私の夫は、デカイ。
身長180cmの元ラガーマンは
指も太くてゴツい。
月に2回ほど、娘を連れて
ファミレスへ行ったときに
ガチャガチャなんかのオモチャを
もらってくることがあるのね。
最近は、中身のオモチャに
自分で付属の細かいシールを
貼って完成させるのがあって
娘にせがまれて、彼は
頑張ってやろうとするんだけど
本当に細かい部分は未完成で
帰ってくることが多いの。
「俺は本当は手先は器用だけど
指が太いから無理なんだよ」
私の出番である。
私の夫は、とても目が悪い。
眼鏡の度数を上げると
目が疲れて頭が痛くなるからと
かなり低めのものを使っている
らしい。
時折、お皿洗いや床の掃除、
お風呂の掃除なんかを
してくれることがあって、
掃除を終えると、毎回
少年のように目をキラキラさせて
報告してくるの。
褒めて褒めてと
まるで大型犬のように(笑)
ところが、大体いつも
洗い残しや流し残しがあって
あれれれ?という感じなの。
一緒に暮らすようになって
最初の頃はお知らせしてたけど
「目が悪いから
見えなかったんだよー」
と悲しそうな顔をするので、
今では黙ってこっそり
洗い直しをする私である。
私の夫は、のび太である。
彼が休みの日に
メダカの水槽を洗わなくちゃ
とか
ケチャップ切らしてた!
なんて私が言うと
すぐに、俺がやってやるよ
買って来てやるよ、と
言ってくれる優しい夫。
ところが
いつまで経っても動かないので
顔を見ると、大体寝ているの。
声を掛けると
「すぐに行ってやるからー」
と返事した3秒後にイビキをかく。
夫の「できないこと」の
ほとんどは、
手が大き過ぎるからか
目が悪過ぎるからか
のび太過ぎるからである。
授乳中の極限状態の時は
とにかく助けてもらいたかったから
期待が裏切られるのが辛くて
出来ないならやるな!
口だけなら言うな!
と腹を立てていたものだけど
やがて気付いたんだよね。
私が本当に欲しかったのは
手伝いの手じゃない。
睡眠不足で、
自分の時間がなくて、
やること山積みで…
物理的に手が欲しい時、
誰でもいいから助けて欲しい時は
そう、誰でもいいんだ。
1時間でも託児したり、
ハウスキーピングを頼んだり、
物理的に楽になるための方法は
色々あるから、
誰かの手を借りればいいのだ。
だけど、夫以外には
他の誰にもできない仕事がある。
それは、私が求めている
家族としての愛情や
思いやりの気持ちを注ぐこと。
そこを満たせるのは夫しかいない。
だからね、
そこだけ受け取ればいいんだよね。
黒カビが残っていても
お皿の裏にソースが付いていても
何かがマイナスになったわけでは
ないんだ。
「してくれると思ったのに
なされなかったこと」は
ただ元の状態のままある
ってだけだもんね。
でも、確実にプラスなことが
ちゃんとある。
それは、夫の想い。
何をしてくれたかではなく
私のためにしてあげたいと
行動してくれた
その動機こそが
一番のギフトじゃないかな。
そこを受け取らないなんて
もったいない!
結果よりも過程を楽しめるのは
女性の特権だもの。
お仕事で疲れているのに
キッチンに立ってくれている。
お風呂でせっかく緩んだのに
その後に洗ってくれている。
その瞬間を味わうの。
水の流れる音が、思いやり。
お皿の置かれる音が、愛情。
あぁ大事にされてるなぁ
って、ちゃんと、受け取る。
そして、心を込めて
「ありがとう」って
ちゃんと言葉で伝えるんだ。
そこにフォーカスすると、
いざお皿を片付けるときに
洗い残しを見つけても
なんかさ、愛おしいんだよ。
それすら
愛情の置き手紙みたいに
思えてくるの…不思議ね。
【SOULKNOCK あき】
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トーン・コミュニケーター@浅草
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