2026年7月30日号の週刊文春に、気になる記事があった。

 

 それは、高市首相が東京・六本木の焼き鳥店で、7/14に側近である「高志会」のメンバーとの宴席で、こう言ったという。

 

 TBSドラマの「VIVANTが楽しみ」と。(2026年7月26日から第2弾放送)

 

 日本の首相が、なぜ、わざわざ1つのドラマの名前を出したのか、ちょっと引っかかるものがあった。

 

 私自身、テレビドラマを見ることはなかったが、先週末、2023年放送分のVIVANT全10話をAmazon primeで一気見してみた。

 

VIVANTとは

  ドラマの筋書きは、主人公の堺雅人演じる商社マン・乃木憂助が、実は自衛隊の秘密諜報部隊「別班」の工作員だったというもの。

 

 ドラマの題名「VIVANT」は、「別班(BEPPAN)」のフランス語訛りだという設定だ。

 

 モンゴルでの2ヶ月半のロケ。当時の平均視聴率約20%とかなり高く、人気番組だといえる。

 

 ドラマ自体はフィクションであるが、ドラマで描かれている「裏の活動」に、リアルな内容がちりばめられていると感じた。

 

別班の正体

 では、実際に「別班」は実在するか、気になるところですよね。

 

 石井暁著『自衛隊の闇組織』によると、別班とは「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」の略称で、本部は市ヶ谷の防衛省内にあるという。

 

自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体 (講談社現代新書)

 

 メンバー同士はコードネームで呼び合い、互いの本名すら知らない。

 

 全国各地にアジトを持ち、海外では韓国、中国、ロシア、欧州などにも拠点を構え、民間人を装って秘密裏に情報収集を行っているという。

 

 「別班」の選抜試験はかなり特殊だ。

 

 「休憩中に行ったトイレのタイルの色を言え」「突然入ってきた工事業者の眼鏡のフレームは何色か」など。

 

 常に全体を認識し、瞬時に記憶する能力が求められる。旧陸軍中野学校の流れを汲む厳しい訓練内容だ。

 

 一方で、政府は2013年に国会で「これまで自衛隊に別班が存在したことはなく、現在も存在していない」と断言した。

 

 しかし、防衛事務次官は記者に非公式にその存在を認めている。

 

 さらに2023年、石破茂元防衛相が週刊文春のインタビューでこう言った。

 

 「存在はしています」と。

 

 だが、直後のTBSの取材では「あるともないとも言えない」と自身の主張は後退した。自衛隊の情報幹部は「関係者から脅されたのだろう」と推測している。

 

 政府が否定し続ける組織を、元防衛大臣は一時的にせよ認めた。

 

首相の「暗号」

 で、首相が非公式の宴席で「VIVANTが楽しみ」と口にしたことどう繋がるのか?

 

 それは、非公式の裏組織(別班)が、日本を守るために活動していることを、ドラマの名を借りて暗示しているといえる。

 

 政府は否定し続ける。しかし、それこそが非公式組織の本質ではないか。存在を認めた瞬間、その組織は機能しなくなるからだ。

 

 実際、今の日本には警察、自衛隊、裁判所、政治家などあらゆる中枢にDS工作員が入り込んでいる。だから、このような秘密裏の活動が必要なのだ。

 

 別班、すなわち、スピ系で語られる「ホワイトハット」として、DS排除及びテロを防止するため、見えないところで戦っているのは確かだ、といえる

 

 首相の一言は、その真実の一旦を静かに伝えていたのではないだろうか。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。