10歳くらいのころ、

大好きだった本がありました。

「花ものがたり」と

「悲劇の王女ものがたり」


大切にしていたのですが、

中学生か高校生のころ

わたしの留守中に、母が

子ども会の古本回収に出してしまった!!

残念に思ったけれど仕方ないと諦めました。


ずっと忘れることのなかった

2冊の本が メルカリで

わたしのもとにかえってきました。

何の気なしに、検索してみたら

2冊セット500円で出品されていました。


迷わずポチって、届いた本はとても綺麗でした。


出品者さまの詳しい住所は分かりませんが、

手放したときに

わたしが住んでいたところからは、

遠く離れたところからの発送。


信じられないことですが、これは

間違いなくわたしの本。

だって、

一冊の本に残っている落書きは

間違いなく小学生の頃のわたしの字。

この2冊はいつも並べて置いていたので、

間違いありません。2冊とも

何十年も前に、手放したときのままでした。





「花ものがたり」は

花にまつわるさまざまな物語と

花言葉を集めたもの。

美の女神ビーナスと

狩の名手アドニスの恋からうまれた

アネモネ。


太陽の神アポロンに恋した妖精が

アポロンを追って

太陽ばかり見つめているうちに、

いつしか

太陽そっくりの向日葵になっちゃったお話。


少年ナルシスが、

初めて恋心を抱いた人は、

決して答えてはくれなかった。

なぜなら、それは泉に映った

美しいナルシス自身だったから。

愛されることに慣れていた彼は

はじめて

応えてもらえない苦しさを知り…

彼のなきがらのあとに咲いた花は

純白のすいせん。


花にまつわる

ロマンチックで 悲しい物語の数々は

4つの季節ごとにわけられ

各季節のはじめには

すてきな詩が置かれていました。


「悲劇の王女ものがたり」

こちらは 実在した5人の王女の伝記。

スコットランドの王女 

メアリー・スチュアート。


インド独立をめざし

辛くも散ったラクシュミ・バイ。


ロシア革命で亡くなったとされる

ロマノフ王朝の皇女アナスタシア。


中世のグラナダ王国 たった一度の恋を諦め

父王の側で暮らし、早生したソラハイダ姫。

(ギターの名曲 

「アルハンブラの想い出」の

ギターのせつないメロディは

わたしにとって彼女のおもかげそのもの。)


弟の身を案ずるやさしい歌を作り

ひっそり暮らした奈良時代の大伯皇女。

彼女の歌は、弟大津皇子の歌とともに

万葉集に収められています。


この2冊が帰ってきたのは2020年。

なんとなく、

帰ってきたことは実は

夢だった、勘違いだった、ということで

ある日また消えてるんじゃないか…と

いう気持ちがあり、

なかなかブログにかけませんでした。(笑)

でも 大丈夫みたいです。


古い本を 大切にしてくれたどこかの誰かに

出品者さまに感謝です。