今回は都内の重要文化財を紹介してみたいと思います。
都内は渋谷も日本橋も有楽町も品川も新しい街づくりが急ピッチで進んでいますが、昔ながらの建物も残して欲しいと願う今日この頃。
都内にはいくつも重要文化財になる建物があるので散歩のついでに散策するのもオススメです。
今回のオススメは、皇居の向かい地下鉄二重橋駅近くにある明治生命館を紹介してみたいと思います。
明治生命館の竣工は1934年(昭和9年)との事で当時の古い佇まいがそのまま残っているのは奇跡というしかないです。知っている人は知っている明治生命館。
実は歴史…いや世界史?の教科書にも出てくる…って知っていますか?
歴史の教科書に出てくる…と言っても中学や高校の教科書に載りながらほとんど勉強する機会が少ない1945年の終戦後の話。
実際に載っている写真ってこんな全景だと思うけど、みた事ありませんか?
実は明治生命館は1945年の敗戦後アメリカに接収されて1956年に返還されるまでGHQ(連合国最高司令官総司令部)の「アメリカ極東空軍指令部」として使用されていた建物なんですよね。
日本に返還からかなり経った1997年に昭和の建造物として重要文化財の指定を受ける事になったのですが、壁面にあるプレートにその辺りの案内がされているんですよね。
連合国最高指令部として使われたのはほとんどが2階。
というわけで2階が文化遺産として公開されているのですが、入場は無料なので機会があればぜひ足を運んで欲しいです。
名古屋オフ会でノリタケの森みんなで行った時も思ったのですが、古い建物や会社の年表を見ているとふと「この会社良いじゃないか?」とか「この財閥と繋がっているのか?」と新たな発見があって、投資のヒントになる事が結構あるんですよね。
四季報には文字数の関係で載ってなかったり、誰かが文章で書いていないと発見できないことも多いのですが、自分の目で見る事で確信を得たり興味を持ったりする事は多いと思います。
同じような事をArtri さんが紹介していましたよね。
話を明治生命館に戻しまして…
建物の2階が受付ℹ️と聞きエレベーターで2階に上がります。
昭和の建物なので、エレベーターのボタンもかなりレトロ。
中の機械は今の時代のものと思いますが、ボタンは当時のままのものが採用されている。
これだけでも見る価値あると思いませんか?
ただ歴史を紐解くと戦争中の金属回収によってエレベーターや窓の装飾などに使われていた金属の多くが失われたようです。
戦争中は物資が不足し、戦闘機や鉄砲玉を作る金属が不足したと言われています。そのため全国の鉄製品が国家命令で強制的に集められ、それらを作る材料にされたと聞きましたが、当然ですが鉄砲玉になった窓の装飾や壁の装飾が返ってくることはなかったわけです。
返還された後一部は復元が行われたでしょうが当時の姿に戻るのは大変だったと思いますね。
こちらは食堂。
一見会議室?と思うような造りですが、豪華な作りの食堂のようです。天井や梁、暖炉のレリーフには葡萄と蔦がデザインされているそうで、食事をしながらの会議があったのかも知れません。
この食堂の隣には興味深い部屋がありました。
こちらはパントリーになっていて、奥に見えるのは料理用のエレベーターと思われます。
右側2つは、多分1階の料理場で作った料理を2階に上げるための小さなエレベーター。
左側は案内がなかったのでわかりませんが、ワインやドリンクを入れておく冷蔵室のような部分があったのでは?と思いました(違ったらごめんなさい)
かくとびらの上に温度計のようなものがついていたので、そう思っただけです。
今、1階はカフェとして営業をしているようですが、写真撮影の時に1階に向けてカメラを構えるのはNG。でも柱やシャンデリア、天井は見る価値あるので注意して写真も撮って欲しいですね。
天井の装飾…凄くないですか〜?
案内もあるので、非常にわかりやすいです。
シャンデリアはかなりの重量でしょうから、耐え得る建築が昭和初期から行われていたと考えると日本の建築水準はかなりレベルの高いものだったと推測できますよね?
東京駅前の丸ビルも新丸ビルも、今はTOKIAビルになっている旧東京ビルヂングも階段付近はこんな感じだった1980年代でしたが、多くが今風の建物に建て替えられて昭和の建物が見れなくなってしまったのは残念とも思います。
有楽町の帝国劇場と一体になった国際ビルも同じように再開発の憂き目に。
近代的なビルに建て替えられるのは否定しませんが、外側を残して中をリノベーションするだけでも十分再開発だと思うのだけどね?
丸の内の大家さんはそうは考えなかったのでしょうね?
明治生命館1階のカフェ、一度行ってみたいなぁ〜と思っているのですが、なかなか行けません。
高い天井の下で、明治生命館の因果な歴史を思い返すと、あれこれ想いが浮かんでくる…とは思うのですが…。そのうちに行ってみようと思っていますよ。
そして、1階も見逃せません。
1階には歴史的文化的資料が展示されています。
入場は無料なので、次はあなたの目で歴史を感じてみませんか?
















