昨日の朝日新聞で読んだが、近頃、マスクをつけずには
いられない若者がいるらしい。風邪や花粉症を予防する
ためではなく、マスクをつけていると「落ち着く」とか。
顔全体を見られていないことで、落ち着くということだ。
確かに、マスクをして目の部分だけしか出ていないと、
誰が誰だか分からないということがあるので、シャイな
人は良いのかもしれない。他人に表情を読み取られる
ことも少ないだろう。
そういえば、私の教えている学生でも、マスクを風邪
でもなさそうなのにずっと着用している学生がいる。
そして、食べたり飲んだりする際にはそれをアゴまで
ずらしている。ばい菌がつくではないか、と私は密かに
思っていたが、彼にもまた、マスクは顔隠し用なのだろう。
なぜ、そこまでして自分の顔や表情を隠さないと
いけないのか、匿名性の高いネット社会の余波が
そんなところまで出ているのだろうか。不思議だ。
全然違う話だが、かつて、私が子供の頃には、花粉症も
流行っておらず、風邪でもよっぽどひどくならなければ
マスクはかけなかったので、マスクと言えば冬のもの
だった。そうした中、マスクを外すと口の裂けた女性が・・・
・・・という「口裂け女」なる怪談が流行ったが、
彼女はどうなったのだろうか。今でも元気で若者に
混じってマスクをかけて出かけておられるのだろうか。
これほどまでにマスクが皆に定着してしまうと、
口裂け女さんも、人に怖がられる確率が減ってしまって
面白くないかもしれない。それよりも、マスクをかけて
「落ち着ける」若者のほうが怪談めいていて怖い。