「よたかの星」の思い出 | Sleepy Scholar's Diary

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冬眠が好きな傾向は一生続く模様だが、一応、起きて
いる時には世界にも色々反応を示していきたいもの。

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イオンのトラックバックキャンペーン ということで、小学校の思い出を1つ。


小学生の時にはたいてい、非常にシャイな私であったが、そんな私が

宝塚歌劇のおかげで6年生の時になぜか演劇に興味を抱いてしまった。

そして、演劇部の一員に。


総勢20名の中規模クラブであったが、卒業を前にした「6年生のお別れ会」で

劇を披露することとなった。私たちが選んだ劇は宮沢賢治原作の

『よたかの星』。昼間に行動する「たか」とは違い、「よたか」は夜にしか動き

回らないため、鳥の世界では皆に疎まれている。特に「たか」にはよく

苛められる。結果、「よたか」は心傷つき、この世から姿を消すべく、どんどん

空高くに舞い上がって行く。そして、その後には、ただ1つ、明るく輝く星が・・・。


この切なくも美しい話を、我々6年生は、鳥に扮して(つまり、腕には羽をつけ、

頭には鳥のお面っぽいものをかぶって)1時間弱の演劇に仕上げた。

ちなみに、私は体格が小さかったため、選ぶ余地なく、すずめの役となった。


実は、恥ずかしながら、この演劇部には、この作品を演じる前には醜い

喧嘩が絶えなかった。2つのグループに分かれて、お互いを中傷しあう

ことばかりしていたように思う。しかし、卒業作品とも呼べる『よたかの星』を演じる

間に、我々の気持ちは自然に1つにまとまり、最終的には皆が仲良くなった。

不思議なことである。今、はやっている言葉を使えば、『よたかの星』マジックとも

呼べるかもしれない。


この時に「かわせみ」を演じた女の子とは、中学に入ってから同じクラスに

なり、それ以来の仲良しである。「たか」を演じた女の子は、小学校の時には

私の倍もある体格をしていたので近づくのがはばかられたのだが、この

演劇の思い出を通して、中学の時には登下校を一緒にした。

あたかも宮沢賢治が、「他人を外見だけで判断してはいけないよ」と私に

教えてくれたかのようだと今でも感じる。


劇の一番最後で、「あ、あれを見て!よたかの星が輝いている!」と叫ぶ

のが私の役目だった。そして、私の声と同時にオフ・コースの曲「さよなら」 に

のせて、上から紙ふぶきの雪が舞ってくるという設定になっていた。

そして、その後すぐに幕が閉じることとなった。


自分が一生懸命にセリフを言った後、すぐに幕が閉じることは、非常に

感動的であった。小学校生活に幕を閉じようとしている我々に、明るい星が

輝いていることを告げ知らせる劇であったような気がしている。

皆が仲良くなったところで、小学校を卒業して、次のステップに進みなさい、

と「よたかの星」に言われているようだった。


 宮沢 賢治, 中村 道雄 よだかの星