辺りが 明るくなるのを待って 表に出ると
ふわぁ と 甘い 優しい香りが
朝の空気に 溶け込んでいました
この匂いは… この匂いは…
記憶を辿るように 朝の道を歩いていると
また 同じ香りが
思い当たるものは あるものの
その姿は ありません
んん…
家に近づくと また 甘い匂い
「だって まだ 時期が早いよね…」
でも 間違いない…
で! 早朝には不審な動きで 辺りを探してみると
ありました!!
香りの主は 前のお宅の 『金木犀』 
まだ色づいてもいない 小さな 小さな蕾たちが
良い香りを 漂わせていたのでした
夜明けが ゆっくりになるにつれて
イチ
の朝散歩の時間も少しずれ
人の動きだす時間と 重なってきました
イチの気の向くままに 細い路地を歩いていると
ご飯の炊ける匂い
仏様に供えた お線香の匂い など
『人が そこに いるんだ』
という匂いが してきます
当たり前のことなのですが
なんとなく ほっとして
匂いと記憶が 重なったりすると
胸のあたりがキュンとなる
そんな 朝の匂いです
【 七彩の瞬き 】 全景を 改めてHPに アップいたしました
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