先日「お店の経営について相談したい」と連絡を受け、オンラインで相談を受けました。
完全予約制の美容師室を一人で切り盛りしながら、2人のお子さんを女手一つで育てている女性。
てっきり、客足が遠のいて、給付金や補助金のご相談かと思ったら、そうではありませんでした。
こんにちは
「起業のお金」と「暮らしのお金」の専門家
しなやかライフ研究所の小谷晴美です。
今日は相談者の許可を得て、私が感心した信頼を得る工夫を紹介します。
彼女の美容室は、完全予約制という安心感のためか客足は全く落ちておらず、相変わらず忙しいまま。
「経営についての相談」というのはお金の管理面や業務の効率化のご相談でした。
朝8時から予約が入り、ほぼ毎日20時まで施術。
その後帳簿をつけたり、顧客カルテを作成したり。
休日には毎月郵送している200通以上のニュースレターづくりに追われていると言います。
独立して14年、子どもの学費を稼ぐためガムシャラに頑張ってこられましたが、「そろそろ業務も暮らしも整えたい」との相談。
コロナウィルスの影響で、開店休業状態の同業が多くある中で、嬉しい悲鳴が続いている彼女に、工夫していることを尋ねたところ次のような話をしてくれました。
「この商売は、お客様に来ていただかないとどうしようもない。だから忘れられない人間になる工夫をしている」と。
毎日つけている顧客カルテもその一つ。
どんな施術をしたかといったことだけでなく、お客様がどんな話をしておられたか、カルテに書き込んでいるそうです。
世間話の中で「娘と喧嘩して・・」とおっしゃっていたお客様には、次回の時に「もう娘さんとは仲直りされましたか?」と声をかけたり、誰かのファンと聞けば次回までにインスタを見て「彼ってネコ好きですね。」と話しかけてみたり。
「忘れられない人になる」秘訣は「私のこと覚えてくれてるんだ」と忘れない人になることだと教えてくれました。
毎月郵送しているニュースレターはセールスレターにならないように、お客様のためになる情報を発信しているそう。
例えば、この時期はアルコール消毒液が手に入らなくなっていましたので、代用品として使える界面活性剤やウィルスのたんぱく質を分解する酵素の話や肌荒れの防止など専門的な知識を混ぜて、お客様に喜ばれる「ニュース」を自作しているそうです。
さらに、200名余りのお客様一人一人に前回話した事を思い出し、ちょっとした一言を添えて。
ニュースレターの中には、休日のお知らせ程度で、新商品や割引の案内などは一切しないとのこと。
そもそも割引などする必要もなく、新規のお客様を獲得するための広告も一切しないとのことでした。
新しいお客様との出合いは、ほぼ既存客からの紹介。
と言っても、紹介を促すような販促も一切しません。
ただただ目の前のお客様を「誰より綺麗な髪にする」と全神経を集中するのだそうです。
すると、お客様からこんな報告があるそう。
「友人に髪褒められて、どこでやってもらっているのか尋ねられたんだけど、紹介しても良い?」
そして、
「でも、紹介してお客さん増えたら、私の予約が取りにくくならない?」と確認した上で紹介されるとのこと。
リピーター率100%と言っても過言ではありませんが、中には転勤などで遠方に行かれる方もいます。
そんな方には、転居先付近の美容室を調べて、カラー剤などを確認した上で、2~3店をお勧めするそうです。
感心しきりで話を伺っていると、最後にこうおっしゃいました。
「こんな風にお客さんに向き合って真剣に商売に取り組める自分になれたのは子どもたちのお陰だ。
もし自分一人生きていけば良いと思っていたら、ここまで気合い入れて仕事に打ち込めたか分かりません。」と。
ZOOMに映る彼女の指先は黒く染まっていました。
もちろん、ご相談もきちんと解決!
個人事業は事業のお金と生活のお金は切り分けて考えられません。
今後のライフプランと事業計画の両方を踏まえた資金計画が必要になりますね。
豊中市蛍池にある Deco hair salon さん
ステキなお話をシェアさせていただいて、ありがとうございました。
最後までお読みいだたき、ありがとうございました。
しなやかライフ研究所 代表 小谷晴美
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