市民ZOOのメールニュースをブログで紹介することにしました。

せっかくなので?私のコメント入りです。

 

 

 

市民ZOOネットワークメールニュース2024年10月号

スタッフより

 

こんにちは!
スタッフの山田倫太郎です。

秋の深まりを感じる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日、岡山県にある猪風来(いふうらい)美術館を訪れました。
猪風来美術館は、日本唯一の現代縄文アート専門の美術館です。
縄文造形家・猪風来さんと村上原野さんの野焼き作品を展示し、
陶芸教室では伝統的な「野焼き」技法で縄文土器を製作できます。
設立者の猪風来さんは1978年に縄文野焼き技法を復活させ、
1986年から北海道で自給自足の縄文暮らしを続けている現代縄文アーティストです。
http://www.ifurai.jp/syokai/ifurai.html (より詳しい情報はこちらのサイトをご覧ください。)

私が美術館を訪れた際、たまたま猪風来さんが再現された竪穴住居の中で肉を燻しており、
その中で縄文文化や土器について語っていただくという、非日常的な時間を過ごしました。
その中で、特に興味深かったのは、出土した縄文土器を模造する過程で、
縄文人がどのような思いでそれを作ったのか、造形意識が徐々に理解できるという点です。
話は少し飛躍しますが、縄文人と現代人の考え方の違いについても教えていただき、
考えさせられたのでその一部をご紹介します。
縄文時代の土器は、狩猟・採集を中心とした生活の中で作られ、大地や炎をイメージしていたとされています。
縄文人は、誰かのために心を込めて土器を作り、
「人は自然と母なる大地のもとで兄弟であり、その一部であり、等価である」という考え方をもっていたそうです。
縄文人の自然観は、アイヌの「カムイ」に近い概念だったと考える人もいます。
また、土器作りは主に女性が中心となって行われていたといわれています。

弥生時代に入り、稲作や定住が広まると、
土地に対する考え方は、縄文時代の「母なる大地」から「支配するもの」へと変化していきます。
この他にも、農耕や牧畜の導入によって、社会の秩序が大きく転換した例が数多く見られます。
例えば、弥生土器は、装飾性に凝った縄文土器とは異なり、機能性を重視した質素なものへと変化し、
土器作りも男性の仕事に変わったといわれています。
また、「母なる大地」のイメージは「地獄」へと変わり、空(上)が「天国」と結びつけられ、
「神」を信じるようになったことも特徴的です。
これらの概念は、土地を支配し、人々を統治する上で都合の良い考え方だったのかもしれないと感じました。
また、土器作りに通ずるともとれる「陶芸」や「神事」において女人禁制がとられてきたことも興味ぶかいです。
さらに、弥生時代からは、縄文時代の遺跡では発見されていない「人を傷つけるための武器」が出現し、
社会の変化を象徴する一つの要素となっています。
記紀(『日本書紀』や『古事記』)に登場する「八百万の神」の考え方は、
私はカムイの考え方に近いのではないかと考えていました。
しかし、猪風来さん曰く、記紀に登場する多くの神々は「五穀豊穣」に関わる神々だとされており、
カムイの概念とは異なる点があるそうです。

このように縄文時代以降、弥生時代にかけて、大きく考え方が変わっていることがわかります。
他にも考え方の転換を示す例が数多くありました。
猪風来さんのお話は、最新の科学的知見を踏まえつつ、縄文土器を模造する過程で感じとった推測が織り込まれていて、
独特の説得力がありました。
上記の転換を見ても、現代社会は弥生時代からの延長線上にあり、その恩恵もあって今日の発展があるのかもしれません。
しかし、現代が抱える、格差を生み続ける社会や、自然を遠ざけ破壊する社会、
疎外感や孤独感を感じやすい社会という課題もまた、弥生時代からの延長線上にあるといえるのではないでしょうか。
現在、こうした背景や弥生時代以前の縄文文化の世界的な古さが注目され、
海外で縄文文化や縄文土器への関心が高まっているそうです。

私自身は歴史が好きですが、これまで学校を含め、『日本書紀』や『古事記』以降の歴史ばかりに注目していました。
しかし、縄文時代という世界的にも稀有な時代には、
自然との共存に関する重要なヒントが隠されているのかもしれないと感じました。
皆さんはいかがでしょうか?
 

