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テイクオフ(takeoff)離陸
 
 

航空機などが地表面を離れて、浮上した状態を保持すること、あるいは、浮上ののち安定した上昇体勢を維持することである。
 
その後は、高度を維持して水平な状態で飛行する。
多くの固定翼機では、滑走路などの表面で動力を始動し、必要な揚力が得られる速度に達するまで滑走することで浮き上がり、離陸を行う。
 
機体が重いほど、また翼が小さいほど、離陸に要する滑走距離が長くなる。
一方、垂直離着陸機やヘリコプターなどの回転翼機、飛行船などの軽航空機では滑走手順は原理的には不要であるが、行う場合も多い。
 
 
滑走開始
スラストレバー(一般的な旅客機では2席ある操縦席の間にあるケースが多い)を操作して、動力源を定められた離陸推力まで上げ、浮上できる速度 (VR) まで加速する。
 
このとき揚力増加と抗力増加のバランスによっては、フラップ(補助翼)を少し降ろしていることが多い(航空機の種類で定められている)。
 
離陸はオートパイロットは利用できないが、推力を自動制御するオートスロットルを利用することはある。
 
まず、ギアのブレーキをかけた状態で滑走路上でパイロットが7割程度に手動でエンジンの推力を上げてみて、エンジンの動作に異常がないことを確認する。
 
それから、ギアのブレーキを解除したうえでオートスロットルのスイッチを入れる。オートスロットルが作動すると、スラストレバーが自動的に動き、エンジン出力が離陸に適した推力まで自動的に上昇し、離陸滑走を開始する。
 
このとき、機長(左座席)は、機首上げに備えて左手で操縦桿を持ち、万一の離陸中止 (RTO) に備えて右手でスラストレバー上部に手を添える。
 
同時に副操縦士(右座席)は、左手でスラストレバー下部を支える。

航空機の種類や条件(重量・気温など)と滑走路の長さによっては、その速度から・その速度に達する位置から残りの滑走路を使って離陸中止できる離陸決心速度V1がVRより低く先に到達することがある。
 
V1を超えての停止操作は危険であるため、V1を超えたらいかなる事態(エンジン片発故障など)でも離陸操作を継続しなければならない(反射的に停止操作をしないようにV1とともに、先に述べたスラストレバーから手を離す決まりがある場合もある)。
 
整備された空港の滑走路のセンターラインには滑走路中心線灯が埋め込まれており、これによりわずかに滑走路表面に凹凸がある。
 
離陸滑走を行うにあたって、このライトを踏むと航空機の揺れの原因となる。
そのため、風などの気象条件や滑走路の路面状態がよいときにおいて、熟練したパイロットは、わざと滑走路のセンターラインを外して、ライトを踏まないように離陸滑走して、揺れの少ない乗り心地のよい離陸を行うことがある。
 
この行為については、センターラインを外すため滑走路から逸脱する可能性があり、危険であるからと行わないパイロットもいる。
 
 
 
離陸・上昇
VRを超えたらエレベータを引き、機首を上げる。
 
機首上げ動作に大きな力が必要ないように、このときまでにエレベータトリムはやや下がり気味(離陸位置)にしてある。
 
地面から離れた直後に大きく機首を上げると失速の原因になるため、加速を継続して上昇可能な速度 (V2) に達してから大きく機首を上げ上昇に転じる。
 
またこのときまでに高度がやや上がっていなければ、尾部を擦ることもある。
離陸後は着陸装置・フラップは抗力増加の原因になるため、定められたタイミングで引き込む。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
また、キャブレターヒート(排気の一部で吸気を暖めエンジンが詰まらないようにする・低空で必要ないことが多い)など推力を低下させる原因になるものはオフにしておく。
 
このように、離陸ではすべての使えるエネルギーを加速と高度上昇にあてる必要がある。
 
機体重量は航空機の離陸-巡航-着陸という運航において最も重い状態(燃料を消費していない)であるため、着陸時より厳しい上昇の条件が必要になるからである。