今日は、グルカゴンのMicro-dosing (mini-dosing)を考えましょう!ちょびっと打ちのことです。
インスリンが血糖値を下げるホルモンで、グルカゴンは逆に上げるホルモンです!
今までグルカゴンは調合して1日くらいでダメになっちゃいましたけど、
最近安定化した液体型のグルカゴンが米国で販売開始されました!室温で2年もつとのことです。
Xeris Pharmaceuticals社のGvokeというもの。ちょっと前にFDA認可されたとニュースになってましたが今回はその処方開始。
diabetes connectionポッドキャストでCEOと担当役員のインタビュー聞いたこと、Xerisのホームページでの記載内容、自分の感想メモしておきます。
今回の承認は、なんと1961年以来の新型グルカゴン承認薬とのこと!技術革新だねえ。アメリカで今週末ちょうど薬局処方をはじめたとのこと。またAmazonの薬販売網でも取り扱うとのこと。
(なお既存のグルカゴン製品と異なり調合などの手間がかからない製品では、イーライリリーの点鼻用グルカゴン粉末、Baqsimiも今年7月に承認されていますね)
●Gvokeの注射形態
プレフィルド・シリンジとオートインジェクターの2つの形態で販売 中身一緒
●Mini-dosingで打つ量
内容量1mgで、ベースラインから血糖値が平均+176mg/dL上昇するとのこと。成人。もちろん個人差あり。
(わたしが勝手に)単純計算するとおおよそ
0.5mgだと88mg/dLの上昇
0.25mgだと44mg/dLの上昇。
0.125mgだと22mg/dLの上昇。
と予想される。
Insulin Sensitivity Factor じゃなくてGlucagon Sensitivity Factor(?)って言葉そのうち出てきそうだな笑
●グルカゴンの持続時間
持続時間はおよそ4時間(成人)
●Microdosingの安全性について
ホームページでGvokeの合併症を確認しました。100%のDosingで吐き気などの割合がかなり高い。
GVOKE 1 mg dose (N = 154)成人の場合、Nausea30%、Vomiting16%、Injection site edema raised 1 mm or greater7%、Headache5%。
これは一本まるまる注射した時なのでMicro dosingでどの程度でるものなのか言及しているのを聞いたことがないので、確認したい壁ですなあ。まあ元はと言えば内分泌されてるものではありますから量が少なければ大丈夫そうな気もするがどうなのでしょう。専門家の意見聞きたい。
●Micro-dosingの実施例
Micro-dosingは既に実施されている模様。米国の1型のこどもキャンプでは、現行の短い寿命のグルカゴンを使って既にMicro-dosingしているとのこと。もちろん認可されていない使用法ではある。
古い調合型のグルカゴンでのMicrodosingにかんする論文はすでに数本みましたが、まだ数が少ない。きっとこれから論文が増えるものと予想しています。
●将来展望
個人的にはコストが心配。ポンプでも注射でもMicrodosingとして使用するには、コストがある程度低くないと現実的ではない。米国では旧型グルカゴンと同じ値段で高すぎるが国によるので参考にならない。
個人的には、
もうおなかいっぱいで補食ムリーなとき、
歯磨きにあと補食したくないとき、
(自分は年に数回あるんだけど)食べても食べてもなぜか上がらないとき
胃の調子が悪いとき
にいいと思うんです。
そのほかにも
合併症のせいで消化が遅くて低血糖になる人など、糖尿病でなくても低血糖症の方にも向いてると思うんです。
今回の商品はあくまでも他者から打ってもらうことを想定しているようですが、応用に向けて研究開発と治験が進んでいるようです。
さらに本命!ポンプにもグルカゴンを入れるための開発も進めているようです。
インタビューではbetabionicsの二槽式クローズドループポンプでも、使用できると明言しました。詰まったりの心配はないとのこと。
デュアルホルモンの時代きまっせー!
いやはや〜安定化版グルカゴンは開発できたはいいけど、注射するための入れ物がけっこう重要なんだなあと思いましたぁ〜