くまおコメント

 

 

いろんな美術館があるんですね。

おもしろーいと思って読みました。

 

お勉強嫌いだったので学校で習った縄文時代のことは

全く覚えていませんがたしか縄文時代は1万年続いて、

こんなに長く続いた時代は 世界の中でもめずらしいといわれていたと思います。

平和な時代で、みんなのんびり暮らしていたため、クリエイティブな人も多く

土器だけでなく、装飾なんかもたくさん残っているんだとか

なんだか羨ましいですね。

なんとなくですが、土器や装飾品作りは縄文時代の人にとって

よいエンリッチメント(ひまつぶし?笑)になっていたのではないかと想像します。

 

大きな争いがなかったからこそ、1万年続いたと言われる縄文時代

学ぶところは大いにありそうです。

 

**************

オマケ

カバーイラストはオカピ親子です。祝!繁殖おめでとうございます

オカピの日のトートバックイラストに応募しようと思っていたんですが

なぜかエラー?で応募できなかったので

カバーイラストにして成仏させました

いつもとテイストが違うのはそういう理由です

 

 

 

 

エンリッチメント大賞2024最新情報

 

■エンリッチメント大賞2024、審査委員会が終了しました!

4/20〜6/15の約2ヶ月の募集期間で、エンリッチメント大賞2024の応募を受け付けました。
今年度は、25件の取り組みに対して26通の応募がありました。
ご応募くださった皆さま、ありがとうございました。

先日、9/23に、エンリッチメント大賞2024の審査委員会(二次審査)を開催しました。
年々審査が難しくなっているこのエンリッチメント大賞ですが、今回から審査プロセスの見直しをおこなった結果、
例年よりは議論の焦点が明確化し、スムーズかつ深い議論ができたように思います。
審査委員の先生方をあまり疲れさせることなく、今年の受賞案件が無事に決定いたしました。
現在、一次審査通過の園館との連絡調整中で、発表に向けた準備を進めております。
審査の結果については、今月中旬ごろの予定で、このメールニュースの特別配信号、市民ZOOネットワークのWEBサイト等で
お知らせいたします。
ご応募くださった皆さん、動物園・水族館の皆さん、もうすこしだけお待ちください!

※エンリッチメント大賞2024は(公社)日本動物園水族館協会の後援を受けています。

○募集期間
2024年4月20日(土)〜6月15日(土)(当日必着) ※締め切りました

○応募について
動物園や水族館での動物たちの暮らしを豊かにしていると思われる取り組みをご応募ください。
園館関係者の皆さまからの推薦もお待ちしています。複数の応募も大歓迎です。応募フォームからご応募ください。
https://shiminzoo.studio.site/5
※応募の詳細や注意事項については、募集要項をお読みください。

○表彰
動物たちの生活がより豊かになり、エンリッチメントや動物たちの暮らしについて来園者の理解が進むような取り組みや施設について選考し、
「大賞」「正田賞」「その他各賞」をそれぞれの基準で評価し選定します。
発表は【2024年10月ごろ】を予定しています。

表彰式ならびに受賞者による記念講演は12月7日(土)に東京大学弥生講堂で開催予定です。
各種団体によるブース出展や受賞記念パーティーなどのイベントも盛りだくさんですので、ぜひ参加をご予定ください!

詳細は、https://shiminzoo.studio.site/5 をご覧ください。

■「エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会」
 開催のご報告とYouTubeでのアーカイブ配信のご案内

2023年12月9日(土)に開催した「エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会」のようすを、YouTubeでアーカイブ配信しております。
審査委員の岩田惠理先生による基調講演「環境エンリッチメントの仕組み」&表彰式での審査委員による講評コメントと、
環境再現賞・インパクト賞・奨励賞・正田賞を受賞された皆さまによる受賞者講演の計5編を公開しています。
当日お越しになれなかった方、もう一度講演を聞きたい方は、以下のURLよりご視聴ください。

★市民ZOOネットワークチャンネル★
https://www.youtube.com/channel/UClYn_MSOvm7q1vxkKt6dEqA

【主催】NPO法人 市民ZOOネットワーク エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会 実行委員会
【後援】公益社団法人日本動物園水族館協会
【問い合わせ先】市民ZOOネットワーク
TEL:03-3395-8568 e-mail:info@zoo-net.org

 

くまおコメント

 

 

実はこのBlogを更新しているのが10/20と

本当に反省しないといけないのです。

まさに大賞発表は目の前!頑張ります!

 

■「エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会」

 開催のご報告とYouTubeでのアーカイブ配信のご案内

2023年12月9日(土)に開催した「エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会」のようすを、YouTubeでアーカイブ配信しております。

審査委員の岩田惠理先生による基調講演「環境エンリッチメントの仕組み」&表彰式での審査委員による講評コメントと、

環境再現賞・インパクト賞・奨励賞・正田賞を受賞された皆さまによる受賞者講演の計5編を公開しています。

当日お越しになれなかった方、もう一度講演を聞きたい方は、以下のURLよりご視聴ください。

★市民ZOOネットワークチャンネル★

https://www.youtube.com/channel/UClYn_MSOvm7q1vxkKt6dEqA

【主催】NPO法人 市民ZOOネットワーク エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会 実行委員会

