言わなきゃ良かった・・・ラグビーW杯スコットランドCEOの失言から学ぶ | 「好き」を仕事に!47歳で脱サラ起業した元エンジニアのブログ

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エポキシレジンアートに魅せられ仕事にしてしまいました。
個人で好きなことで勝負できる時代、挑戦する人を応援します。

ラグビーW杯、残念ながら日本は敗退しましたが、盛り上がってますね。
 
私もルールを完全に把握しないまま、何となく盛り上がっているクチですが(^_^;)
 
それで良いんですよ。
誰だって最初はファンとしても初心者ですから。
 
でも、この感動がまたラグビー文化を日本に根づかせるきっかけになるのは間違いないですね。
競技人口も増えるでしょう。
 
そんな中、批判の渦が日に日に高まっているのがスコットランド。
勝ち点剥奪、そして次回W杯自動出場権も無くなる可能性も出てきた様です。
 
 
問題はスコットランドCEOのマーク・ドットソン氏が台風で開催が危ぶまれた日本との試合前に発言したこの言葉。
 
「我々は巻き添え被害を受けるつもりはない。試合が中止になった場合、我々は法的手段に出る。」
 
台風19号の影響で日本戦が中止となれば、大会規定でスコアレスドロー扱いとなり、両軍には勝ち点2が付与され、最終戦を戦わずしてスコットランドの予選敗退が決まる状況での発言です。
 
しかし、スタジアムに泊まりこんだスタッフの努力でグラウンドは整備され、多くの日本人も複雑な心境を抱えたまま試合は開催されました。
 
試合開催自体の是非を問うするつもりはありません。
 
台風で被害を受けた方々の心情を慮る・・・そんな日本人の優しさも大切な事だと思いますし、もうひとつの日本の文化、海外からもたくさん来ているラグビーファンに対する「おもてなし」も同様に尊いものです。
 
見ている私達それぞれが感じ、判断して、自分がどう行動するかを決めれば良いだけです。
 
スコットランドCEOの発言に戻ります。
 
結果的に日本が実力で勝利を収め、この発言は世界中から批判され、嘲笑される結果となりましたが、ここには3つの致命的な判断ミスがあります。
 
1,契約違反
ひとつめは、大会規定に「運営側が安全に試合が行われないと判断した場合、予選の試合は中止になる(決勝トーナメントは延期)」と明記されており、スコットランドも事前に署名していたということ。
 
そんな細かい内容まで読んでいなかったのかもしれませんが、それが言い訳にはなりません。
 
自ら認めた契約を後で破棄するようなことは許されませんので、まずこの点でアウトです。
 
何ごともサインする時にはやはり注意すること、今の自分が過去の自分の行動、契約と矛盾することになっていないかは気をつけなければいけません。
 
2,感情で発言
もうひとつは、感情に任せて発言してしまったこと。
 
彼の認識では日本はラグビー後進国、にじみ出ていた感情は、
 
「試合をやりさえすれば勝てる」
 
いやいや、それはやってみないとわからない。
 
自信をもつのは大切だけど、それをどう表に出すか。
相手を侮辱したり、誹謗中傷するような形になってはいけませんね。
 
自分の発言が圧力となって試合開催に動く、という狙いもあったのかもしれませんが、それも自己認識が甘いですね。
 
世界中のラグビーファンでも、スコットランドが楽勝で勝てると思っていた人はそう多くないと思うし、そもそもステークホルダーが自らを利するような発言は受け入れられないのが常です。
 
カッとなった時には、ちょっと冷静になる時間をとりましょう。
怒りのピークは6秒、とも言われています。
 
そして、相手の立場だったらどう思うか、第3社的に見るとどうか、を考えると冷静に対処できるものです。
 
3,日本人に対する誤認
そして最大のミスはこれだと思います。
 
まるで日本人全員が試合中止を望み、引き分けで決勝トーナメント進出を願っている、というような発言だったこと。
 
日本の文化や武士道精神を少しでも理解していれば、こんな発言はしなかったのではないでしょうか。
 
前回W杯の南アフリカ戦、終了間際に確率の高い引き分けを狙わず、逆転勝利にかけた戦いを知らないはずはないのに。
 
彼が知らなかったのは、我々日本人が、根っこに持っているこの精神です。
 
「戦わずして自らを利することを潔しとしない」
 
中止を願っていた人がどれだけいるでしょうか?
試合をすればきっと負ける、と思っていた人は?
 
それまでの3試合で日本代表ブレイブブロッサムズが見せた勇気と団結力に、日本中が誇りと感動を持ち、一丸となっていた状況です。
 
世界中のどんなチームとやっても実力で勝てる可能性はある
 
そう思っていたはずです。
 
そして、大会運営側も勇気ある決断をし、何よりスタッフが徹夜で試合開催のために懸命な努力でグラウンド整備をし、その結果はご存知のとおりです。
 
黙祷から始まり、国歌斉唱・・・ある種の異様な雰囲気が漂っていたスタジアム。
海外の記者やファンにもそれは伝わったようです。
 
日本人の誇り・・・それが今回のW杯で一番私が感じたことです。
改めて、大切にしたいですね。
そして、日本の文化や伝統をもっと学ぼうとも思います・
 
 
と言う感じでいろいろ思うところはありましたが、なんと言っても一番後悔しているのは発言した当の本人だと思います。
 
私達もただ笑うだけではなく、ここから学ぶ事も多いはずです。
 
「言わなきゃ良かった」
 
ここまでのスケールの失言ではなくても、日常でこう思う事が増えるとセルフイメージも下がりますからね。
 
 
それともう一つ、この件に関して、イギリスのガーディアン紙の記者が書いた記事が感動的だと、翻訳文がツイッターで拡散されていました。
 
読んだ方も多いと思いますが、本当に良い記事ですので、最後にそれを引用しておきます。

 

