社会人になってから今まで24年間。


振り返れば、常にお金の心配をして生きてきた。

’会社の社長=お金持ち’と思われがちだが、皆が皆そうではない。


そもそも、僕の借金生活は、大学生の頃から始まる。


原因は、自分の欲望が抑え切れなかったこと。ええ格好しいだったこと。

そして、なにより親の世話になりたくなかったので、学生に唯一金を貸す丸井さんのお世話になった。


社会人になるとすぐにバブル時代を迎える。

只のサラリーマンの僕に数百万の与信がついた。

借りれるものは全て借りた。


破綻はすぐにやってきた。住む家もなくなり、知り合いのホステスに面倒見てもらったりしながら、うっちゃっていたがそれも長く続かなかった。

常に下を向いて、背中を丸めていたので内臓を酷く痛める。

惨めで惨めで、毎日涙が止まらない。すでにサラリーマンの返せる限度はとっくに超えていた。

やむなく35歳にして、実家に帰った僕は、親から毎日正座して般若心教の写経をさせられることとなる。

親のサポートは、寝食を与えてくれるところまでで、金銭的なサポートは得られなかった。


正真正銘の馬鹿だ。


転機は突然訪れた。


あるクラブのママの発言。

「あなた出世するわよ。」

沢山の経営者を知っているクラブママの発言だけに、心底勇気付けられた。

その発言のすぐあとに

ある赤坂のシャンソンの店のママの発言。

「そろそろ、お金来るわよ。」

発言に根拠など何も無い。彼女たちの只の感だ。


それから半年で、1000万以上の借金が無くなり、一年後には、現在の会社の社長となっていた。

何者かに上から鷲掴みされて一瞬にしてこの場所に来た。


社長にはなったが、馬鹿はまだ直っていない。

今度は、億の与信がついた。調子に乗りすぎ、6年目ぐらいにまたまた限界を超えた。

一切借金が出来ない状態になったのだ。


そこから4年ぐらいは、月々の給料をどうやって払ったのかさえわからない。

給料に加え、借金返済をせまられたのだ。今度はケタ違い。

そしてここに来て、またギリギリまで追い込まれる。

もう体は、悲鳴をあげだした。もう誰にも信じてもらえないが、僕の神経は太くない。

もう薬も効かない。


でもまた、救われるのかも。


運命はある日を境に急展開する。

決して自力ではない。社長の不徳を補ってあまりある社員の働きのおかげ。

噛み合っていなかった歯車が、何かの弾みでがっちり噛み合い、急に駆動力を得た感じ。


はからずも、生まれ日の霹靂火の性情通りに生かされている。


易経に記されているのは、

一生を通じての変転、だが、最後には勝ち取るとの予言。信ずる以外に無い。