ビリー・ジョエルのことを一つ前の記事で書いた途端に、
ふと、高校一年の時のことを思い出した。ビリー・ジョエルの
Honestyを聞きながら、一人寂しく過ごしていたあの秋・・・。
あの年、母が子宮筋腫にかかった。サイズの大きい筋腫
だったので、母は最初、ガンだと思って、日記を全て焼いたり、
家の中を整理したりしていた。今から考えれば不思議なことに、
超・楽観主義者だった私は、「そんなことあるわけないよ」などと
言って、母の行動を軽く受け流していた。
だが、手術の日に、麻酔が効きすぎて母が全く目覚めなかった
時には、さすがに私も慌てた。父は単身赴任ばかりの
ワーカホリックだったので、母の手術と言えども、家にも戻らず、
私は一人でビリー・ジョエルの音楽を聴きながら家で静かに
母が目覚めるのを待っていた。
結局、全てが良い方向へと向かったわけだが、あの時に母が
目覚めなかったらどうなっていたのか、と時々思うことがある。
ビリー・ジョエルのHonestyが母の葬送歌になっていたのか・・・。
ちなみに、もう一つ、心に残っているのは、母が入院した時に
私はものすごく勉強を頑張っていたことだ。おかげで、恥ずかしい
ことだが、高校に入って落ちこぼれて赤点までとっていた
数学の点数が驚異的に伸びて、満点近くになったのを覚えて
いる。母とおしゃべりすることもなく、一人で過ごす時間がとても
多かったことと、入院中の母を喜ばせる唯一の手段が、勉強だと
思ったことが要因だと思われる。
何にせよ、母はどこにいても、私に一番影響力のある人だ。
