昔ベルギーに行ったんですよ。
初めてのヨーロッパで、とっても刺激的な旅でした。
特に衝撃的だったのが、チョコレート作りのワークショップで学んだことでした。
チョコレート王国ベルギーに行くっていうことで、ショコラティエ指導の元、チョコを作り、チョコのことを学ぶワークショップに参加したのですね。
その時の様子は、Facebookに書いたので、そちらを丸々引用しちゃいます。
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ベルギーでね、チョコを作ったんです。
仲間から
「汚い」
「盛り過ぎ」
「美しくない」
など、ちょっと僕の美的センスの片鱗を見せてしまったら、僕の美的センスのあまりのレベルの高さに共感が得られませんでした。
はいはい、黙れ、って話ですよねー。
そのことはどうでもいいのですが、特におもしろかったのがチョコの食べ比べ。
最初に「工場で大量生産されてるチョコです」と食べたチョコレート。
カカオ72%で
砂糖は18%。
うん、甘いし、チョコだ。
そこから、順番に、
・カカオにこだわったチョコ
・カカオだけじゃなく農家や、作り方にもこだわったチョコ
・講師の方の工房で作ってるオリジナルチョコ
・カカオを増やして、砂糖を減らしたもの
・果物の甘さを利用したチョコ
・いちじくが入っていて食感のあるチョコ
・ヘーゼルナッツを使用したチョコ
・ジンジャーを入れたチョコ
・ゆずガナッシュが入ったチョコ
などなど。
最初の工場で大量生産のチョコ以外は、手作りのチョコであり、砂糖をあんまり使わないようにして、果物の甘さを利用して甘さを出すようにしたものです。
なんでしょう。
それで、最後に改めて最初の大量生産のチョコを食べたんです。
どうなったと思いますか?
【味がしなかったんです!!】
僕の仮説ですが、ただただ、甘いだけで、それ以外のパラメータがないと、味が単調で舌が味を記憶しちゃう。
そんな時に、彩りのある味を体験し続けると、単調な味では何も感じなくなってしまう。
そう考えれば、
「砂糖は危険だから、食べさせない」
とか言って敬遠することの他に、
「本当に美味しいものを与える」
っていう選択肢も見えてくる。
いつも同じものを食べさせるのではなくて、色んな味わいのものを選んで与えてみる。
そんな中で、子どもが本当に食べたいものと、方でないものは、親が気にしなくても自分で選べるようになるのでは、って。
本当に食べたい、っていうのは、身体や心が求めてるものね。
そんなことを考えさせられたワークショップでした。
あと、僕の美的センスが(うるさい
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子どもたちに対して、僕らはついつい自分たちの思い通りにしようと思って、制限を加えたり、強制させたりしちゃいがち。
その行為自体が悪いわけじゃないんですけど、その行為が僕らが求めている目的に近づくか、っていうと、逆に遠ざかっちゃうんですよね。
「砂糖は危険だから、食べさせない」
っていうのは、子どもの健康を考えての行為ですよね。
でも、それでじゃあ子どもが健康になるのか、っていうと、結局、こっそり食べちゃったり、身体の健康を確保しても、心の健康を損なっちゃったりする。
以前、あるママさんがFacebookにあげていた記事で、こんなことが書いてありました。
「マクドナルドのハンバーガーは添加物が多かったから、絶対に食べさせないようにしていた。
でも、子どもがあまりに『食べたい食べたい!』と泣き叫ぶものだから、こちらも根負けして100円のハンバーガーを買って食べさせてみた。
そしたら、子どもはパッと笑顔になり、『美味しい美味しい!』と言って、泣きながら食べていた。
100円で子どもの笑顔が買えるなら、こんなに安い買い物はない」
ってね。
これは僕の価値観だから、参考程度に聞き流してほしいんですが、僕は、
「子どもに食事の制限なんていらん」
って思っています。
なんでかっていうと、
「子どもは自分で判断できる」
と思っているからです。
欲しいものは欲しいし、いらないものは断固として食べない。
僕らは、栄養のことや、食事のことを色々調べたり、学んだりしていて、
「バランスの取れた食事をしましょう」
「添加物は避けましょう」
「家族みんな揃って食事を食べましょう」
「砂糖は危険だから、できるだけ食べさせないようにしましょう」
っていうことを既に知ってしまっている。
そうすると、知識や思い込みを基準にして行動を取ります。
でも、食事って、心で喜びを感じ、身体を作るものでしょう?
心と身体に繋がるものなんだから、ほんとは心の声と、身体の声を聞けば十分なんじゃないか、って思うんですが、それを知識や思い込みで制限してしまう。
そうやって子どもの食事をコントロールしようとすると、たしかに、危険だと言われているものは避けることができます。
ただ、そうすると、本当に美味しいものも一緒に避けてしまう気がするんです。
今回のワークショップで学んだのは、
「砂糖は危険だから、なるべく避けましょう」
ではなくて、
「砂糖だけで甘さを作るよりも、
果物の甘さを取り入れたり、
逆に塩味で甘さを引き立てたり、
酸味も加えて、味を際立たせたり、
様々な味を体験すると、砂糖だけの甘さは選ばなくなる」
っていうことでした。
砂糖だって、危険だって言われているけれど、脳の唯一の栄養素はブドウ糖だ、って言われています。
危険なものを避けるのは、それ以上の安心や、安全があるから。
そして、世界はもっともっとおもしろいもの、楽しいものに溢れているんです。
危険なものを避けて安心や安全を勝ち取るのではなく、もっとおもしろいもの、楽しいもの、美味しいものを体験することによって、危険なものを選択しないようにしたい。
この考え方は、色々なシーンで活用できます。
僕がいつもメルマガで書いていることと同じです。
ゲームを制限するんじゃない。
ゲームの楽しさも体験し、それ以外の楽しさも体験する。
そして、子どもにとっての選択肢を増やし、子どもが自分の意志で、自分に必要なものを選択できる環境を整えてやる。
それが『親の役目』ではないかと、僕は思っています。
子ども自身を何とかするのではない。
僕らがやらねばならないのは、子どもがいる環境を何とかしないといけない。
子どもには考える力も、決める力もあるんだから、それを発揮できる環境作りをしたい。
子どもを変える必要なんてない。
子どもは勝手に自分の力を発揮して、変化、成長していくんだから。
勉強だってそう。
何とかして勉強させるんじゃない。
学ぶことでの楽しさや、ワクワク感を教えたり、体験させてあげたい。
今回のベルギー旅行の話だって、子ども相手に臨場感持って話せば、子どもは想像力を働かせながら聞いてくれます。
そしたら、世界史や、地理でベルギーの話やヨーロッパの話を聞くよりも、実体験に基づいた話の方がきっとワクワクしてくれる。
なんだったら、子どもを海外に連れていって、現地での生の体験をさせてあげるのだって、素晴らしい学びになると思うんです。
今回のベルギー旅行では、僕らがやるべきことは、本当はそういうことなんじゃないか、って思いました。
いや、前からずっと思っていましたが、それを改めて実感しました。
子どもが家に引きこもっているなら、親が体験して、その話を聴かせてやればいい。
さっきの砂糖の話も、勉強の話も、ゲームの話も、
「親にとって都合の悪いものを避ける」
のではなく、
「子どもにとって都合の良いものを与える」
っていうことをもっとやってあげたい。
そしたら、子どもはきっと自分の頭で、自分の心で、自分の身体で考え、感じ、選択できるようになる。
勉強をさせるのか、させないのか。
砂糖を食べさせない、添加物を取らせない。
そんな次元に子どもを連れていくのは、子どもの体験として、非常にもったいない、って思いました。
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