こんにちは。ソウル・方背のシロアムクリニックです。これまでの記事では、リジュランの背景と、PNという成分がなぜ韓国美容で長く注目されるのかを整理しました。今回はその続きの「現場編」です。理論ではなく、実際の施術としてのリジュランをまとめます。

SILOAM CLINIC / 方背・ソウル
SKIN BOOSTER SERIES ❸

リジュランの
「現場」のはなし

種類の違い・打つ部位・痛み・ダウンタイム
そして続け方まで、施術する医師の視点で整理します
📋 この記事でわかること
  • リジュランが「土台を整える」とはどういうことか
  • PDRNとPNの違い(ここだけ簡単に)
  • PNを真皮に入れると、肌の中で何が起きるのか
  • Healer・i・HB Plusの違いと使い分け
  • どこに打つのか、痛みはどのくらいか
  • ダウンタイムと期待できる変化
  • 海外からの来院者に多い「続け方」
こんにちは。ソウル・方背のシロアムクリニックです。

これまでの記事では、リジュランの背景と、PNという成分がなぜ韓国美容で長く注目されるのかを整理しました。今回はその続きの「現場編」です。理論ではなく、実際の施術としてのリジュランをまとめます。

当院でリジュランを施術してきた経験から、はっきり言えること——リジュランは「その場で埋める注射」ではなく、肌の環境そのものを整える注射です。

01
リジュランは
「肌の土台を整える」注射
リジュランの中心成分はPN(ポリヌクレオチド)です。サーモン由来のDNAから精製された長い鎖の分子で、真皮の中に水分を抱えやすい環境をつくり、細胞が働きやすい場を整えます

ここが、ヒアルロン酸フィラーとの大きな違いです。
比較 ヒアルロン酸フィラー リジュラン(PN)
発想 不足した体積を「満たす」 真皮が自分で立て直しやすい環境をつくる
変化のタイミング 施術直後から見える 少しずつ・積み重ねて効いてくる
向いている悩み ボリューム低下・深いくぼみ 乾燥・ハリ低下・赤み・肌質全体
KEY POINT

リジュランは「何かを入れてすぐ形を変える」注射ではありません。
肌が自分で環境を整えるための「きっかけ」を届ける注射です。


02
PDRNとPNの違い
—— ここだけ整理します
初めて読む方のために、ここだけは短く整理しておきます。
  PDRN PN
分子サイズ 1500 kDa 未満(短鎖) 1500 kDa 以上(長鎖)
得意なこと 炎症を落ち着かせる・修復シグナルの起動 真皮に長くとどまる・水分環境・ECMリモデリング
イメージ 「修復の合図」を送る 「働きやすい足場」をつくる
両者は「どちらが上か」ではなく、同じDNA由来の兄弟のような成分です。PNはより長く持続する構造的サポートに、PDRNは修復シグナルの面で研究が積み重なっています。リジュランはPN主体の製品ラインです。

03
PNを真皮に入れると
肌の中で何が起きるのか
施術後の肌の変化を「リレー」として見るとわかりやすいです。
🔬 真皮の中のリレー
1
PNが真皮に入ると、水分を抱えやすい場ができる。乾いていた真皮が少しやわらぎ、細胞が動きやすい環境が整いはじめる
2
炎症が長引きにくい方向へ流れが整う。A2A受容体関連のシグナルを通じて、修復と炎症のバランスが調整される
3
線維芽細胞が働きやすくなる。コラーゲンやECM(細胞外基質)が徐々につくられやすい環境へ
4
保湿感・ハリ・キメ・赤みの落ち着き・全体的な肌質に少しずつ差が出てくる
⚠️ ここが大切なポイント だから一回で派手に変わる施術ではありません。乾燥、ハリ低下、赤み、肌の薄さ——これらを真皮から少しずつ立て直していくのがリジュランの特徴です。

