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『伊予灘ものがたりQ&A 』
前回は、JR四国の『伊予灘ものがたり』の車内と運行についてまとめた。今回は、食事と車内販売について書くことにする。
『伊予灘物語』は、松山と八幡浜(伊予大洲)の間を、土曜休日に1日2往復(4回)運転される。そのうちの3本は、4日前までに食事予約券を購入の上で、サービスが受けられる。
地元の食材を使った料理が中心だ。「県魚 真鯛のワイン蒸し」「媛っ子地鶏の伊予柑ロースト」「松山茄子と鳥賊のエスカベッシュ」など地元愛媛の食材だ。
【1】大洲編(自社農園の野菜を使ったモーニングプレート2500円)
【2】双海編(地元素材を使ったランチボックス4500円)
【3】八幡浜編(フランス料理を松花堂弁当4500円)
【4】道後編(予約制の食事はなし)
私が乗ったのは、「八幡浜編」と「道後編」だ。
料理が出る「八幡浜編」は、松山を13:28に発車。15:50の八幡浜到着までの2時間22分、のんびりと走る。料理を予約する客は、全区間乗車することになっている。
松山を発車すると、5人乗っているアテンダントさんは準備を進める。そして、乗客に、食事予約券を持っているか確認に来た。私の乗っている車両は全員予約券を購入していた。
出された料理は、↓のような料理だ。「八幡浜編」は、瀬戸内風仏蘭西料理レストラン「門田」が出す料理だ。
ワゴンに乗った料理が運ばれてきた。アテンダントさんは、非常に慎重にゆっくりワゴンを押してきた。もし列車が揺れて、料理が傾いたら、見た目が台無しになる。
それぞれの量は少なめだが、さまざまな料理を食べられる。個々の料理も美味いが、見た目も華やかで、更にいい景色も見ながら食べられる。最高だ。これで4500円なら、高いとは思わない。
この料理の前に、「今治産ばれいしょの冷製スープ ヴィシソワーズ」が出された。
最後には、ホットコーヒーが出る。カップは手作りで、同じものはないそうだ。こういう器だと更に気分良い。
この列車で「あれ?」と思ったのは、飲み物についてだ。水が出ない。飲み物の注文も取らない。アテンダントさんを呼んで「ビールください」などと注文すれば別だが、黙っていると飲み物がない状態で料理を食べることになる。
だから、ペットボトルのお茶を持ち込むのもアリだ。実際、飲み物を持ち込んでいる人も何人かいた。料理が出るといっても、希望者だけが注文して食べる列車だから。
もちろん、雰囲気にこだわる人は、注文すると良い。メニューはこちら↓。
スーパードライ生ビール700円、アテンダントおすすめみかんジュース600円、愛媛の特選茶200円などがある。
私は、伊予灘ものがたりオリジナルカクテル黄金800円を注文。2時間22分のうち、発車して1時間20分くらいで食べ終わってコーヒーが出てきて、残る1時間何か飲みたかった。実際、多くの停車駅では5分間くらい降りることができて、飽きることはないが。
上は、飲み物などの案内↑。
下は、お土産やグッズの案内↓。

グッズは、カウンターに置いてあるが、ワゴンに載って巡回もしてくる。
料理を運ぶ拠点ともなるカウンターの写真。アテンダントさんに注文したから、結局1度もカウンターで買わなかった。

ワゴンに載って巡回してきたグッズ。私は伊予灘ものがたりの車両の模型のようなものが入ったボールペンを買う。観光列車だから、もっと売れるかと思ったが、案外売れなかった。
終点の八幡浜駅に着いた。
一旦下車して、折り返しの松山行き「道後編」に乗る。
乗客の半数以上は、「八幡浜編」に乗ってきて折り返す客だ。乗ること自体を楽しんでいるのが分かる。
帰りの「道後編」は、予約制の食事はない。しかし、私が乗った車両の乗客は、全員積極的に(?)アテンダントさんに注文していた。
私が注文したのは、地元の「道後サイダー」350円と、「レストラン門田オリジナルロールケーキ」600円だ。
おいしそうでしょ。
私は「道後編」を八幡浜から伊予市まで乗車。このあと宇和島まで行くという事情もあったが、伊予市までしか買えなかったことが大きい。
「八幡浜編」に乗って、できれば「道後編」で折り返したかった。しかし、前日もキャンセルが出てないか確かめたところ、満席だった。松山駅で、一部区間でもいいから乗りたいと思い、窓口に尋ねた。すると、「八幡浜から伊予市までなら空いてますよ」と驚く返事が。
要するに、2時間1分の「道後編」の最後の27分だけ乗る人たちがいて、発車から1時間34分の伊予市まで指定券が取れたのだ。2人席を1人で利用できて快適だった。「道後編」は、満席でも、一部区間だけ空いていることがあるのだ。(予約制の食事は、全区間乗るのが前提なので、道後編以外は期待しにくい)
ケーキを注文する時、アテンダントさんに「車内販売マニアで、全国の車内販売を利用してきたけど、この列車はいいですね」と感想を言った。すると、「販売するもので、何があると良いですか?」と質問された。
これはすごいことだ!! アテンダントさんは、若くてやや不慣れながら一生懸命仕事をしていると思ったが・・・・。 こういう質問をするということは、「何を売ってはどうかと提案しようとする前向きな気持ちがある」「提案を活かせる自由な雰囲気がある」ことの表れだろう。現に、アテンダントさんが喜多灘駅で市の境を示す絵を描いていたし。
こういう小さいことに、感動して列車を降りたのだった。
2015年2月に乗った時の話(3回分)は、「車両 」 「食事&販売 」 「接客 」へ。

