rm.6: 一触即発/四人囃子(’74) | M家のコンパクトな日常                             season2

rm.6: 一触即発/四人囃子(’74)


M家のコンパクトな日常                             season2-8-3


確かに、
私が日本語で歌われてる曲を聴くのって
せいぜい嘉門達夫王様あたりの
お笑い系ぐらいのもんだから
驚かれるのも致し方ないか・・・?





小部屋では唯一となるでしょう、
日本人バンドの登場です。



取り上げたのは
事実上彼らのファーストアルバムである
コレ↑↑



実を言うと情けないことに
記憶が定かでないのですが
もしかしたら、最初に聴いたのは
3rd「Printed Jerry」の方だったかも?



…でもまあ、
殆ど時期的には同時だったので
いいことにしちゃお
(オイ






・・・てなわけで、
「一触即発」の話。




「これ、フロイドに似てるよ~」

借りる時、こんなことを言われたので、


ピンク・フロイドに似てる日本のバンドって、どんなの??
って、わくわくして聴いたもんでした。




…が、正直あまり(ていうか全然)似てないと思った。
ギターの音とかフレーズとかは似てる部分もあるけど
根本的なものが違う…



そもそも、歌詞が何を言っているのかわからない。
日本語なのに、わからない。
聴きとれないんじゃなくてね。



当時すでにフロイドにハマりつつあった私にとって
そこが違ったら全然違うモノだったんですね。




訴えてくるものが全然違うじゃん!!





でも、
それとは別の魅力が彼らにはありました。


それは、彼らの音楽がそれまで日本では聴いたことのないものだったこと!


つまり、「プログレッシブだな~」と(笑




何たって、、アルバムの収録曲が少ない。


「一触即発」は全5曲、うち2曲は短めのインストなので
メインナンバーは当時の日本じゃ珍しい長尺モノ。


曲の長さなんてどうでもいいようだけど、
転調や変拍子などを孕んで曲がドラマティックに展開するためには
ある程度の長さがないとダメですから。



わけわからん!と思ったシュールな詞も、
ブルース歌手みたいな森園勝敏氏の渋い声とあいまって
スルメみたいに聴けば聴くほど味わいが出てくる。


      実際、単語の羅列ではなく非常に叙情的な詞なので
       情景は浮かびやすいと思います…説明はつかなくとも






そんなわけで、フロイドに似てようが似てまいがお構いなしに
四人囃子は大好きなバンドになり


       ていうか、今思えば決定的な違いはテクニックの有無だったな…無論、囃子の方が上



それからウン十年、
時々引っ張り出しては聴く
唯一の日本のバンドとなっております。









杉並区の高校生バンドとして誕生した彼らは
18歳にしてフロイド「Echoes」を完コピ出来るバンドとして有名になり
72年のフロイドの大阪公演を観た直後に感動のあまり「僕たちプロになります」宣言し
そんでもって
このファーストを作った頃はまだ若干ハタチそこそこだったんでした。



こう書くと、
そりゃフロイドに影響受けていて当然でしょって話なんですが




実際4人のメンバー中、フロイドに傾倒していたのは
ドラマーの岡井大だけだったようです。


森園とか中村とかは
それまで名前すら知らなかったそうですから。




ギターの音がデビッド・ギルモアに似ているので
てっきり森園の趣味かと思いきや
さにあらず。


タイトルナンバー「一触即発」のリフなんか、「Echoes」そのまんまだと思っていたら
オールマン・ブラザース・バンドを聴いてて出来たそうで
(だけどやっぱり何度聴いてもエコーズだ…)


やっぱり私が当初感じた通り
フロイドに似ているという一般評価はちょっと違うのかも知れない。




私が思うに、
全5曲中最もフロイドっぽい曲は
最後の「ピンポン玉の嘆き」なんじゃないかと。


瓶に入れたピンポン玉の音をコラージュしたインストナンバーですが
そういうSEを効果的に使っているところは勿論、
中盤から盛り上げてくるメロトロンの響きや
若干遅れ気味で入ってくるけだるいドラムなんかが
非常にフロイドっぽい。


「神秘」とか「Alan's Psychedelic Breakfast」の最終パートに
似た雰囲気を醸し出してます。


ま、岡井さんの作品だから当然かもしれませんね。




また、
デビュー前後のライブで「Cymbaline」を好んで演っていたことからも


彼らが影響を受けていたのは
私も一番好きな中期の牧歌的かつ退廃的なフロイドなんだろうと想像でき、
一層親近感が湧きます。









そんな四人囃子ですが
好きなのは3rdの「Printed Jerry」まで。
5枚目の「NEO-N」までは聴きましたが、「包」以降はどうも…。

こちらの方がお好きな方もいらっしゃると思いますが
私にはちょっとポップ過ぎていただけません。


           今回もしやと思って聴き直したけど、やっぱ1回でギブアップ




90年前後から度々再結成してライブをしている彼らですが
選曲の殆どが3rd以前からというのも
やはり、四人囃子と言えばその辺りの音だということなんでしょうな。









最後にジャケットについて。


ま、見てのとおりであまり言うことありませんが
このナマケモノ、
聞いた話だとイラストレーターの方がよく調べずに適当に描いたらしく
妙な不気味さを漂わせています。


そこが逆に味になるんだから
世の中何がどう好転するかわかりません。




で、つい最近
ついに紙ジャケリマスターを購入したんですが、
当たり前なんですけど、質感も含めた全てがアナログのミニチュアで
えらく感動しました。
(もちろん、音の良さにも♪)



ただ、インナーもそのままちっちゃくなっているので
判読には虫めがねが必要です。


以前「Printed Jerry」のCDを買った時は
昔のまんまのインナーが4つ折りになって入っていて
それはそれで嬉しかったんですがね。

          その代りギュウギュウ詰めで出し入れが大変。

          既に数か所破れかけてますヽ(;´Д`)ノ







四人囃子
Deep Purpleをも唸らせた、日本の宝です。
未体験の方は是非一度お聞きになってくださいまし。

       取り敢えずはゆうつべででも→ )←苦肉の策でイントロがカットされてますが、
                             途中で切れるよりよいかと。ピンポン玉のオマケつき。








▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



四人囃子については、震災前から記事にするのを考えていたのに
あーだこーだで、こんなに遅くなってしまいました。
(漫画が思いつかなかったんですよ。そしてこんなつまらんものに…)


そうこうしているうちに、初代ベーシストの中村真一氏が
5月25日にくも膜下出血で急逝されてしまいました。
「空と雲」(実はこの曲が一番凄いのではという声も)や「ナスのちゃわんやき」など
素晴らしい曲を残したオリジナルメンバーです。


去年の暮れbeatleg誌で岡井氏と一緒のインタビューの中で
オリジナルメンバーでの再結成について聞かれた際に
「いつポクッといっちゃうか分からないからね」と、
近いうちにやりたいような話もしていたのですが。


オリジナルメンバーでのライブは
もう叶わぬことになってしまいました。
中村真一氏のご冥福をお祈りいたします・・・・。




にほんブログ村 イラストブログ 絵日記へ    ←ランキングゆるゆると参加中。クリックで一票入ります。



                 HPによれば、9月頃追悼ライブを行うらしい。

                 いやあ、是非行きたい・・・

                 だけど9月はPeter Hammillのライブもあるし、

                 前途多難ではある(_ _。)