新進気鋭の若手ピアニスト、近藤奏くんを昨年から応援しスポンサーも務めている事はブログを読んでいただいている方ならよく知っていると思っています。

彼の念願だった「お寺コンサート」がようやく開催に漕ぎ着けたので、手伝いに行ってきました。



今年の春頃「周りに集落しかないような場所でリサイタルをやってみたい」と構想を持ちかけられ、「だったら知り合いの山寺があるけど、どうだろう?」と答えると同時に山寺にも話を持ちかけ、マッチングする事に成功しました。


夏に、近藤くんと住職を引き合わせて、一通りの相談をし、住職も近藤くんの構想に賛同して、トントン拍子に話がまとまり、住職と相談の上11月15日にリサイタルが決まりました。


まずお寺の納戸にあるピアノを本堂まで運び作業をしなくては…と10月14日に大学生4人と僕で納戸から出したピアノは250キロ。筋肉痛になりながら雨の中本堂に運び入れた事は良い思い出です。



翌日の関西オフ会とその後の名古屋オフ会の時は、筋肉痛が治らず参加の皆さまに心配をいただきましたが、11月上旬に辛い筋肉痛も治りました。そんな思いをしながらも11月15日にお寺コンサートを開催できるに至った事は、とてもうれしく思います。


今回は、お寺コンサートの様子を少しだけ紹介したいと思います。


好きに聞いて欲しい…の想いを込めて〜


午後一番に出かけたのに、お寺に着いたのは午後3時少し前。

改めて都会の雑踏とはかけ離れた場所にある知り合いの寺。

お寺の周辺は、田畑と集落の家々。遮るものは何もなく、本堂まで続く参道が長く感じます。



山寺の名前は、南叟寺。

住職が綺麗に準備してくれたのか?久しぶりに見る本堂はキラキラしていました。



先日本堂に運び入れたピアノは、中央の天蓋の下に設けられ、不思議な感覚を感じました。

本番まで時間があるので、軽く打ち合わせ。

近藤奏くんは、僕に色々アドバイスを求めてきましたので、リハーサルを兼ねて軽く弾いてもらったり、動画を撮って実際に見て…ああだこうだ〜と話をして。。。



ちょうど夕暮れ時。
本堂に夕陽が差し込む風情を見ながら、晩秋のこの雰囲気にラヴェルが合うとか、シベリウスは時期じゃないとか…のやり取りをしていました。実際、シベリウスは酷寒の地で聞くような曲なので今の時期は雰囲気じゃないけど、試しに弾かせて周囲の風景を入れて動画にしたところ、「それ後でLINEしてくださいよルンルン」と気に入った様子。

実際プログラムには入っていませんでしたが、弾きましたね〜。
最後に少しだけ公開しますね。



事前の告知は大きくはしていなかったにもかかわらず、15名ほどのお客様が集まり、思い思いの聞き方で楽しんでいました。僕らが考えたのは、椅子に座ってかしこまって…ではなく、椅子でも座布団でも、座ってでも立ってでも良いから好きな場所で好きなように聞いていただきたい…という事ですね。お茶も用意して飲みながらでも良いし、写真も動画もOK。


このコンサートスタイルは、ヨーロッパでは多く見られるのですが、日本ではまだまだ浸透していません。僕らはヨーロッパのように気楽に聞ける場所を提供したいんですよね。

まさに理想郷。今回のリサイタルを次に繋げたいと思っています。



今回のプログラムですが、プログラムにない曲を弾くのは近藤奏流笑

その場の雰囲気に合わせて、いろいろな曲を入れていきますし、少しトークも入れました。

単に曲紹介だけではなく、楽しみ方も含めて。

時折、カラスの鳴き声が聞こえたり、夕方5時のチャイムの音…そういったものは雑音ではなくスパイスになるから…とか。


今回も良い経験をさせて貰ったと思いました。



打合せで「今の時期には合わない」と言っていたシベリウス作曲の「樅木」をBGMにお寺の本堂を撮影してみたリハーサル映像です。

今の時期に合わないのでしょうかね? いえいえ、ドンピシャ!!と思いますよ。