そんな日に限って…


数日前、
彼がピアスを開けたいと言い出した。

左耳の上下に開いているピアス。
右上にも開けたいと。

そのピアスを買いに行く予定がなかなかで
痺れを切らした私が買ってきた…

ついでに、左下のリングピアスも
新しい物にキョロキョロ


ピアスを見た彼はせっかくだからと、
美容院へ髪をきりにニコニコ

髪を切って心機一転!
ピアスの穴をブチッと開けた。

そんな日だった。


新しい歯ブラシを開けた日。

初めて2人で一緒に洗車をした日。

そんな日に来た電話。


ばーやんの息子は彼に連絡するのを躊躇って
彼と仲のいい同僚のカズ君に相談した。

カズ君が彼に電話をくれた。

ばーやんが倒れたと。


彼は電話を切って、そのまま途中だった
スマホゲームを再開した。

かなり動揺している。
落ち着かせようとしている。

だから、何も話しかけなかった。


電話の途中で出来上がった夕飯も
ほとんど手をつけず。


「俺、行ってくる。行かな従業員らに白い目で見られるやろ」
って精一杯の理由をつけて。


出発した彼を見送り
すぐカズ君に電話した。

彼が向かったけど。
精神状態が心配だからマメに連絡してあげてと。

カズ君は私の心配もしてくれた。
堪えきれず涙が出る…

でも、今泣きたいのは私じゃないよね。



普段なら5時間の道のり…

しばらくしてまたカズ君から電話。
彼があと1時間で着くと。

ん?出発してから2時間しか経ってない。
どんだけ飛ばしてるの滝汗


カズ君の話しだとかなり危険な容態。

彼が来るまでもつかどうか…
延命措置をするかどうか…

厳しい状態らしい。


この先どうなるんだろ。
助かったとして…
植物人間になったら彼はどうするの?

障害が残って介護が必要になったら?
彼はどうするんだろ。

恩があるから見捨てられない?
だからって……


色んな事が頭の中をグルグルしてる。


彼は大丈夫かな…


いつかはこんな日が来ると思っていたけど
まさかこんなスグだなんて…