私がケニアで
太鼓の修行をしていた頃
…もう20年前?
うちの師匠は
自分の肉体改造にハマって
生卵を毎日8個食べたり
街角の怪しいスパイス屋さんに
通い詰めたりしていたの。
ラブホテルの受付みたいに
小さな窓しかないお店で
ボソボソと小声でオーダーすると
小さな葉っぱの上で
見たこともないハーブ類を
どんどんブレンドして、
その葉っぱで小さく包んで渡すと
師匠は受け取るや否や
奥歯のあたりに放り込んで
噛むんだよ。
そうすると、みるみる間に
目の色が赤くなってさー。
「ねぇ、それドラッグなの?」
って聞くと
「神とつながって
正しい声が聞こえるようになる
ただの、スパイスだ」
なんて返ってきたっけ。
いや、その受け応え自体が
ヤバイ感じなんですけど(笑)
まぁ、もしかしたら本当に
ただのスパイスかもしれない。
今となっては分からないけど
印象的だったのは、
「お前には必要ないから」
って言われたことだった。
まぁ、そんな真っ赤な目に
なりたいとも思わなかったけど
小指の先につけて舐めるくらいは
してみたかった気がしなくもない。
なんで?って聞いたら、
これの効果を、
自力で出せるタイプだからさ。
って言われたんだ。
ちなみに師匠も、この半年後には
「大した話は聴けない」なんて
スパイス屋には行かなくなった。
卵も太るからって2個にしてた(笑)
この感じ、実は何回かある。
お酒に関してもそうで、
すごく好きだけど、
飲まなくても、さほど
テンションは変わらない。
「自分を開放するためとか
ストレス発散じゃなくて、
ただ好きで飲んでるのねー」
って最近も知人から言われて、
そう、そう!と答えながら
以前、シャーマンみたいな女性に
「あなたは自分で脳内に
エンドルフィンをどんどん
作り出せる人だから、
外から何かをいれる必要はない」
と言われたことを思い出していた。
音楽の現場でもあったなー。
ドラッグやるから
いい音楽が生まれるって
思い込んで言い訳している人に
「君は普段からぶっ飛んでるから
まーいらないだろうな」
って言われて、その時は
複雑な気持ちになったっけ。
エンドルフィンかどうかは
分からないけども、
世の中には感動するって才能や
共感力の高い人たちが存在して
彼らは想像力で、まるで
実際に体験したような感覚を
得ることができるから、
本を読むだけでいいんだよね。
私も、大学は映画学科に
入ったくせに、映画より
断然本が好きだった。
映画だと情報が多すぎて
埋め尽くされて
ちょいちょい苦しくなる。
感情同化し過ぎてねー。
毎度、それがイイとかワルイ
って話じゃなくてさ。
見ているだけ
聞いているだけで
お腹いっぱいって人に、
さらに何かを外側から
押しつけたらパンクする。
出して行く作業が必要なのよ。
もう入れなくていいのよね。
先週末に体調崩して
ひたすら寝ている時に、
あー出てくー
って感覚だった。
別に仕事を沢山したから
たまったんじゃないよ。
心理系のお仕事のときは、
私はパイプ状態で、
流していくだけだから
溜まらないの。
その前からの、色々で
自分以外のものを
随分と入れてしまったから。
何かしら過多だったのねー。
人って不安になると、
自分を助けてくれるものを
外から引っ張ってきて
自分に入れようとするよね。
入れちゃあダメなんだな。
助けは求めていいんだけど、
外のものとして聴くだけ。
それを聴いたり感じたりして
呼応するものを自分から外へ
出すことの方が大事。
生きているだけで
色々なだれ込んでくるから
選んで排出しないとねー。
後半、ぼんやりした
文章になっちゃったけどさ。
エリカ様も、入れずに
ただ出すってことを
できたら良かったのになー
なんて思ったりね。
内から外へ
内から外へ。
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