子供のころ、親や先生から「勉強しなさい」「テストで良い点を取りなさい」と、耳にタコができるほど言われてきた人が多いのではないでしょうか。
テストで良い点を取ることが「優秀」とされるが、しかし実際のところ、それは「言われたことを正確に覚えていて、一定時間内にoutputする能力」に過ぎません。
言い換えると、情報処理能力が、他人より少し優れているだけのことだ。
さて、結論から言うと、
現代の学校教育は、生徒を賢くするために作られたのではない。権威者に逆らわない「従順な労働者」を作るために設計されたもの。
「知性」ではなく「歯車」を作れ
20世紀初頭、石油王ジョン・D・ロックフェラーらは「教育委員会」を設立し、アメリカの公立学校システム再構築に莫大な資金を投じた。
その目的は、アメリカを「労働者の国」にすることだった。
それまで学んでいた哲学や修辞学(弁論術)、批判的思考はカリキュラムから削られた。
その代わり、哲学は「社会科」に、古典言語は暗記学習に置き換えられ、歴史は書き換えられた。
そして、学校に導入されたのが、工場のベルのように鳴るチャイム、組み立てラインのように並べられた机、許可なく発言も移動もできない徹底した管理体制だ。
学校は、知性を育む場ではなく、工場の歯車として黙々と指示に従うための「服従プログラム」に変容されてしまった。
日本の洗脳教育
ロックフェラーの教育モデルは大正時代以降、日本の教育制度にも適用された。
問題は学校を卒業してからも続く。
学校の先生という権威者がいなくなった後、その席に座るのは政治家やメディアだ。
私たちは子どもの頃から「権威者の言葉に従う」ように訓練されているため、大人になっても同じ行動パターンを繰り返す。
コロナ禍で多数派の意見に無批判に従った光景は、その典型ではなかったか。
メディアが「右向け右」と言えば、多くの民衆は「右」を向く。この時、「左」を向いた人は「頭がおかしい人」とか、「変わった人」と見られる。
日本人が「従順」なのは、国民性というよりも、「教育という名の洗脳プログラムの結果」と言えないだろうか。
洗脳教育2.0
文部科学省は、2030年度にデジタル教科書の正式導入を目指している。だが、これこそが、さらなる思考力低下の決定打になりかねない。
先行したデジタル先進国・ノルウェーの教育相は、「私たちが犯した誤ちを繰り返さないように」と警告している。
ノルウェーでは2015年以降、学校でのデジタル端末利用を急増させた結果、国際学習到達度調査(PISA)の成績は過去最低にまで暴落した。
理由は、先生の話を聞くことよりも、端末の「画面」を見る時間が増え、子どもたちの集中力が散漫になったからだという。
生徒はデジタル端末の刺激的な情報処理に追われ、「じっくり紙と向き合い、深く考える時間」を奪い去る。
教育のデジタル化とは、思考停止を加速させるシステムに他なりません。
思考力低下の防衛策として、新しく学んだことを単に暗記するのではなく、「なぜ?」と疑問を持ち、考えてみることの方が大切ではないだろうか。
本日も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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