ふと流れてきた、ある人のFacebookの投稿。
そこに紹介されていたのは、92歳でひとり暮らしをしている女性の動画だった。
デザイナーであり、人形作家でもある栗辻早重さん。
自分のために身体を動かし、
日々の生活をして、
今も絵を描きながら、軽やかに暮らしている。
「いよいよ終わりだぞと思う時代。
だからこそ朝の光は綺麗に見える」
そんな言葉が印象に残った。
ああ、私もこんなふうに生きていけたらいいなと思った。
自分の身体を動かして、
自分の生活をして、
好きなことをして。
目の前の景色に心を動かされながら、
「ああ、今日も生きている」
と感じられたら、それは幸せなことなのかもしれない。
でも、動画を見ながら、もうひとつ浮かんできた気持ちがあった。
この人には、長い時間をかけて作ってきたものがある。
デザイナーとして、人形作家として、評価されてきた作品がある。
だから、こうしてひとつの動画になり、たくさんの人に見つけてもらえる。
それに比べて、私には何があるんだろう。
そんなことを思った。
私も写真や映像を撮ってきた。
誰かの活動や、その人が大切にしているものを、どうしたら伝えられるだろうと考えてきた。
「人の人生を見つけて残してきた」
そこまで言い切れるほどの自信は、まだない。
でも、人の中にあるものを見つけることや、
その人が生きてきた時間を感じることが、私は好きなのだと思う。
だから今度は、自分のことも少しずつ見てみたい。
何かすごいものを見つけようとしなくてもいい。
今日見たもの。
心が動いたこと。
うれしかったこと。
うまくいかなかったこと。
どうしても引っかかったこと。
そういうものを記録して、少しずつ貯めていく。
あとから振り返ったときに、そこに何かが見えてくるのかもしれない。
これは、誰かに評価してもらうために書くものではなくて、
未来の自分が振り返るために残しておきたい記録。
更新できていなかった9月にも、本当はいろいろなことが起きていた。
書くことがなかったのではなく、
まだ自分の中で言葉になっていなかっただけなのかもしれない。
私には何があるんだろう。
その答えは、今すぐ出さなくてもいい。
日々の中で見つけたものを記録して、貯めていくことで、
いつか自分にも見えてくる気がしている。
ここでは、日々感じたことや、写真・映像の仕事を通して考えたことを、少しずつ書いていこうと思っています。
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