市民ZOOのメールニュースをブログで紹介することにしました。
せっかくなので?私のコメント入りです。
市民ZOOネットワークメールニュース2025年6月号
スタッフより
▼スタッフより‥‥‥‥
こんにちは。
スタッフの山田倫太郎です。
あたたかい日が続くようになりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
先日、目黒寄生虫館を訪れました。
寄生虫館の簡単な説明ですが、館内1階では、多種多様な動物に寄生する寄生虫の標本が展示されており、
その形態や生態の多様性を視覚的に学ぶことができます。
人体に影響を与える寄生虫の数は、寄生虫全体から見ればほんの一部に過ぎないことや、「生物多様性」の重要性を伝える展示もあり、
寄生虫というテーマを超えて、自然界の奥深さを実感しました。
1967年には、初代館長・亀谷了氏が、よみうりランド水族館(当時のマリンドーム海水水族館)に寄贈されたシーラカンスの解剖に
立ち会った際、新種の寄生虫を発見したという記録が残っており、その標本も展示されています。
2階では、人と寄生虫の歴史的な関わりが紹介されており、寄生虫が人間社会にどのような影響を与えてきたかを知ることができます。
中には、見ていて痛々しく、胸が締めつけられるような展示もありました。
その一つが、住血吸虫症の被害を伝える展示です。
この病気は、農耕文化の広がりとともに感染範囲を拡大し、灌漑に使われる河川や湖沼に生息する巻貝を介して人に感染が広がりました。
日本では特に甲府盆地を中心に、ミヤイリガイの生息域に対応する各地で多数の症例が報告されました。
殺貝剤の散布や用水路のコンクリート化といった対策を実施して、ようやく感染の連鎖を断ち切ることができたそうです。
ただ、1階で生物多様性について学んだ上でこの歴史を知ると、
ミヤイリガイの駆除によって他の希少種にも影響が及んだ可能性があることに、少し複雑な気持ちになりました。
もちろん、病に苦しんだ方々を思えば、駆除の必要性は明白です。
もし自分自身がこの病に罹ったり、日常的に感染のリスクにさらされていたなら、一刻も早く根絶してほしいと願うと思います。
こうしたことは、ある意味で“やむを得ない”ことなのかもしれません。
それでも、人類が生物多様性の問題について思いを巡らせる時間が、個人の人生の中に少しでもあることや、
そうした“考える時間”を持つことが、今の時代にこそ大切なのではないかと感じました。
そして、そのような問いに立ち止まり、自然との関わりを見つめ直す機会を与えてくれる存在こそが、
動物園や水族館の果たす役割なのだと思います。
自然について考えるうえで、寄生虫館はよりミクロな視点からのヒントをもらえる、いい機会になりました。
みなさんも、訪れてみてはいかがでしょうか?
くまおコメント
目黒の寄生虫博物館はずいぶん昔に1度足を運んだことがあります。
ワンヘルスのお話しでは感染症が語られることが多いですが
寄生虫も当てはまるのではないでしょうか。
あまり良いイメージのない寄生虫ですが
絶滅のおそれのある動物を載せる『レッドデータブック』に寄生虫をもっと載せようという動きがあり2013年の見直しでようやく3種が追加されたという記事を見かけました。
その記事には
「日本では、少なくとも20種類前後の寄生虫に絶滅のおそれがあります。
生物多様性が注目されている時代、寄生虫にもっと目が向ける必要があるのです。」
と結ばれていましたがその後追加されたのかはちょっと調べただけではわかりませんでした。
絶滅危惧種を守るには寄生虫はやっかいな存在ですが
その寄生虫もまた守らなければならない存在であるというのは
本当に難しい問題だなぁと感じます。生態系のバランスは本当に絶妙ですね。
そのバランスを一緒に考える場所が動物園・水族館なのだと思います。
▼エンリッチメント大賞2025最新情報‥‥‥‥
■エンリッチメント大賞2025 募集中です!