04
リジュランの種類と
使い分け
リジュランには主に Healer・i・HB Plus という3つのラインがあります。それぞれ設計が少し違い、部位や目的によって使い分けます。
STANDARD LINE
リジュラン Healer
もっとも基本になるライン
顔全体の肌質改善に使いやすい、ベーシックなラインです。
乾燥・ハリ低下・キメの乱れ・全体的な質感低下をまとめて見たいときに向いています。リジュランをはじめて試す方にも、まずこのラインから施術することが多いです。
PERIOCULAR LINE
リジュラン i
目周り・薄い皮膚の部位向け
目の下や目周りのような皮膚が薄い部位に対応して設計されたラインです。目周りは変化が出ると満足度が高い部位ですが、同時に痛みを感じやすい部位でもあります。PNの論文でも、目周りの肌質改善での使用が報告されています。
COMFORT LINE
リジュラン HB Plus
うるおい感と使いやすさのバランス
当院でも活用頻度の高いラインです。PN系の再生作用にヒアルロン酸の即時保湿効果が加わることで、施術後の初期の潤い感が出やすく、リドカイン配合で従来品より痛みも大幅に軽減されています。
HB Plusは、乾燥が強い方・しぼんだ感じが気になる方・首や口周りなどぱさっと老けて見えやすい部位に特に使いやすいと感じています。ヒアルロン酸による初期の水分保持と、PN系による真皮環境改善が同時に重なることで、なじみやすさが違います。

05
どこに打つのか
リジュランは頬だけの施術ではありません。肌が薄い・乾燥しやすい・赤みが出やすい・ハリが落ちやすい部位であれば、さまざまな場所に応用できます。
👤
顔全体
肌質の底上げ・キメ・全体的なトーン
👁️
目周り
目の下のハリ感・薄い皮膚の質感改善
🪷
横ジワ・エイジングケア・スキンボトックスとの組み合わせ◎
🌿
デコルテ・手
ダメージを受けやすい薄い皮膚の部位
当院で特に満足度とリピート率が高いのは首のリジュラン×スキンボトックスの組み合わせです。首は目周りよりも痛みが出にくく、ケアが難しいと感じている方も多い部位なので、しっかり変化を感じやすいです。

06
痛みはどのくらい?
正直にお伝えします——痛みはあります。特に目周りは感じやすい部位です。逆に首は比較的楽なことが多いです。
💬 リジュランの痛みの正体
針で刺す感覚
液が真皮に入るときの「圧感・張る感じ」
部位ごとの敏感さ(目周りは特に)
🧴 麻酔クリームについて 麻酔クリームは意味があります。ただし、痛みをゼロにするものではありません。長めに置いたほうが楽になることは多いですが、真皮に入るときの圧感までは残ることがあります。

07
ダウンタイムの目安
🕐
期間の目安
1日〜7日程度
(個人差あり)
🔴
主な症状
赤み・むくみ・ぽこぽこ感・軽い内出血
✈️ 旅行中の受診を考えている方へ 観光や外出の予定の直前よりも、少し余裕のある日程を選ぶと安心です。部位や肌質によって症状の出方は違います。

08
期待できる変化
リジュランで見ていくのは以下の変化です。PNに関する研究でも、保湿・弾力・しわ・肌質だけでなく、赤みやバリア回復の方向での整理も進んでいます。
  • 保湿感・うるおいを感じやすい真皮環境
  • ハリ感・弾力の底上げ
  • キメが整いやすくなる・なめらかさ
  • 目周り・目の下の質感改善
  • 赤みが落ち着きやすい(フェイシャルエリテマへの可能性)
  • 首の横ジワ・薄い皮膚のエイジングケア

09
どのくらいのペースで
続けるのか
✈️
海外から来院される方の場合
年に2回前後のメンテナンスで続けている方が多いです。

一度きりよりも、間隔を空けながら積み重ねるほうが肌の調子が安定しやすい施術です。国内外を問わず、「来るたびに少しずつ整っていく感覚」が続けてくださる理由になっていることが多いです。

📌 SUMMARY
リジュランは、何かを足して終わる注射ではありません

PNを真皮に届け、うるおいを抱えやすい場をつくり、炎症や修復の流れを整え、線維芽細胞が働きやすい環境を支える——それが積み重なって、保湿・ハリ・赤み・目周り・首・肌質全体の変化になっていきます。

派手な変化より、肌の土台をきれいに整えたい方に、リジュランはとても相性のよい施術です。

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