「ライオンのおやつ」小川糸 著
人生の最後に食べたいおやつは何ですか――
余命を告げられた雫 33歳
瀬戸内の島のホスピスで 残りの日々を過ごすことにしました
ホスピスでは毎週日曜日 もう一度食べたいおやつをリクエストできる「おやつの時間」があります
入居者一人一人の選ぶおやつには 彼らの生きてきた道・思い出が浮かんできます
どの人も 生きてきた日々を振り返りながら おやつを選びます
おやつ どれも美味しそうで 選んだ人の生きてきた道が見えて愛しいきもちになります
読んでるだけで一緒に食べてるきぶん
カヌレ アップルパイ…
もっといっぱい出てくるんだけど 書かないでおきます
食べながら他の入居者の人たちの思い出を辿っていた雫
自分のリクエストがなかなか決められなかった雫
やがて彼女も おやつと そのおやつに関わる忘れられない思い出を示してくれます
著者の言葉です
「読んだ人が、少しでも死ぬのが怖くなくなるような物語を書きたい、と思い『ライオンのおやつ』を執筆しました。
おなかにも心にもとびきり優しい、お粥みたいな物語になっていたら嬉しいです。――小川糸」
――食べること 生きること この世から旅立つこと
すべての人にいつか訪れることが あたたかく丁寧に描かれた物語でした
