こんにちは。 かっぱです。

ちょっとヘビーな、アートセラピーのお話、

読んでくださって、ありがとうございます。

 

この時期を語ろうとすると、

どうしても

「悲劇のヒロイン」風になりがち。

 

たぶん、

まだ清算し切れていないのでしょうね、

心の奥底では。

 

※このシリーズで

 心の病気の方、ご家族の方が

 ごらんになって、不快になられる点が 

 ありましたら、申し訳ありません。

 あくまでも、私のケースであって、

 個々の方、個々の家族で

 事情はひとつひとつ違うことと

 思っています。

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お医者さんの指示で始まった、

夫との別居生活。

最初わたしは

「いつか、彼が回復して

 私たちは4人家族に戻るんだ」

って思っていた。

 

でも、彼の病状は

一進一退を繰り返して・・・

私はずっと先の見えない

トンネルの中にいた。

 

お医者さんは

「一生、こういう状態を

 繰り返すと思います」

無表情に刃のように言った。

 

その頃、突き動かされるように

始めたアートセラピー。

 

セッションを重ねるうちに

少しずつ変化していった。

 

これは、中期の作品。

 

アートセラピーは、最初から上手に

自分を出せるわけではない、と私は思う。

繰り返すうちに

より深く、自分の傷に向き合えるようになる。

 

 

中央下の、白い鳥。

北海のあわ立つ波の上を

孤独に、力強く飛んでいる。

 

左は、戦いに向かうナポレオン。

 

いなづま。

どこか寂しげな家々。

考え込む男・・・

 

ちなみに、この講座では

ほかに数人の女性がいたのだけど

みなさん、

お花やティーカップ、お料理などを

貼られることが多かった。

私の作品の重さ、殺伐さは

異色だったと思う。

 

この頃も、めちゃくちゃ元気に

子育て・家事・仕事に励んでいた。

おもて向きは、

「明るく元気にがんばるお母さん」。

どこへ行っても

「かっぱさんは明るい。」

「強い」、と言われてた。

 

そんな中、

アートセラピーは

心の奥底の傷を表現できる

数少ない場所だったと思う。

 

やがて

「ああ、少し変わってきたな」

と、自分で感じたのが、この作品。

 

 

左上はオバマ大統領。

私は、オバマさんが好きで。

彼の成熟した男性性を

ここに、ピックアップしたのだと思う。

 

そして、左の男性。

どこかの雑誌のモデルさんだけど、

こんなに大きく、

男性を貼れたのは、初めてだった。

 

それまで、素材の雑誌や写真集を見ても

男性は目に入ってこなかった。

だけど、

このときは、なぜかこの写真に惹かれて。

 

ワイルドさとナイーブさが、

ないまぜになった表情。

 

「この写真が貼れてよかったね」

アートセラピーの先生は言う。

 

男性を

好ましいと思って貼れたこと、

それは、すごく大きな変化だった。

 

呼応するように、右には女性がいる。

リラックスした表情で。

スパで癒されている。

 

それまで、こういう女性像も

私のコラージュには登場しなかった。

 

この作品は、

私の魂が息を吹き返し、

女性性を取り戻すことになった

ターニングポイントだと、今、思う。

 

この後、数回、作品をつくり、

私は、自然と、この教室を卒業した。

 

 

ちなみに・・・

私は、昔から「心」に興味があって

20代の頃も、1、2回コラージュをしたことがあった。

それがまだ、残っていたのを見つけた。

 

 

中央に、ハート型のいちご。

女性性全開の、美しい米倉涼子。

水中で自由に泳ぐ女性。

 

そして、右下に、

お茶の間でくつろぐ若い男性。

紛れもなく、当時の夫のイメージだ。

 

42歳頃、あらためて

これを見た私は、

あまりのまぶしさに目がくらむ思いだった。

 

愛と生命力にあふれている。

たしかな幸せと充実感。

 

今はずいぶん、遠いところに

流れ着いたものだ・・・

 

 

無意識を映し出す

コラージュ。

 

長い心の旅だった。