録画していたNHKBSドラマ
「平成細雪」
(1月放送、2月地上波再放送)を
いっきに見ました。
今さらですが……タラー

物語はもちろん、映像も音楽も すばらしい!!ピンクハート

原作は 谷崎潤一郎の「細雪」
大阪船場 老舗呉服店の蒔岡家
四姉妹の物語。これまでにも
舞台化 映画化されてきた名作。
今回は
バブル崩壊直後の平成に
置きかえています。
中山美穂、高岡早紀
伊藤歩、中村ゆりが
美しい姉妹を演じていました。

物語は 四姉妹の父が
江戸時代から続く老舗呉服店を
閉じるところから始まります。
ほどなくして
おもい病を得ていた父は
亡くなり、姉妹たちは……

良き伴侶をもとめて
すすめられるままに
お見合いを繰り返す
三女 雪子(きあんちゃん)。
シアワセのありかは
結婚だと疑ってないみたい!

本家の「御寮人(ごりょん)さん」としてのつとめをはたそうと
懸命な長女、鶴子(いとさん) 。
妹たちにとっても
婿養子の夫にとっても
彼女はすこしコワイ存在。
それが、滑稽でもあり
どこか悲しくもあって。
鶴子が
必死に守ろうとしているもの。
それは老舗のプライド??

鶴子とは真逆の生き方を
選ぶのは
末娘の妙子(こいさん)。
姉たちのように
「お嬢さま」としてではなく
自立して生きることを望み
恋愛にも奔放。
「蒔岡の娘」と
言われることを何より嫌い
のしかかる家のおもみから
なんとか逃げ出そうと
足掻きつづけて。

長女鶴子が
懸命に守ろうとし
末っ娘の妙子は、
どうにか逃れようとする。
それは、古き時代のおもみ、
いわゆる 伝統、なのかな?

守ろうとしても
逃げようとしても
時の流れや、予期せぬできごと…。
誰が悪いわけでも
決まった正しいことが
あるわけじゃない。

だからこそ
どのような生き方にも
愛おしみの想いが
募るのかもしれない。

ナレーションは
分家の奥さまとして、
一見、気楽に芦屋で暮らす
次女の幸子(中あんちゃん)。
本家を離れた次女の視点は
「まじでぇ~?」
「うそやん…」
かなり独善的 ^_^;
なかなかお相手が決まらない
雪子を案じ
ついついお節介が過ぎたり
大胆な妙子の行動には
ハラハラさせられ
カッとなってしまったり。
そして、本家の姉鶴子や
男性陣へのまなざしには
女性特有の残酷さ
さえ ふくむのです。

四姉妹の物語、ですが
男性陣もなかなか魅力的ハート
長女鶴子、次女幸子の夫は
いずれも婿養子
それぞれ銀行、商社に
務めています。
末娘妙子の
駆け落ち相手のおぼっちゃまに
新しい恋人のカメラマン。
雪子のお見合い相手として
次々に登場する男性たちも
バラエティに富み
ついつい 自分なら
誰をえらぶ?なーんて 考えたり。

愛によって
人の心は支配できないし
うつりゆくもの
失われていくものを
まもりきることはできない。
どんなに遠くへ行こうと
はるかなところへ
心をやろうとしても
生まれながらに
背負ったものから
逃れる術は、たぶん、無い。

けれど 最終話の
エンドクレジットのあと
感じるのは
なぜか
やるせなさ ではなくて。
生きている限り
どんな状況でも
それぞれのみちを たんたんと
すすんでいく
静かな一歩。

バッハのG線上のアリアの
たゆたうような旋律と
せつないオリジナルの?
メロディが
ずっと耳にのこっています。

http://www4.nhk.or.jp/P4696/