後から後から詐欺まがいの投資話が出てきて、被害が大きく報じられるのに、何故かその後も雪だるまのように出てくる疑問符いっぱいの投資話。
少し前から言われている「みんなで大家さん」もその1つですよね。
優待投資家の桐谷さんも投稿されていますが「低金利時代にリスクを取らないで出来る高利回り商品はありません」と言っている通り、低金利時代に7%も8%もリスク無しで投資できる商品がある事自体不思議と思うのですが、「おかしいなぁ」「不思議だなぁ」と思わず投資される方が後を立たないんですよね。
今も存在する「みんなで大家さん」のウェブサイトを見ると、利回り7%とか10%の商品などが載っていて、この投資に潜むリスクを色々考えてしまいます。
特に1番の懸案になっているのが、ゲートウェイ成田の案件。
成田空港からさほど離れていない場所に、ショッピングモールやホテルなどの一大複合施設を作る計画の為に出資を募り、運営が始まった後にみんなで利益を享受しましょう❗️という夢にような案件。
東京ドーム10個分という巨大な土地に複合施設を建て、インバウンドに楽しんでもらい、利益を享受する…というけれど、羽田空港の近くに国土交通省が東京都や大田区などと共同で開発した羽田イノベーションシティだけど、必ずしも成功しているように見えないのは気のせいだろうか?
羽田イノベーションシティも京急やJR東日本のホテルなどの他、企業の研究施設などを誘致した一大プロジェクトのはずであるけれど、夜になれば人はいないし混雑している様子は見られません。
このような大型プロジェクトが建設され成功に導かれる時代は終わったように思います。新しいものを作るよりは、既存の構造物を如何に魅力あるものにしていくか?という事と、如何に都心に近く便利な場所に新たな建築物を建てていくか?という事に尽きると思います。
例えば、空港と直結の施設なら人々の注目を集めるでしょうけど、いくら空港に近くてもわざわざ感があったら、ワザワザ行かないでしょう?
シンガポールに行かれた事がある人なら知っているJewel(ジュエル)
シンガポールのチャンギ空港に直結して、ターミナル間を移動しながら楽しめる複合施設ですが、こちらは大盛況。飲食エリアも買い物エリアも、スーパーも充実でワザワザみんながここまで来るのは、出迎えや見送りなどと併せて楽しめるからだと思います。
一方で、シンガポールのチャンギ空港から地下鉄で1駅のチャンギシティ。
最近は周辺に住宅も増えてチャンギシティ内のショップも充実してきたけれど、中核となるコンベンションセンターが作られた頃は、ホテル宿泊者の為のショップという感じで閑散としていました。
街として成立するの?」と言った具合。
ちなみに、ここに大きな倉庫を元に作られたリート株(シンガポールリート)の価格は、どんどん下がり地面を這うような価格で、一向に上がる気配がないようです。
ゲートウェイ成田案件でふと思い出したのが、アメリカの不動産会社の香港支社が数年前に売り出していたフロリダ州オレンジ郡への「みんなで大家さん」系な案件。
幹線と幹線に挟まれた大きな肥沃な土地。海外からフロリダ州に移住する移民が多く、気候も良いフロリダが人気があるという触れ込みで、大きな土地を200くらいに分割して、1区画を購入する…というような案件だったと思います。
香港の知り合いに「話だけでも」と、アメリカの不動産会社の香港支社に連れて行かれて、営業された事があったけれど、購入する事はありませんでした。購入を考えられない理由としては…
◯ 元沼地である事
◯ アメリカ人には幹線沿いの良い土地が割り当てられていた事
◯ 肥沃な土地だけどほぼ森林だった事
そして
◯ 市内から30分だったが、市内近郊にはより良い土地が無数にあった事
更に
◯ 街づくりへの投資なので、途中で売れない
などリスクを伴う案件だったのです。日本人スタッフによれば香港に住む日本人富裕層も買ったという事だったけど、疑い深い僕は信じていませんでした。
最近、久しぶりにその土地周辺を検索しましたが…Google mapsで今は簡単に検索できるので…開発どころか造成もされていなかったんですよ。この案件を教えていただいたのが10年ほど前。予定では住宅地が出来ている〜頃なんでしょうけど、全く出来る兆しはありませんでした。
そして、アメリカの不動産会社香港支社がを検索するのですが出てきません😱名前が変わったのか?会社が存在しないのか?
頓挫したのか?はわかりませんが、理由は少しわかる気がします。
2014年の頃、確かにアメリカには多くの移民が移ってきていました。しかし2017年に大統領になったトランプ氏が「移民排除政策」を行い始めたんですよね。メキシコからの不法移民が入らないように…と壁を作り、移民規制をしました。
フロリダ州の案件は、移民受け入れ前提で動いていた案件のようなので頓挫したのかな?と思ったものです。
リートのように今ある物件を買ってファンドを組成するならまだしも、全くの更地を造成し物件を建てて、運営するのでみんなで大家さんになりましょう」はリスクだらけですよね。
今回のゲートウェイ成田と同じように、
◯ 造成が進むかわからない
◯ 需要があるかわからない
◯ 予定時期に完成するかわからない
◯ 運営が成功するか?わからない
◯ 運営会社が存続するか?わからない
リスクを通り越して不安だらけです。
そこに安心してお金を入れられるか?という話です。
どうか、こんな案件には騙されないでくださいね。