1,サラリーマン時代にやり残したこと
人間関係は複雑です。
ちょっとしたことですれ違い、誤解を生み、上手くいかなくなることも。
相手を思って言った言葉や行動が結果的に相手を苦しめてしまうこともよくあります。
自分を犠牲にして相手のために・・・というその思い、本当に相手のためになっているのでしょうか。
私がサラリーマン時代、社長に言って欲しかった、そしてついに言ってもらえなかった言葉があります。
それは私の力が足りなかったからです。
仕事の事で後悔していることはほとんどないのですが、このことだけは引っかかっていて、今でも時々思い出してしまいます。
今日はそんなコトを書きます。
2,最高の褒め言葉とは何か
社会には様々な「上下関係」というものがあります。
親子、教師と生徒、上司と部下、社員と経営者・・・・
自分が育てる立場や教える立場にたった時、どんな言葉をかければ良いだろうか、それは誰もが考えることだと思います。
教える内容や自分と相手の関係、お互いの性格や関わりの深さによっても変わりますし、もちろん正解なんてありません。
でも、数ある言葉の中で、相手を認める最高の言葉だと私が思っているものがあります。
それは、
「お前のおかげでオレは幸せだ」
という言葉。
表現は色々あると思いますが、どんな褒め言葉よりも、この自分の立場を基準にして感情を乗せた表現が一番相手の自己重要感を満たす言葉だと思っています。
会社の上司や経営者の立場であったら、業績や仕事の結果を褒めることももちろん大切だし、具体的な表現も必要です。
「今月の過去最高売り上げは、お前が先月の2倍の結果を出す頑張りがあったからだ、よくやった」
「今月はクレームゼロ、お前が設計品質も納期管理も本当によくやってくれたおかげだ」
という言葉はもちろん嬉しいし、評価されていると感じるのですが、客観的な評価で自分の感情は入っていません。
それに対し、
「お前の頑張りのおかげで今月は最高売り上げとなった。お前がウチの会社にいてくれて本当に良かったと思う」
「お前のおかげでクレームゼロ、お客さんも喜んでもらえたし、会社の評価も上がって俺は経営者として本当に幸せだ」
こちらは、相手の行動の結果、自分がどうなったのかを、感情を込めて伝えています。
どちらが嬉しいか?自分が役に立っていると感じるか?
人は感情の生き物なので、感情を乗せた言葉には心が反応するんです。
3,「自己犠牲」は美しいのか?
社員は経営者に、部下は上司に、「幸せになってもらいたいと思っている」というのは言いすぎでしょうか?
いえ、経営者や上司の幸せのために自分が貢献したい、と思っているはずです。
もちろんこれだけではなく、仕事には様々な動機や理由もあるでしょう。
給料とか残業とか休暇とか人間関係とか。
でも、上司や経営者に対して、「自分のために犠牲になってもらいたい(苦労してもらいたい)」と思っている人はいないはずです。
会社に入って、教えてもらった仕事をやることで、「自分が社会に貢献している」という自己重要感を得たい、と誰でも思っているはずです。
意識していてもいなくても。
それを感じさせてくれる一番身近な存在が上司や経営者であるはずです。
その一番近くにいる、仕事を教えた上司や経営者は、自分が部下や社員にかける言葉は親が子供にかける言葉と同様に重いということは考えなければいけません。
経営者や上司の何気ない一言がきっかけで、最終的には会社を辞めていく、という例を私はいくつも見てきました。
社員や部下は、褒められたくて仕事をしているわけじゃありません。
もちろん給料や待遇も大切で、誰もがより多く、より良く、を求めています。
でもそれだけだったら、より多く、より良い会社が見つかれば当然ながらそちらへ行ってしまいます。
「この会社で頑張っている自分が何に貢献しているのか?」
それを見せるのも上司や経営者の役目だと、私は思います。
ある程度経験を積めばなおさら、結果に対する安っぽい褒め言葉なんか聞きたくない。
ましてや上司や経営者の苦労や自己犠牲の言葉なんて心に刺さるワケがありません。
だって皆が「自分が一番頑張っているし、自分が一番苦労している」のだから。
「俺はみんなのためにこんなに頑張っているんだ!」
って言われて「頑張ろう」と思う人はいません。一人も。
それならまだ良いですが、下手すると、
「お前たちのせいで俺が大変な思いをしているんだ」
って言っちゃう人、結構いました。
「自己犠牲が美しい」のは、自分だけが犠牲になっていることを知っている場合です。
相手に知られてしまった時点で既に自己犠牲では無くなるのではないでしょうか。
ましてやそれを声高に主張するなど、見苦しいだけです。
で、私が社長に言ってほしかったのは、
「俺はみんなが社員でいてくれるおかげでこんなに幸せなんだ」
って言葉。
結局私はこの言葉を聞けませんでした。
言えるほどの貢献ができなかったのか、感じていたけど言わなかったのか、それは分かりません。
その事自体は会社を辞める理由とは直接の関係は無いのですが、やり残した事、自分にできなかったこととして今でも胸に刻まれています。
そして、今後もし人を雇う立場になったら、ちゃんとこの言葉を言おう、と思っています。
本心からこの言葉が言えるような、人間関係を築いていこう、と思っています。
もし部下を持っている立場の人がいたら、自分がどれだけ助かっているか、でも良いので、感情を乗せて伝えてみて下さい。
きっと伝わるはずです。
あとコレ、私のこの気付きのきっかけにもなった本。
超オススメです。
人間関係で苦労したサラリーマンなら泣くなあ・・・
![]() |
書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」)
1,512円
Amazon |
最後まで読んで頂きありがとうございました!
メルマガやってます。
私が会社を辞めてゼロからスタートしたビジネスのやり方をお伝えしています。
よかったら登録してね(^^)



