息子は、歯医者が苦手です。

2歳の頃、団地の階段から派手に落ちた息子は、唇にひどいケガをしました。

急いで総合病院に連れて行くと、歯科に回され緊急処置。

泣き叫ぶ息子はバスタオルでぐるぐる巻きにされ、看護師さん4人がかりで押さえられて、4針縫いました。

この痛みと恐怖が、息子の歯医者初体験となってしまいました。


この体験そのものはもう憶えていないのですが、診察台に寝た姿勢で数人に覗きこまれると、得体の知れない恐怖心だけがザワザワと蘇るようです。

診察台に寝かされると、「嫌だ!助けて!」と泣き叫んで、診察台から降りてしまいます。

そのため、今は障害者の治療を行っている歯科に通っています。

ここでは一般の歯科での治療が困難な人を対象に治療を行っているので、様々な障害を持つ人が集まります。

息子がどれだけ泣こうが叫ぼうが、歯医者さんも歯科衛生士さんも慣れたもの。

視覚支援1つとっても、実物、写真、イラスト、手順書とありとあらゆるものが揃っているので、私も安心してお任せすることができます。


ただ、この歯科の1つの難点は・・・我が家から遠いことです・・・。

電車で30分、家からは1時間弱かかります。

さらに一般の歯科と比べて診療時間が早く終わるので、どうしても診察と学校の授業が重なります。

そのため治療に行く時は、いつも4時間目が終わると学校を早退します。

つい2週間前も、学校を早退して歯医者に行ってきました。

ここに通い始めたばかりの頃は診察台で口を開けるだけでも大変だった息子ですが、この日の治療では悲壮な顔をしながらも泣かずに治療ができるようになり、私は息子の成長を感じてちょっと感動していました。

そして夜、布団の中で息子がぽつりと言いました


息子「今日な、図工(5時間目)ができへんかってん」

私  「あぁ、今日は歯医者さんに行ったから、図工ができへんかったなぁ。でも、歯医者さんではちゃんと口を開けられるようになって、すごいやん(←歯医者のことしか頭にない私)」


息子「ちがうの! 歯医者の話じゃなくて! 

ぼくは ずこうができなかった ぼくのかなしいきもちに よりそってほしいの!」


(げっ!歯医者が悲しいんじゃなくて、図工ができなかったことが悲しかったのねーーー(爆)!!)

(しかも、寄り添うなんて難しい言葉、どこで覚えたのーーー(爆)!!)


「楽しみにしていた図工ができなくて、悲しかったね」と言い直したら、満足して眠ってしまいましたが・・・

本人の考えてる気持ちって見てるだけでは分からないものだなと、改めて思ったのでありましたっ(><)!



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