある。
これはハンプの一部に切り込みを設けることで解決することができる場合もあるが、これらの車両に前方不注意を促したり、減速の必要性をなくすため、本来の効果が発揮できなくなる。
この他、必要以上の勾配や高さがあるなど、設計に問題のあるハンプは、最低地上高が低い車両に損傷を及ぼす場合があり、低速で通過しても車体と干渉することがある。

環境悪化
大型車が通過する場合、その騒音と衝撃によりかえって住環境が悪化するという指摘がある。
特にカリフォルニア州モデストでは、主要道路にハンプなどが設置された後、これを避けて並行する生活道路へ流入する車両が増えたことが報告されている。
また、こうした構造物が連続する道路では自動車の加減速が頻繁となるため、(特にバスやトラックによる)交通騒音が発生する。
これに並行して、燃料消費の増加やブレーキの摩耗、エンジンやサスペンションなどの劣化が進むという意見もある。

緊急車両
ハンプ1つにつき、消防車の場合は3〜5秒、患者を乗せた救急車は最大10秒の到着遅延が発生するとされているが、実際は緊急交通路にスピードハンプは設置されず、スピードクッションで代替されることが多い。
健康面
通過する度に上下の揺れが発生することから、乗車している人に頻繁に不快感を与え続けることとなり、脊椎への衝撃や慢性腰痛悪化の恐れがある。
スウェーデンでは、ISO 2631-5に基づいたバス運転手の脊椎負担の調査により、健康上の観点からスピードバンプについて以下のような要求が出された。
ハンプが改良されるまで、当該道路を避けるよう運行ルートを変更する。
一日150個のハンプを通過する運転手のために、当該道路の最大許容速度は時速10キロに低減する。

その他
これら以外にも、以下のような問題がある。
ハンプにより子供など他の危険に注意が行かなくなる
除雪車によってハンプが損傷を受ける
重い車両に対する効果が薄い
設置時に必要とされる標識、警告灯、白線が視覚的に過剰
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