黙祷は、1分にも満たない、短いものだった。

しかしそこには、過去に例を見ない状況で開催される、この試合に対する、相反する感情の渦巻き、衝突が含まれていた。

 

台風がつい数時間前に過ぎ去り、スタジアムの周りは洪水であふれ、救出作業も終わっていなければ、修復作業など始まってすらいない。

 

その黙祷が、一体誰に向かって、何人の犠牲者へ捧げられたのかは、誰も知る由はなかった。被害者の数は、未だに確定していなかったのだから。

 

明け方は4名とされていた死傷者数は9名へ、試合開始時には24名に、ハーフタイムに26名、試合が終わり少し経つ頃には28名へと増えていった。

そんな状況で、彼らは試合を開催するべきだったか。あなたは疑問に思っただろう。

 

ラグビー協会はそのことを日曜早朝に話し合い、日本人の組織委員に判断を委ねることを決定した。なぜこんな状況でスポーツをするのか。なぜスポーツを見るのか。

 

未だに多くの人が行方不明で、堤防は壊れ、川は溢れ、会場の横浜から東へ16マイルしか離れていない川崎では100万人が避難し、30マイル北に位置する相模原では、土砂災害でなくなった人の、正確な数さえ把握できていない状況で。

 

災害への一種の清涼剤としてかも、もしかすると、日常を取り戻すためかも、台風に対する挑戦かもしれない。

 

いや、それ以上、「私たちは今生きていて、少なくとも今ここにあるものは楽しむことを決意した」と言う極めて重要な意思表示の1つとしてかもしれない。

 

彼らは試合の開催を決めた。

 

ホスト国としてのプライドもあっただろうが、会議に出席した委員会幹部は、「世界に向けて、自分たちはできると言うことを証明したい」というのが、開催を決定した最たる理由だと、繰り返し主張した。

 

この会場の被害が甚大でなかった理由の一つは、鶴見川から溢れ出す水を、建物の下へと流す貯水設備の上にスタジアムが建っているからだった。

スタジアム自体が街の災害対策設備の支柱なのだ。そしてこの試合で、日産スタジアムは、街の『精神的』支柱にもなった。

 

組織委員たちは、台風が去ったら一刻も早く動き出せるよう、土曜の夜はスタジアムに泊まり込んだ。

 

明け方には整備班が現地入りし更衣室から水を吸い出し、消防隊は全ての機械設備の点検を3度行い、ピッチに流れ込んだ泥やゴミをホースで一掃した。

 

同時に、組織委員会は政府や地方自治体と協力し、水道局、道路局、バス会社や鉄道会社などの各種交通機関と連絡を取り、複雑な課題を解決していった。

 

日本では、このワールドカップにおける『おもてなし』とは何か、と言う議論が活発になされてきた。私も正確に翻訳することはできないが、この国で4週間を過ごして、漠然とだが理解したかもしれない。

 

それは、客人を喜ばせるために全力を、いや、何かそれ以上を尽くすということだ。

 

しかし、彼らの『おもてなし』は、私たちの予想をはるかに上回っていた。試合前、多くの人が全くの勘違いをしていたのは、そのせいかもしれない。

 

「日本人はみんな、この試合が中止になり、過去に勝利したことのないスコットランドとポイントを分け合うことを望んでいる」という勘違いを。

 

中には、「日本は故意にスコットランドの妨害をしている」と言う、壮大な陰謀論を唱える者までいた。

 

スコットランドラグビー協会の最高責任者、マーク・ドッドソンも、完全な勘違いをしていた。

 

怒りに任せて、『巻き添え被害』(ポイントを分け合うこと)に合えば法的措置を検討しているなどと口を滑らせた。

 

これは、日本人たちがどう覚悟を決めたかのプロセスに対する、恥ずべきミスリーディングだ。

 

黙祷に続いて、日本の国歌、君が代が流れた。日本人はこの国歌に複雑な思いを抱いており、歌わない人もいる。

 

そのため大会中、ファンたちに国歌斉唱を促すキャンペーンが開かれている。この日、会場の多くの人が参加した国歌斉唱は、感動的で、荘厳だった。

 

選手を鼓舞する歌声が、大きく大きく、街中に響き渡るほど広がっていった。

 

あの瞬間、あなたは思い知っただろう、スコットランドが対面しているのは、ラグビー文化を持たない極東の島国ではなく、強大なサポーターを持つ、己の真価を世界に証明しようと言う覚悟の決まったチームだということを。

 

前半の30分間、日本は魔法のような、激しく、獰猛で、集中したラグビーを見せた。次に対戦する南アフリカも含め、トーナメントに残った、全てのチームを凌駕するほどの。

 

スコットランドも善戦したが、より頑強で、より鋭く、より俊敏であった日本に、完全に圧倒された。

 

日本のラグビーファンたちは、今なら何だってできる、どこが相手だって倒せると信じているだろう。

 

そして、日曜日の夜に彼らが偉業を成し遂げた今、日本人だけではなく世界中の誰しもが、同じように思っている。

 

出典:https://twitter.com/ynwataiga

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