▷ 小菅先生の本の続きです。
●四十社のウコンを試飲
沖縄の特産物であるウコンを取り扱うメーカーは沖縄に山ほどあります。その中でもつとも良質なウコンを探すには、やはり自分の足で沖縄に赴き、直接、服用して試してみるのが最適な方法でした。
五回目のうつの回復期を迎えていた私は、精神が安定している時期を利用して沖縄に向かいました。そして、食品や漢方を扱う巨大な市場に出かけて、粉末、粒状、液体と、様々なタイプのウコンを手に入れたのです。
それらのウコンを服用していると、効いているなあ、効いていないなあというのが、漠然とした感じでわかります。これはもう医師としての漠然とした勘としか言えないのですが、一回目の服用で、効くウコンか効かないウコンか見極めることが出来るのです。
効くウコンとは一言で言うと、より多量にクルクミンが含まれているウコンです。
それぞれの商品のパッケージには成分が表示されていますが、そこに表示されているクルクミンの量は決して正確なものではないようで、当てにはなりません。
よって、自分で服用を試してみるしかないのです。私は四十社ほどのメーカーのウコンを購入して、いいものか、そうでないものか、大まかに判断していきました。
ウコンの最大の利点として、服用しても副作用がないということが挙げられます。
多少、胃は荒れるかもしれませんが、効かないウコンを服用しても効かないだけであって、身体の別の場所の体調を大きく崩すことはありません。多少の差こそあれ、必ずといっていいほど副作用がある西洋医学の抗うつ剤とは、この点が大きな違いです。
ですから私も躊躇なく、様々なメーカーのウコンを試すことができました。
次に、大まかな判断で残した数社のメーカーのウコンを一種類ずつ一週間ほど連続して服用しました。そうした臨床試験を自ら繰り返して、最終的にある一社のウコンが残ったのです。
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●服用四週間目で無気力感が消えた
私が一番質がいいウコンだと実感したのは仲善というメーカーの『うっちん粒』という商品でした。
仲善の『うっちん粒』を飲んだ時、「これはいいかも知れない」という感想をまず抱きました。
「いいかも知れない」というのは初めて『うっちん粒』を飲んだ時の直感で、私がはっきりとその効果を自覚したのは、服用し始めて四週間目に入った時でした。
気がつくと、うつ病独特の無気力感、倦怠感がなくなり、気持ちが軽くなっていました。
その時も抗不安剤、安定剤などを飲み続けていましたが、それらの薬では拭うことができなかった不安感がウコンを服用したことによって、拭い去られていたのです。
ウコンの効き目は具体的な行動にも現れました。
うつになると無気力になるので、健康な時には何も考えずに行っていた日常のちょっとしたことが、できなくなります。
たとえば、掃除をしたり、顔を洗ったり、近所に買い物に行ったりと、健康な人ならばその行動を行う時、わざわざ意識せずに当たり前に行っていることです。
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うつが最も悪化している時は、本当に気力が沸かず、外出はおろか、家の中にいても何もする気分になりません。回復期に入っても、何度もうつを繰り返す私には掃除、洗濯、買い物をするのもひと仕事で、生活に関わるすべてがリハビリと言っても過言ではありませんでした。
ウコンを飲み始めてから顕著に変わり始めたのは、この日常生活のちょっとしたことを以前のように意識せず、当たり前にこなせるようになったということです。
たとえばちょっとおなかが空いたな、という時。
うつを何度も繰り返している私は、うつの回復期であってもわずか五分とかからない近所のコンビニに行くのすら面倒で、買い物に行く気力を奮い立たせるよりも、空腹を我慢してしまうことを選んでしまうほどでした。
ところがウコンを飲んでからは、ちょっと何か買い物をしたいなという時には、自分の欲求に従って自然に近所に買い物に出かけることができます。買い物に行かなくてはならない、と無理に意識を奮い立たせなくても良いのです。当たり前のことが当たり前にできるようになったのです。
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入浴、掃除、電話…その他のことについても同様です。
健康だった時のように当たり前のことが意識せず、当たり前にできるようになりました。
わざわざ「やらなければならない」と心に重く負担を感じることがなくなりました。まるで無気力という重しが心身から取れたようでした。
続く
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