礼拝堂へ

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↑ ブルーモスクの案内人が被る白い帽子 ↓

白い帽子は「ハッジ」を意味していて、メッカの巡礼を済ませたムスリムが身に着けるものです。これはイスラム圏共通です。

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↑ ブルーモスク案内人のスタイル ↓

ガラベイヤ〈男性用衣装〉の上にベストを羽織っている。
エジプトでは男女ともに着用する民族衣装である。

木綿、麻、モスリンなどで作る緩やかなワンピースで、色彩は白 - 茶、黒 - 青の地味な色彩で無地かイギリスで「エジプトの縞」と呼ばれた太目の縞模様が多い。
アラブ民族のタウブと呼ばれるゆったりしたワンピースが原型であるとされる。

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↑ 首から身分証を提げ 肩から資料入りのバッグから提げている ↓

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ハッジ(大巡礼)とは
イスラームには信者が行うべき「5つの行為(五行)」(信仰告白、礼拝、断食、喜捨、大巡礼)があり、ハッジ(大巡礼)はその中の一つです。

礼拝や断食が日常生活の中の身近な行であるのに対して、ハッジは経済的・体力的に可能な信者にのみ一生に一度課せられる特別な行だといえます。

そして、ムスリムにとって巡礼に行くことは人生最大の目標であり、それを終えた者は「ハッジ(巡礼者の意、女性の場合はハッジャ)」と呼ばれます。

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↑ 礼拝堂へ ↓

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イスラームには「ハリラヤ・プアサ(アラビア語ではイードル・フィトル)」「ハリラヤ・ハッジ(イードル・アドハ)」という二つの大祭があります。

「ハリラヤ・プアサ」(今年は8月30日)は一か月続いたラマダーン(断食)月明けを祝うお祭りです。

一方「ハリラヤ・ハッジ」(今年は11月6日)は別名「犠牲祭」と呼ばれ、ハッジの成功を祝うお祭りです。

犠牲祭と呼ばれるのにはいわれがあります。昔、預言者イブラヒーム(アブラハム)は息子のイスマイル(イシュマエル)を犠牲に捧げるよう神命を受け、息子の命を奪おうとしました。

その時、神はイブラヒームの信仰心をお認めになり、イスマイルの代わりに羊を捧げるよう命じました。

この故事にちなんで、ハッジの行の中で動物を犠牲に捧げるため犠牲祭と呼ばれるのです。この日はハッジに行かなかった人たちも、羊、牛、駱駝、馬、水牛、バッファローなどを犠牲に捧げます。

シンガポールでもハリラヤ・ハッジの日には各地のモスクでオーストラリアから空輸された6千頭以上の羊がほふられ、その肉は家族や貧者などに分け与えられます。

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↑ 礼拝堂内部 ↓

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↑ 礼拝堂天井の照明とドームの装飾 ↓

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預言者の時代から続くハッジは時代とともに巡礼者数が急増し、現在はインドネシア、パキスタン、インド、トルコ、アラブ諸国のみならず、中国、日本、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカ等世界中から300万人程度の巡礼者が集まります。

特に多いのがシンガポールを含む東南アジアからの巡礼者で、シンガポールからは毎年3千人~4千人、インドネシアからは20万~80万人の巡礼者が訪れます。

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↑ 礼拝堂上部にはステンドクラスも ↓

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海外から巡礼に行く場合、巡礼専用のビザが必要(取得にはムスリムであることが条件)で、サウジアラビア政府は、各国からの巡礼者受け入れ数をムスリム人口の0.1%程度に制限しています。

巡礼希望者は毎年定員を大きく上回り、申し込んでから実際に行けるまで数年待つこともあります。

ハッジの費用は、シンガポール周辺国からの出発で一人5,000ドル~10,000ドル(2011年現在)。

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費用の内訳は、飛行機代やハッジ期間前後にマッカやマディーナで宿泊するホテル代などです。

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庶民にとっては決して安くはない金額ですが、一生かけてハッジの費用を蓄え、老齢になってようやくその機会を得るという人たちも多くいます。

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一方で、日本のようにムスリムが少ない国には、サウジアラビア国王から特別支援があり、毎年一定数の日本人ムスリムが国王の招待者として無料でハッジを行っています。
出典(文・薮内美奈子 Photo・Takeshi Fukushima)から一部抜粋。