探してください、動物たちの豊かな暮らしのためのアイディア
—動物園・水族館で見つけた環境エンリッチメントをご応募ください—
4月15日から、24回目となるエンリッチメント大賞2025の募集をスタートしております。
https://shiminzoo.studio.site/award/2025
動物園や水族館で環境エンリッチメントの取り組みを探すことは、動物の生態や行動への理解を深めることにもつながります。
エンリッチメント大賞への応募を通じて、お気に入りの動物をもっと理解してみませんか?
たくさんのご応募をお待ちしています。
※エンリッチメント大賞2025は(公社)日本動物園水族館協会の後援を受けています。
○募集期間
2025年4月15日(火)〜6月15日(日)(当日必着)
※募集期間にご注意ください。
○応募について
動物園や水族館での動物たちの暮らしを豊かにしていると思われる取り組みをご応募ください。
園館関係者の皆さまからの推薦もお待ちしています。複数の応募も大歓迎です。応募フォームからご応募ください。
https://shiminzoo.studio.site/award/2025/open-entry
※応募の詳細や注意事項については、募集要項をお読みください。
○表彰
動物たちの生活がより豊かになり、エンリッチメントや動物たちの暮らしについて来園者の理解が進むような取り組みや施設について選考し、
「大賞」「正田賞」「その他各賞」をそれぞれの基準で評価し選定します。
発表は【2025年10月ごろ】を予定しています。
表彰式ならびに受賞者による記念講演は12月13日(土)に東京大学弥生講堂で開催予定です。
各種団体によるブース出展や受賞記念パーティーなどのイベントも盛りだくさんですので、ぜひ参加をご予定ください!
詳細は、https://shiminzoo.studio.site/award/2025 をご覧ください。
■「エンリッチメント大賞2024表彰式・受賞者講演会」
開催のご報告とYouTubeでのアーカイブ配信のご案内
前号でもご案内しましたが、2024年12月7日(土)に、東京大学・弥生講堂にて「エンリッチメント大賞2024表彰式・受賞者講演会」を開催しました。
配信準備作業が遅れておりたいへん申し訳ありません。講演会のようすはYouTubeでアーカイブ配信の予定となっております。
審査委員の本田公夫先生による基調講演のほか、各賞を受賞された皆さまによる受賞者講演の公開を予定しています。
当日お越しになれなかった方、もう一度講演を聞きたい方は、以下のURLをぜひチェックしてみてください。
★市民ZOOネットワークチャンネル★
https://www.youtube.com/channel/UClYn_MSOvm7q1vxkKt6dEqA
【主催】NPO法人 市民ZOOネットワーク エンリッチメント大賞2024表彰式・受賞者講演会 実行委員会
【後援】公益社団法人日本動物園水族館協会
【問い合わせ先】市民ZOOネットワーク
TEL:03-3395-8568 e-mail:info@zoo-net.org
くまおコメント
すみません!!!終了しました。
絶賛、審査会に向けて準備中です。
続報をお待ちください!
■エンリッチメント大賞へのご支援をお願いします
平素よりたくさんの皆さまからご支援の寄附をいただき、ありがとうございます。
今年度も引き続き“コロナ禍”の影響による制約があるなかでの運営となりましたが、
みなさまからのご支援のおかげで、無事に大賞を決定し、表彰式も開催することができました。
毎回のお願いですが、引き続き、来年度以降の開催へのご支援をよろしくお願いいたします。
今年度は目標金額を75万円に設定しておりますが、毎年なかなか満額には達成できず、苦しい運営が続いております。
動物たちのより良い暮らしをサポートするため、多くのお心添えをお待ちしています。
目標金額:毎年約75万円(募集、審査委員会開催、現地調査、表彰式&講演会)
お振込先:
【郵便振替口座】00110-1-56206 市民ZOOネットワーク
【ゆうちょ銀行】〇一九店、当座口座、0056206
(エンリッチメント大賞継続への寄付である旨ご記載をお願いします)
★★市民ZOOネットワークでは、環境エンリッチメントの試みを、市民が理解し、評価し、応援する社会づくりを目指し、
今後もエンリッチメント大賞を継続していきたいと考えています★★
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熱中症に気をつけながら
6月の動物園を楽しみましょう(・ᴥ・)✨
