「根拠を示せよ」と思いながら、包み紙を畳んでいた | あたし?バツイチ・アラ還・フルタイム勤務の独女でございます~人生ネタにしてなんぼ。本音100%、忖度ゼロでいきます~

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バツイチ、アラ還、独女。フルタイムで経理をしながら、大阪で暮らす日々を書いています。
職場の珍事件、食べもの、恋愛、そして人生。
何気ない日常に転がるおかしみや心の機微を拾い集め、言葉にするエッセイを書いています。

母は、あたしが幼い頃から、


 「ゴミが多い家は貧乏や」


 と、ことあるごとに言っていた。 


お菓子を食べれば、 


「その包み紙、ちゃんと小さく畳み」 


と言われる。 


あたしは言われるまま、個包装のお菓子の包み紙を、せっせと小さく折りたたんでいた。 


でも、心の中ではいつも、 


「……根拠を示せよ」


 と思っていた。 


ゴミが多い家と貧乏に、いったい何の因果関係があるのか。 


幼いながらに、そこだけは納得できなかった。 


そして、何十年も経った今。 


お菓子を食べ終わる。 


包み紙が手元に残る。 


するとあたしは、何も考えずに、それを小さく折りたたんでいる。 


誰に言われたわけでもない。 


「畳まなきゃ」なんて思ってもいない。 


ただ、手が勝手に動く。 


……結局、根拠はいまだに分からない。 


母の言っていたことが正しかったのかどうかも、分からない。 


ただ、


包み紙を小さく畳む癖だけは、しっかりあたしの中に残っている。 


子どもの頃のあたしは、母の言葉に納得していなかった。 


でも、身体は納得していたらしい。


ちなみに今でも、 


包み紙を畳みながら思う。 


……で、根拠は?🤣




By 水野美加



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