【後援】公益社団法人日本動物園水族館協会

【問い合わせ先】市民ZOOネットワーク

TEL:03-3395-8568 e-mail:info@zoo-net.org



■エンリッチメント大賞へのご支援をお願いします

平素よりたくさんの皆さまからご支援の寄附をいただき、ありがとうございます。
今年度も引き続き“コロナ禍”の影響による制約があるなかでの運営となりましたが、
みなさまからのご支援のおかげで、無事に大賞を決定し、表彰式も開催することができました。
毎回のお願いですが、引き続き、来年度以降の開催へのご支援をよろしくお願いいたします。
今年度は目標金額を75万円に設定しておりますが、毎年なかなか満額には達成できず、苦しい運営が続いております。
動物たちのより良い暮らしをサポートするため、多くのお心添えをお待ちしています。

目標金額:毎年約75万円(募集、審査委員会開催、現地調査、表彰式&講演会)
お振込先:
【郵便振替口座】00110-1-56206 市民ZOOネットワーク
【ゆうちょ銀行】〇一九店、当座口座、0056206
(エンリッチメント大賞継続への寄付である旨ご記載をお願いします)


★★市民ZOOネットワークでは、環境エンリッチメントの試みを、市民が理解し、評価し、応援する社会づくりを目指し、
今後もエンリッチメント大賞を継続していきたいと考えています★★

 

 

研究会&イベント情報

 

▼市民ZOO・セミナー情報‥‥‥‥※すみません 終了しています

■専修大学公開講演会「大型ネコ科展示から動物園を考える」

日時:2024年10月19日(土) 14:00〜17:00
場所:専修大学神田校舎10号館
参加費:無料
内容:
「動物園の目指す大型ネコ科動物の飼育展示方法について」
   江口雄作(東山動物園園長補佐(飼育第一))
「ジャガーはいかに神とみなされたのかー動物園展示を彩るメキシコ先住民の世界観」
   小林貴徳(専修大学国際コミュニケーション学部准教授・人文科学研究所所員)
「歴史に見る大型ネコ科動物の展示」
   伊東剛史(東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授・人文科学研究所客員所員)

参加方法など詳細はこちら
https://www.senshu-u.ac.jp/research/center/jinbun/activities/kouza/


■SAGA26

アフリカ/アジアに生きる大型類人猿を支援する集い(SAGA)の第26回シンポジウムが岐阜、名古屋で開催されます。
今年のテーマは、「ヒトと大型類人猿の育ち方・育て方」。
参加費無料(入園料は別途必要)の誰でも参加できるシンポジウムです。
ただいま、ポスター発表募集中です。詳細はSAGA26のウェブサイトをご覧ください。

日時と場所:
2024年11月9日(土) 13:00〜17:30
 中部学院大学各務原キャンパス
2024年11月9日(日) 9:30〜12:30
 名古屋市東山動物園

詳細はこちら
https://saga-jp.wixsite.com/saga/saga26


■ワイルドライフカレッジ2024

\ ワイルドライフカレッジ2024 後期ウェビナー の参加者募集中/
今期のテーマは「絶滅危惧種を守る」。チベットアンテロープ、小型サンショウウオ、ユキヒョウなど、
それぞれの保全に関わる方を講師として国内外の取組み事例を学びます。
今年度のウェビナーでは野生生物保全に関わりたい人の参考になるように、
講師の方が「これまでどんな勉強をしてきたか」など活動に至るまでの経緯を多めに話していただきます。

対象:どなたでも(学生の方は受講料無料)
開講日:2024年10月16日、30日、11月13日、27日(20:00〜21:30)
※12月11日まで動画視聴も可能。
主催:野生生物保全論研究会(JWCS)

参加方法など詳細はこちら
https://www.jwcs.org/education/wildlife-college/


▼サポーターの広場‥‥‥‥

■東山こどもガイド クラウドファンディング実施のお知らせ

市民ZOOネットワークともかかわりの深いNPO法人東山動物園くらぶが、【東山こどもガイド】開催にあたってのクラウドファンディングを
始められたそうです。市民ZOOからは理事の綿貫が応援コメントを寄せています。
ぜひご支援をお願いします!

目標金額:150,000円
(目標金額を達成した場合のみ実行者は集まった支援金を受け取ることができるAll-or-Nothing方式)
募集期間:10月31日(木)23:00まで

詳細はこちら
https://readyfor.jp/projects/higashiyama-zoo-club

 

くまおコメント

 

 

SAGAは今年も市民ZOOネットワークはブース参加予定です

ぜひぜひ遊びにいらしてください。※ブースは1日目のみ

 

ワイルドライフカレッジ2024もぜひぜひご参加ください。

学生さんにおすすめです。

アクアトトぎふの田上さんもいますね!

 

東山こどもガイド クラウドファンディング

応援メッセージに市民ZOO理事がコメントしてますので

ぜひ下までスクロールしてください!笑

 

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イベントもりだくさん ぬかりのないよう

10月の動物園を楽しみましょう(・ᴥ・)✨