缶切りを使わなくても開けられる缶詰のことを「イージーオープン蓋(蓋全部を荒れる)」と言います。と前回の「パッ缶」で説明いたしました。
今回は「蓋の一部分を開ける」パーシャルオープンエンド(POE)に付いてです。
「プルトップ」の概念
イージーオープン方式はプルトップ(pull-top)と呼ばれることがある。
イージーオープン方式はプルトップ(pull-top)と呼ばれることがある。

プルトップは、缶切り等を用いず、缶容器の上面に付けられた引き金(タブ)を手で引っ張って開ける方式、または、その部分を指す日本における一般的呼称である。
プルトップの語は英語圏ではあまり用いない。


用いる場合は食品などにおける全面が開口するイージーオープン缶(フルオープンエンド、FOE)に対して言うことが多い。
飲料容器ではプルタブと称することが多いが、リングプルおよびプルリングの語も用いられる。リングプルのほうが優勢であり、プルリングはごく少ない。
しかし、口金が外れるプルタブのことを指したりステイオンタブを含めたタブの総称として言われたりもし、使い分けが一定でない点は日本と同様である。
ポップトップと呼ぶこともある。製缶企業においても全面が開口するタイプをフルパネルイージーオープンと呼ぶなど、業界でも国により呼び方が異なる。
なお、こうした形式の缶が出る以前の缶は、蓋が平面であるものをフラットトップ、ビンのように円錐形の「首」があり、王冠にて密栓・開栓を行うものをコーントップと呼んでいた。
プルトップの語はそれに対して作られ、用いられはじめたと思われるが、はっきりしたことは不明である。










従来からの缶詰においては缶切りを用いて開封するか、缶ジュースなどでは専用の穴開け器(オープナー)によって、飲み口(注ぎ口)と空気穴の2箇所の穴を開けて開封していた。

↑この写真はimg昭和なサンキストから拝借

↑この写真は昭和なオレンジ・ジュースから拝借

↑この写真は昭和の遺物 北軽井沢日記から拝借



缶切りとは、缶詰の蓋を切断しながら開封するために用いる道具である。
1810年、イギリスのピーター・デュラントが、軍用の保存食として画期的な缶詰を発明した。しかし缶詰を開ける方法は、発明した本人も知らなかった。
そのため缶詰は、ハンマーとのみで叩いて開けるか、道具がない戦地では銃剣やナイフを缶に突き立てて無理やりこじ開けたり、銃で撃ち飛ばして開封されていた。しかし、この方法は銃剣が破損したり中身が飛散したりし、あまりにも不便であった。
そのため缶を開く道具が工夫され、缶詰の発明から数十年たった1858年、アメリカ合衆国のエズラ・J・ワーナーにより、引き廻して開ける方式の缶切りが発明された。その約10年後、缶の縁を切る方式が発明された。
現代の缶きりは、コルク抜付き、栓抜き付き、プルタブ起こし(プルタグ起こし)付きのものもある。栓抜きの機能も合わせ持つ缶切りは、道具の両端にそれぞれ栓抜きと缶切りが位置するため、この道具を指して栓抜きと呼ばれる場合もある。
缶切りは、使用者の利き手の違いに対応するため、右利き用と左利き用とがあり、一般に市販されているものの多くは右利き用であるが、少数ながら左手用も存在する。アーミーナイフでも缶切りの付属する物は多いが、こちらも右手用・左手用の両モデルが存在する(一部メーカーのみ)。
かつては、缶詰は缶切りが無ければ開けられなかったが、清涼飲料水では1960年代ごろより、1970年代後半よりは小型の缶の缶蓋でもイージーオープンエンドの採用がすすみ(イージーオープン缶)、大抵は缶切りを用いなくても開栓可能となっているため、一般における缶切りの利用頻度は減少している。
しかし、未だ開封に缶切りを要する缶詰も流通しており、また、陸上自衛隊の戦闘糧食I型のように、軍事用で空中投下を前提としている為にこのような方式の使えない缶詰では、やはり缶切りが必要であるため、缶に缶切りが付属している場合もある。
出典・ウィキペディアフリー百科事典。