些細なことがきっかけで大きな変化に起こることがあります。


異性を意識し始めた頃、極端に気張ってしまい、女子と気軽に会話ができなくなってしまったことがありました。自分でもどうして良いかわからないほどに寡黙になってしまったのです。そして、その状態から抜け出せないままに何カ月も苦しい思いが続きました。


でも、ある日、ひょうきんな友人Tの一言に堪えきれず、女子の前で大笑いをしてしまいます。それが引き金になって、自分を出すことができるようになったことがありました。笑いのチカラは偉大ですね!



サーブのトスをNさんと二人で一緒に練習していたSさんは、コーチの僕以外には心を開いていない様子でしたが、そばにいるNさんのことを無視したままでいるわけにもいかず、かと言って何を話せばよいのかわからない様子で、ぎこちない感じでした。


そこで、Nさんに聞いてみました。「Sさんのトスは上手く上がっているように見えますか?」


「はい、すごくいい感じ。羨ましい。」とNさんは答えました。


このとき、実際にSさんのトスは上手く上がっていたかと言えば、微妙でした。でも、Nさんは、場の空気を読むことが上手な人であり、また、気まずい雰囲気をなんとか脱却したいと思っていたのでしょう。


ずっと仏頂面だったSさんは、褒められて嬉しかったのか、笑顔になりました。


「Nさんにも今からトスを上げてもらいますので、今度はSさんが見ててくださいね」


このとき、Nさんのトスは・・・ちょっと残念な感じでした。


するとSさん「うーん、もうちょっと練習が必要かな。笑」


Nさん「・・・笑」


このことがきっかけとなり、二人の心の距離はぐっと縮まったようでした。

レッスン中もちょっとした待ち時間に二人が何かを話している光景を頻繁に目にするようになりました。


その後、Sさんは他の人とも徐々に打ち解けました。そして、クラスのみんなで忘年会をやるときは幹事を引き受けるようにもなり、レッスンに新しい人が来ると率先して話しかける存在になりました。



孤立している人も本当はみんなともっと仲良くなりたい、そう思っているものです。だけど、なぜだか上手く打ち解けられなくて悩んでしまうことがあります。そんなとき、上手く繋いでくれる存在はありがたいものです。


寂しそうにしている人を見かけたら、すぐに声をかけてあげられる存在になりたいものですね!



つづく




reon's world 人が輝き続ける場の創造-テニス3